成田さんからすんごいキョン子絵をいただいたのですよ
それで思わず書いてしまったのがこれ↓
うん、今はどうだろうと、俺も男だ。
わかるよ、彼女が男物のワイシャツ一枚だけで風呂から出てくるとかさ、ロマンだよな。
見えそうで見えない絶妙の長さで作られた絶対領域とか、そこから伸びる白い足とか最高だよな。
男なら一度は夢見るシチュエーションだろう。
だから古泉が、スイッチ入っちまうのも無理はないと思うんだよ。
ブラもつけずに薄いワイシャツを着て、だぶだぶのズボンがずり落ちるのをなんとか防ごうとベルトと格闘するものの、長い裾に躓いて転び、その拍子にパンチラを披露し、イライラした挙句やけになってズボンを脱ぎ捨てるなんつうどこのエロゲだと問い合わせたくなるような女の子を前にしたらさ、野獣モードもオンになるかもしれんね。
ええ、わかりますとも。
俺もそんな状況に遭遇したら、理性を保てるかどうかちょっと自信ねえな。
しかしだ。
それもあくまで、そのエロゲ攻略キャラの正体が『俺』でなければの話だぜ?
ついでに言うならパンチラといってもボクサーだ、苺パンツとかじゃないんだぞ、普通萎えるだろ。
でも古泉は違った。萎えない。それどころか逆に欲情したらしいやつは、小さくなった俺の身体を捕まえて、有無を言わさずベッドにお持ち帰りだ。嘘だっ。
だが現実とは非情なもので、可哀想な俺の身体は古泉の膝の上に座らされ、逃げられないよう後ろから抱きすくめられ、手早くパンツを剥ぎ取られ、好き勝手弄くりまわされている。
そんなとこ俺だって触ったことねえのに!
「こ、古泉、ん、待て……っ、っあ、落ち着け、正気に返れ、……ひぅっ」
身をよじったり、シャツの隙間に突っ込まれた手に手を重ねて止めようと試みたが徒労に終わる。
くそ、戦況は絶望的だ。
普段の俺ならもうちょっとなんとかなった可能性が無きにしも非ずだが、女と化した俺の腕力じゃまったく歯が立たない。
しかしここで大人しく白旗を揚げてなるものか。女の身体で初体験とか笑い話にもならん。
うなじに当たる息が速くて荒っぽくて、俺の体温を上げるのに一役買う。
「っふ、やめ……ん……あ、……はぁっ……」
俺の気のせいでなければ、古泉の指の滑りがどんどんよくなっている。
なんだか水っぽい音も聞こえるような。そして尻と太ももの辺りになにやら当たってるような……。
おい、このまま行くと二重の意味でズボンが汚れて困るんじゃないのか、お前の着てるの制服だろ。
だからやめろ今すぐこの手を止めろ俺を解放しろ、誰がいつズボンを脱げと言った。
古泉は片腕で俺を抱きこんだまま、器用に自分のズボンと下着を太もも辺りまで下ろす。
押さえつける布がなくなって、硬度を持った謎の物体Xが直接当たる。
「ひっ……」
こういうのを素股っていうんでしょうか、って擦りつけながら俺に訊くなよ!
さっきから俺の精神は洗濯機に放り込まれたみたいにぐるぐると振り回されて大混乱の渦の中なんだ。
なにせありえないことが立て続けに起こっているからな。
女になっちまったのもそうだし、古泉に襲われかかってるのもそうだし、やつの指に感じてんのもそうだ。
「ひぁっ、あ……ぅ、ん、はぁ、ふ……んん、ん」
古泉の指は、ぬちゅぬちゅととんでもなく卑猥な音を俺の身体から引き出す。どんな羞恥プレイだこれは。
せめて喘ぎ声だけは抑えようと懸命に唇を噛むものの、鼻呼吸だけでは苦しく、どうしても口を開いてしまう。
するとそのタイミングを見計らったかのように古泉が動きやがるんで、俺の喉からは甲高い悲鳴がこぼれる。
絶対わざとだこいつ。しかしそれがわかっていても俺にはどうしようもない。
古泉の胸に体重を預けるようにもたれて、与えられる愛撫にひたすら耐える。
わし掴まれた胸の下、心臓がオーバーヒートを起こしている。
今までに味わったこともない快感が身体の奥から湧いてくる。実際に液体も溢れているしな。
そしていちいち跳ねる俺の反応がこいつを興奮させるのか、この下半身のぬるぬるは、俺だけのものじゃない。
まずい、とてもまずい、どうやら二人そろってぶっ飛んじまってるらしい。
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