豆鍋さんからエネマで悶絶するキョン絵をいただいたのです


感動したので書いてみた↓


 なんだよ。なんなんだよこれ。悪い夢だ。こんなの知らない。
 太い柱にくくりつけられた両腕。
 両手首を結ぶ縛めが、ビン、と左右に強く引っ張られる。
 そのくらいじゃ外せないことは、さっき散々試みて思い知っている。
 じゃあどうして引っ張ったかというと、今までに味わったことのない強烈な快感が俺の代わりに俺の身体を支配して、勝手に動かしたからだった。
「やッ……あぁああ! ああ! ア、あァああ!!」
 腰から下が意思とは関係なく痙攣する。
 大きく広げた足の間には冷たい無機物が捩じ込まれており、暴力的なまでの快感を俺に与え続けていた。
 体内に飲み込んだ器具に前立腺を圧迫され、同時に性器と後孔の間にも刺激を受け、震えが止まらない。
 下半身を焼かれているようだ。びくびくと足が引き攣る。
「ひぅっ、ひっ!? う、あ……!? あぅっ!」
 とめどなく快感と嬌声とが溢れる。
 ありえない量の先走りが精管からとろとろとこぼれているのが見えた。
 前へ触れられてもいないのに、後ろの、しかもよくわからない器具からの刺激でこんなに感じるなんて。
 自分がとても淫乱な生き物になったみたいで、すごく嫌だった。
「あ!? ひっ、んんっ、ちが」
 こんなのは違う。こんなはずない。絶対におかしい。強すぎる快感に思考が追いつかない。
 こみ上げる全ての感覚を、ただ否定するのが精一杯だ。
 羞恥と屈辱、それから未知の感覚に対する恐怖で、目に涙が滲んでくる。
 苦しい。気持ちよすぎてどうにかなってしまいそうだ。
「や、もっ……、無理ぃ……っ!!」
 身体の制御を、こんなちっぽけな道具に奪われている。
 嘘だ、とかぶりを振っても襲いくる波からは逃れられない。
 掠れた声で叫びながら、いつ終わるとも知れない責め苦に身悶えるしかなかった。