盗視

「それじゃ西村、この企画はお前に任せる」
 上司にそう言われた時、俺は密かにガッツポーズをした。
 俺は人の排泄行為を見るのが好きだ。
だがそんな性癖を誰にも打ち明ける事無く、テレビ局に入社したのが三年前。
そんな俺に思わぬ幸運がやって来た。
自分が発案した企画が通ったのだ。
その企画というのは、いわゆる騙し企画で、ターゲットを騙して反応を楽しむというもの。
俺が企画として出したのはターゲットが番組の用意した仮設トイレに入り、出て来た所を偽の報道陣が囲い、レポーターがトイレから出て来たターゲットに質問攻めするという、在り来たりなものだ。
この企画の担当者を任される事になった俺は、自分の好きな俳優をターゲットとして選べるどころか素の自分に戻って排泄する現場まで拝めるわけだ。
こんな自分に都合の良い企画が通ったのは、まさに幸運としか言いようがない。

 企画の収録日、俺は偽番組の収録現場に止めた撮影用車の中で待機していた。
俺がターゲットに選んだのは爽やかさが売りの若手俳優、竹脇健吾だ。
竹脇は何も知らずに、番組が作った偽番組のゲストとして参加している。
この偽番組は竹脇が様々な職業の女性とバーベキューをしながら語らうというもので、撮影現場には番組が用意した仮設トイレしかない。
竹脇は自分以外の人間が全て仕掛け人だとも知らず、美人と楽しげに会話していた。
俺は車の中でモニターを見ながら、番組が休憩に入るのを今か今かと待っていた。
 そして遂に、偽番組は数分間の休憩に入る。
竹脇は何食わぬ顔で仮設トイレに入った。
そのトイレが解体されるとも知らずに。
 俺は竹脇がトイレに入ったのを確認すると、トイレ内に仕込んであった隠しカメラ用のモニターの電源を入れた。
カメラは俺の都合に合わせ、竹脇の股間を真正面から捉える位置にある。
映像が映し出されたモニターには竹脇がジーンズのファスナーを下ろしている場面が映し出され、俺は期待に胸躍らせた。
「おおっ。竹脇、顔の割にチンポでかいな〜」
 俺はモニター越しに映る無防備に曝け出された竹脇の性器を見て呟く。
そしてとうとう、竹脇は待ちに待った放尿をし始めた。
ジョボジョボという下品な音を立て、竹脇の尿道から尿が流れ出る。
俺はモニターに目が釘付けになった。
「ふー」
 放尿を終えた竹脇は、開放感に満ちた様子で息を吐く。
その無防備なチンポをジーンズに収めトイレを出る手前で俺が解体用のスイッチを押す。
そこで俺の役目は終わるはずだった。
しかし、竹脇はチンポをしまうどころかジーンズを脱ぎ始めた。
締りの良いケツを曝け出し、和式トイレに腰を下ろす。
「おっ、何だ。ウンコか!?」
 その予想外の展開に興奮した俺は、慌てて別のモニターの電源を入れる。
こちらのモニターは背後にある隠しカメラと繋がっていて、竹脇のケツが良い具合に映し出された。
俺はトイレの外で待機している偽の報道陣に待機続行の連絡を入れ、そのままモニターを食い入るように見た。
見られているとは知る由も無く、竹脇は黙々と排便をする体勢に入っている。
モニターに映し出された竹脇のケツの穴が、リアルに広がっていくのが手に取るように解った。
「頑張れ。頑張って俺にウンコをしている所を見せろ」
 俺はモニターに目が釘付けになりながら夢中で呟く。
竹脇のケツは緊張したように締まり、広がった穴から押し出されるようにウンコが顔を覗かせた。
「おおっ、出たぞ! 遂に出た!!」
 俺は野球中継を見ているような白熱した様子で声を上げた。
モニターに映し出される、若手俳優の排便行動。
こんな光景、見たくても見られるものじゃない。
俺はすっかり興奮していて、ジーンズの中でチンポが行き場をなくしていた。
「んんっ」
 モニターに接続されたイヤホンから、竹脇の生々しい音声が響く。
ウンコは思った以上に硬いらしく、なかなか出て来ない。
俺は竹脇のケツの穴を広げてやりたい衝動を抑えながら、弾んだ息でモニターに食い入った。
「ふっ……んっ」
 竹脇の気合を入れる声と共に、硬くて長いウンコが穴から零れ落ちた。
ウンコを排泄した直後の広がった穴の周りは赤くなっていて、俺はそれをしっかりと目に焼き付けた。

 その後俺は自分の仕事を全うし、企画は無事に終了した。
今でも竹脇の排泄ビデオは、俺のズリネタとして大いに活躍している。



  • BACK