ホタルの住む森&月夜のホタル1周年記念企画

** Sweet Dentist 〜千茉莉サイド〜**



今日は響さんのお仕事がお休みの日。

二人でゆっくりと過ごせる休日は、すごく久しぶりだ。

休日の朝は、いつだってお布団に包まってお昼ごろまでゴロゴロしている。
体力年齢は10代だと豪語する響さんに付き合わされるあたしとしては、せめてそのくらいまで寝ていないと限界まで消耗した身体が回復しないからだ。

だから、休日の朝は大抵響さんが先に目覚めて、キスの雨であたしを起こす。
前の晩の疲れと余韻で半分夢の国の中にいるあたしは、抵抗することもできず、キスの集中豪雨を受け、抱き枕のようにベッドに金縛り状態にされて動けない。
そしてその状態は、あたしが「お腹すいたー!」とお昼近くに覚醒するまで続けられる。

せっかくの休日はどこかへ行きたいと思うのに、いつだってこんな風になってしまう。
彼曰く、休日くらいあたしを充電しておかないと、次の休みまで持たないのだとか…。

いったい何をもたせるって言うんだか良く分からないんだけど?

あたしたちの休日は、いつもこんな感じ。

今日だって…たぶんそうなると思っていた。

少なくとも、昨夜はいつもどおりの彼だったもの…。



それなのに、今朝は響さんの様子がおかしい。



たとえば…いつものキス攻撃も無く寂しいくらいスッキリと目覚めた時、隣に響さんはいなかった。
それだけでも摩訶不思議といえる程なのに、ありえないことにキッチンからコーヒーの香りが漂ってくる。

……誰がコーヒーなんて淹れてるの?

あたしじゃなかったら響さんしかいないんだけど、彼が自分で朝からコーヒーを淹れるなんて普段ではまずありえない。

もしかしたら、まだ夢を見ているのかもしれないと思いつつ、恐る恐るキッチンへ向かうと、ちょうど響さんがコーヒーをカップに注いでいるところだった。



……うそでしょ?



これって、やっぱり夢だ…

コーヒーが飲めないわけじゃないけれど、彼は紅茶に拘りがあって、基本的に勧められない限りコーヒーを好んで口にすることは無い。
普段の彼ではありえない光景だ。

「ああ、おはよう千茉莉。」

呆然と突っ立っているあたしに、朝日が(もう昼近くだけど)似合う、ものっすごく爽やかな笑顔で振り向く彼に絶句する。

……ありえない、この爽やかさ。

いつもの彼は起き抜けから速攻でボディタッチをしてくるようなエロオヤジでこんな爽やかな好青年ではありえない。
今日の彼は、あたし的にはこれはとっても素敵でありがたいんだけど、見慣れない好青年の影に何か不気味なものを感じてしまったりする。

「ひ…響さん?どうしたの?朝からコーヒーなんて…。」

自分の声が震えている事からも、やっぱり思った以上に動揺しているらしい。

そして、この後あたしは、更にありえない彼の台詞に、完全にパニックになってしまった。






「あのさ、角砂糖ってどこにある?」






………今、角砂糖とか言わなかった?



モーニングコーヒーでさえ、既におかしいのに、角砂糖?



何が何でも夢だと思いたくて、試しに頬をつねってみたけれど、その痛みは現実のもので…。
やっぱり目の前の出来事は、夢でも幻でも無いらしい。

響さんどうしたの?

一体何がどうなっちゃってるの?







響さんは甘いものが大嫌いだ。

歯医者という職業柄か、単に自分が嫌いだからか、砂糖というものを天敵だと思っている。

その彼が角砂糖を欲しがるなんて…絶対に絶対に絶対にありえない。

「角砂糖って…まさか、響さんがコーヒーに入れるとかじゃないわよね?」

お願い、『んなわけ、ねーだろ?』って言ってっ。

「今朝は甘いコーヒーが飲みたい気分なんだよね。俺にしちゃ珍しいんだけど、目が覚めたときから甘いものが欲しくてさ、昨夜千茉莉がデザートに作ったチェリータルト貰っちゃったから。ごめんね。」

「はああっ?ウソッ!楽しみに残してあったのにぃ〜。…って、そうじゃなくてっ!!」

甘いコーヒーが飲みたい気分?

チェリータルトを食べたですってぇ?

しかも『ごめんね』って何?いつもだったら『悪りぃな』ってとこでしょう?

甘いコーヒーの時点ですでにあたしはパニックなのに、話し方までいつもより数倍丁寧で、紳士的だったりするんだけど…


ぜっっっったいにおかしい?


「…響さんったらどうしちゃったのよ?」

「さあ?俺にもよく分からないんだけど、とにかく甘いものが欲しいんだよね。悪いけど何か作ってくれないかな?メープルシロップのたっぷりかかったパンケーキとかさ。」

「本気?昨夜デザートを勧めたときには、思いっきり眉間にしわを寄せて拒否したくせに?」

「そうだっけ?」

「そうよ。忘れたなんて言わせないわ。せっかく腕によりをかけて甘さを抑えて作ったチェリータルトを響さんったら『ひでぇ、拷問かよ?んな甘いの食えるわけねぇだろ?俺のデザートは千茉莉って決まってるんだよ。』…って。」

「クス…で、俺は千茉莉を喰っちゃったって訳?」

「覚えてないなんて言わせないんだからっ!あたしを蚊の襲撃にあったみたいにしたのは何処のどなた様ですかっ?」

「はははっ、すげー。襲撃かぁ…それ見てみたいなあ。でも今はまずパンケーキね。それからゆっくりと拝ませてもらうよ。虫さされのお詫びもしなくちゃね?」

ああ、何だか目眩がしてきた。お詫びって何よ?
昨日のことも覚えていない、明らかに別人のような響さん。
お酒に酔うと人格が変わる人がいるって聞いたことあるけど、響さんもそういうタイプだとか?

…まさか…朝から人格が変わるほど飲んでいるってこと無いわよね?

それに、お酒には強い響さんが今まで自分が分からなくなるまで酔ったところなんて、見たことが無い。

他に考えられる事といったら…

実は双子の兄弟がいて、あたしをからかっているとか?

…普段ならそんな事絶対に信じられないけれど、響さんが自分から甘いものが食べたいと、リクエストをしてくる今日ならば、双子どころが五つ子だって言われても信じてしまえそうだわ。

混乱した頭でいろんな可能性を必死に考えているあたしを尻目に、角砂糖を3個もコーヒーに落してかき混ぜている響さん…


ありえないってばー!あんな甘いコーヒーあたしだって飲まないよ。


信じがたい光景から現実逃避しようと、あたしはキッチンへ逃げ込んだ。

とりあえず彼から離れて大きく深呼吸をした後、雑念を振り払うように大好きなお菓子作りに集中することにする。


気にしない、気にしない。


これは夢に違いないんだから…


きっと、あと30分もしたら響さんのキス攻撃で目覚めて、いつもの朝を迎えるのよ…。


呪文のように唱えながら、あたしはパンケーキを焼く準備を始めた。







――――30分後。

あたしはまだ夢の中にいた…。

心の動揺を物語るように、少々焦げてしまったパンケーキを目の前に、凹むあたし。
未来のカリスマパティシェとしては、いくら動揺していようと焦がしてしまったのは凄く不本意で、やっぱり夢であって欲しいと願うばかりなんだけど、現実は厳しかった。

テーブルの向こう側でニコニコと甘いコーヒーと、メープルシロップたっぷりのパンケーキに舌鼓を打つ幸せそうな響さん。
凹んでいるあたしに「千茉莉は天才だ!すっごく美味しいよ!!」と、感嘆符をつけまくって感動している。

小さな子供みたいにはしゃぐ彼を見つめながら、あたしは必死に考えていた。

本当にどうしたんだろう?

甘いものが大嫌いで、今まであたしが作ったお菓子だって満足に口にしたことが無い響さんが、 こんなに幸せな笑顔で甘いものを食べるなんて…
そりゃ、いつかはあたしの作ったお菓子を食べさせたいと思っていたし、こんなに美味しそうに食べてくれるのは嬉しい筈なんだけど…。

何て言うか…複雑だわ…。

まさか、昨日何か悪いものでも食べたんじゃないでしょうね?


それとも、頭でも打って、昨日までの自分を忘れてしまったとか?


でも、あたしのことは覚えているのよね?


ん〜〜〜?やっぱりわかんない。


一緒に食べようと誘う彼を無視して頭を抱えるあたしを見て、響さんがクスクスとおかしそうに笑う。
その笑顔はあくまでも爽やかで、いつものようにあたしをからかう様子でもなければ、ペタペタと甘えてくる様子でもない。

なんていうか…紳士なんだよね?

いつもは30才とは思えないくらい、甘えん坊で片時もあたしを開放しない響さんが、今朝はまだキスもしていない。

俺様で、わがままで、キス魔で、触り魔で、どうしようもないエロオヤジだけど…

それが無いと何だかさびしいような気がするって、あたしはスッカリ彼の毒牙に染まってしまったのかもしれない。

でも、どんな色であっても、彼に染めてもらえるのはやっぱり嬉しいと思う。

本当はとても優しくて、あたしを誰よりも愛してくれる響さん

彼だからこそ、何色にでも染めて欲しいと思えるのだから…

紳士じゃなくてもいい、爽やかじゃなくてもいい…



お願い…いつものあなたに戻って…。




あたしの複雑な表情を読んだのか、響さんは食べ終えた食器をシンクへ置くと、傍にやってきて上機嫌で頭をヨシヨシと撫でてきた。

さ、子猫ちゃん、待たせてしまったね。拗ねちゃった?」

…こっ…子猫ちゃん?それに何よ、その頭の撫で方は?
優しすぎる…っ!
いつもだったら、クシャクシャって、かき回して髪をグチャグチャにしちゃうのに…

まるで、別人のような響さんに、思わず後ずさってしまう。

「べつに…拗ねてなんかいません。」

「あれ?敬語なんだ。ふーん。つれないな、そんなに怒らせてしまったか?

スッと伸びてきた手が頬を包み込むように触れた。

いつもと同じ手のひらなのに、何か違和感を感じて、ビクッと無意識に一歩飛びのいてしまった。

「…ちがっ…怒っているんじゃなくて呆れているんですけど?いつもと余りにも違いすぎるから…。響さん一体どうしたの?今日は本当におかしいよ?」

「そうかなぁ?ちょっと甘いものが欲しくなっただけでしょう?」

「…その話し方も違うし、雰囲気だっていつもと違うもん。なんだか、他人と話しているみたい。響さんらしくない。」

「そうかな?じゃあ、いつもの俺ってどんな感じ?千茉莉の望むとおりにしてやるからさ、 ほら、そっちにいないで俺の隣においで。

柔らかな物腰でソファーにかけると、両手を広げてあたしを招く。

「そっちへ行くのはすごーく怖いのでいいです。遠慮しておきます。」

「警戒心が強いね?姫のご機嫌を直すにはどうしたら良いのかな?」

つまらなさそうにソファーを離れ、ジリジリとにじり寄ってくる響さんと距離を保つため更に下がると、壁にぶつかって退路を絶たれてしまった。
トンと壁に両手をついてあたしを閉じ込めると、妖艶な笑みを浮かべて顔を近づけてくる。

「俺らしいって、どんなの?姫は俺にどうして欲しい?いつも言ってるだろう、そういうことは早く言いなさいって。

覗き込んでくるグレーの瞳は妖しい程に色っぽくて思わずドキンと胸が高鳴った。

「何でもしてやるよ?ほら…早く答えて…。」

やだ、耳を甘噛みしないでよ。
不意打ちに顔が真っ赤になってしまった事を知られるのが嫌で俯いて誤魔化すと、胸に顔を埋めるような形になってしまった。

「ひっ…姫って言うのやめてよ。耳噛むのもやめ…て…っ。」

「クス…カワイイ♪感じてるの?それにしても千茉莉がこうして俺にもたれかかってくるのは珍しいな。どうした?急に…今日はえらく甘えたチャン?それとも今ので欲しくなった?」

ち・がーうっ!

確かに広い胸にしっかり取り込まれているのは事実で、その胸に顔を埋める形で抱きしめられているこの体勢はあたしが響さんに甘えているように見えてもおかしくない。
でも、ハッキリ言って大きな勘違いなのっ!
それに何よ、その『欲しくなった?』って!

あほかっ!

「もぉっ!からかうのもいい加減にしてよ。今日の響さんはいつものあなたじゃないもん。別人みたいでヤダ!」

「そんなに拗ねるなよ。」

だーかーらぁ!拗ねてないって言ってるでしょ?人の話しを聞きなさいよ。

素直じゃないな…や、お前の場合、口よりもこっちの方が『本音』だから。

あまりに能天気な響さんにさすがにマジ切れしたあたしが『こっちって何よ?』と、噛み付こうとしたとき…




……熱い唇にその言葉を遮られた。




メープルシロップの甘い香りのするキス…

いつもだったら絶対にありえないキス…

甘くて、優しくて、身体の芯から蕩けそうなキスだったけど、一つ違うことがあることにあたしは気づいた。



――― なんか…凄く熱くない?



「響さん…熱いよ?もしかして熱があるの?」

「千茉莉に熱上げてるよ?」

「何をバカなこと言ってるの?すっごい熱あるんじゃないの?」

分かった、さっき触れられて違和感を感じた理由。

熱かったんだ、触れた手がとても…。

この壊れたテンションは熱のせいなんだ。

甘い物が欲しくなったのも、妙に言動が紳士的なのも全部全部熱のせいなんだ。

「お医者さんへ行こう?」

「そんな事言って誤魔化そうとしてもダメ♪」

「誤魔化しているんじゃなくて、本当に響さん病気なんだってば。」

抱き締める腕から何とか逃げ出して、とりあえず病院へ連れて行こうとするけれど、そんなあたしの行動を、むしろ面白がって益々腕の中に閉じ込めてくる響さんは、もはやテンションがイッてしまっている。

響さんしっかりしてよー!

言葉遣いも雰囲気もいつもの響さんよりずっと紳士なのに、自分に都合よく俺様なところはぜんぜん変わらないじゃない。
…ってか、むしろ酷いかもしれない。

ああもう。いっそ、殴って気を失ってもらってからお医者様を呼ぼうかしら?

に・げ・な・い。そんなに逃げたいなら逃げてもイイよ?俺すぐに追いつけるし。

ピク…

逃げる?それって良い手かもしれない。

「ホント?じゃあ逃げるからあたしを捕まえてみて?」

かわいらしく「ねっ?」と小首を傾げておねだり目線。
自分から挑発して失敗したときのリスクはあるけれど、彼がこの仕草に弱いのをあたしは知っている。
祈るような気持ちで様子を伺っていると、軽く肩をすくめて「いいよ、逃げてみてごらん?」とすぐに乗ってきてくれた。


チャーンス♪


あたしは逃げるふりをして、寝室へと響さんを誘い込んだ。
追い詰められたふりをして、ベッドに倒れこんでみせると、案の定響さんは嬉しそうだ。

「あ〜ん。追いつかれちゃった」

な〜んてね。わざとらしく可愛いフリをして拗ねてみたりして…
あたしって結構演技派なのかもしれない。

でも響さんって、人格変わってもこういう本能的なところは変わってないのね?

ハイハイ。かわいい顔しても無駄、素直にいいなよ、欲しいって。

…悪いけど、今日のあなたにはその気には絶対になれそうにないわ。
どんなに同じ顔でも、やっぱりあなたはあたしの大好きな響さんとは違うもの。

「女の子にそんな事言わせるの?響さんって意地悪なんだ…。あたしの好きな響さんはそんな意地悪じゃないもん。」

策に嵌まったとも知らず、嬉しそうに目を細めると、クスクスと笑いながらあたしに覆いかぶさって唇を近づけてくる。


そう、そのままキスして?


拗ねるなって 喰うぞ。

「…じゃあ…機嫌直すからキスして…。」

あたしにしては究極の色っぽい声で誘うと、すぐにキスの雨が降ってくる。
必死にそれを受け止めながらも、あたしの手は枕の下に忍ばせたものへと伸びていた。

今日まで何度も、この世にこんなものが無ければ良いのにって怨んだ事もあったけど

今日ほどキミに感謝したことは無いよ。

いままでありがとう……成仏してね。



あたしは3年間愛用したキャラクター目覚ましを掴むと、響さんの後頭部へ向けて思い切り振り下ろした。








それからのあたしの行動は早かった。
後頭部を強打され、気を失った響さんを無理やりベッドへ押し込むと、すぐに暁さんに連絡を取った。

暁さんはすぐに飛んできてくれて、響さんを診察してくれた。
流行の風邪だろうということだったけれど、熱は40度もあって、普通はこの状態で、平然と動き回れるはずもなく、ものを食べれたのが不思議だと言われた。

朝からの彼の行動を一通り説明し、これからずっとこの状態が続くのではないかと心配するあたしに、暁さんはお腹を抱えて笑い転げた。

「あいつ、酒に酔って壊れることは無いけど、熱で壊れるタイプなんだ。すげ〜おもしれぇ。龍也にも教えてやろう。今度響と飲むとき、熱の出るような薬でも盛ってやろうかなあ?」


…って、暁さん、怖いです。それ、響さんに聞かれたらきっと殺されますよ?

しかも笑いすぎ。そんなに笑ったら明日筋肉痛になりますって。

案の定、暁さんは帰り際に笑いすぎで喉が痛いと言い出した。
それでも思い出してはヒイヒイと笑い続ける姿に、たぶん帰ってから杏先生にこの事を話して、また更に笑い転げるんだろうなと、あたしは心配になった。

笑われた事に響さんが激怒するだろうとか、杏先生が響さんの奇行に引くんじゃないかとか、そんな事にではなく、明日、暁さんが笑いすぎで全身筋肉痛で歩く事も大変なんじゃないかってね。
もしかしたら舌も強張って話せないかもよ?

後日談だけど、あたしの予想は見事に当たって、その日の夜中まで笑い続けた暁さんは翌日大変だったらしい。
杏先生曰く、暁さんの笑い上戸はお父さん方の家系で一度ツボに入るとなかなか止まらないのだとか。

杏先生も大変だなぁ…。

さすが響さんの友達だけあって普通じゃないんだなぁ…と妙に納得してしまったりして。


でも、熱が出ると別人になっちゃう響さんに比べたら


まだ笑い上戸のほうがましかもしれないよ?






暁さんの薬が効いたのか、響さんはこんこんと眠り続けている。

実は熱で相当身体が参っていたらしい。

お仕事は大事をとって2〜3日お休みを頂いて、ゆっくり休んでもらうことになった。
こんな時でもないと、ゆっくりと身体を休めることもできない響さんがちょっとかわいそうだけど、やっぱりどんな形であっても一緒に過ごせるのは、あたしとしてはかなり嬉しい。


これって、不謹慎かな?


わかっているけど、熱が下がったらいつものあなたに会えると思うと、とても嬉しいの。

ずっと傍に付いているからね…

早く元気になっていつものあなたに戻って…

紳士的で、甘いものが好きなあなたも素敵だったけど、やっぱりいつものあなたがあたしにはしっくり来るみたい。

でもね、もしも我侭を言ってもいいのなら、デザートタイムだけは甘いものが好きなあなたが出てきてくれたら良いのに…


…なぁんて思うのは…贅沢かなぁ?







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お題提供;恋愛中毒さま
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