ひよこさん(つづき)
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11 はじめは何のことだかわからないような顔をしていたけど、はっと思い出したようだ。 え? |
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12 「目・・・・つぶりました。えと・・・、さ、触ります・・ね?・・・あれ?あれ?」
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14 翌朝、教室に入るとひよこさんが泣きそうになって俺のところに飛んできた。 |
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15 昼休み。ひよこさんは屋上に来たのを見つけるとすこし笑顔になり、小走りで俺のところにきた。「あの・・・これどうぞ」手には紙パックのコーヒー牛乳が。「お、ありがとう。コレ好きなんだわ。」パックにストローを刺しつつ屋上のいつもの場所へ。「・・・・昨日はホント、ごめんなさい。」「ん?いや、いいって。」「わ、私、どきどきして・・・み、見境無く・・・。男の人ってそうなったら出さなきゃなんですよね?」「へ?」「本にかいてありましたもん・・・。出さないとつらいんですか?痛いとか。」「・・・・!?」どうやらひよこさんはエロ本を素直に受け取りすぎなところがあるようなきがする。なんていったらいいのかと迷っていると「・・・・でも」彼女は顔を真っ赤にしていった「じ、実際・・、み、耳さわられて・・・びっくり・・・しました・・・。思ってたのとぜんぜんちがって、本みたいな声でそうになって・・・」そこまでいうとうつむいた彼女。昨日の昼休みを思い出す俺。重くて熱い沈黙が流れる。「あ。えと、本、ですが返すの明日で・・・いいですか?」いいよ、と返事をしたあとでふときづいた明日は土曜日だ。学校は無いはず・・・これは・・・もしかして・・・。
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16 明日、午後3時に学校のトコの駅で。そう約束してから時間が来るまでがすごく待ち遠しかった。 |
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17 公園の入り口にある駐車場の隅に自転車をとめ、近くの自販機でコーヒーを2本買った。「ほい、どっちがいい?」「あ・・・んと、じゃあ青いほうで。」コーヒーを飲みつつゆっくり公園を散歩する。しばらくするとふと思い出したように彼女がいった「あ、そういえば」「ん?」「さっきの、ヒヨコサンって、私のこと・・・でいいんですよね?」頭の中で勝手に彼女のことをそう呼んでいたのがつい口にでたのか。あちゃー・・・まずった。ちらりと彼女をみると少しうれしそうに言った「はじめて、コンタクトして髪の毛切った日、ひよこみたいって、いわれたから・・・。」覚えてたのか。びっくりしているとそういうこといわれたのは初めてだったから、というと彼女はコーヒーを一口飲んだ。
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18 彼女が俺を見上げる。俺も彼女を見る。俺が動いたのか、彼女が動いたのか、俺達はキスをした。すぐ触れて離れる唇。ぱっ、と彼女がうつむく。風が草を揺らす音だけが聞こえる。「・・・・もう一度、お願いして、いいですか?」彼女が小さな声で俺にいった。「うん」今度はゆっくり、彼女のやわらかい唇から熱い吐息が感じたと思ったら、やわらかい舌が俺の唇にあたった。その感触にびっくりしたが。ゆっくり自分も彼女の口内に舌を入れてみる。その瞬間か、彼女はぱっと、身を引いた。 |
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お互いが顔を見合わせられず、静かに時が過ぎていく。帰りたくなかった。このままずっと2人でいたかった。 |
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20 結局昨日の晩は寝付けず、また時間より早くに着いてしまう俺・・・屋上にふく風が心地よい。時間が迫っていくにつれてだんだんと緊張してきた。「・・・!」きた!彼女だ。「うぁ、遅刻しちゃい・・・ました?」「いや、俺が早かっただけだから」彼女は少し笑って「でも、きてくれてよかったです。」といいもってた手提げの袋から缶コーヒーを出した。「・・・あとですね。・・・・笑わないで、くださいね?」といってそっと何かを取り出した。「・・・かっぷけーき、です。本当はもっとすごいの送りたくて、練習してたんですけど・・・・ぶ、不器用なので・・・家庭科で習ったものしか・・・・」そういいつつ真っ赤になって俺に渡す。「・・・!あ、ありがとう」そのケーキは形はあまり上出来とはいえないが、とても丁寧に出来ていた。「うん、うまいよ。」「わ。わ・・・!あ、ありがとうです・・・!あっそ、それ食べたらですね」「うん?」「・・・・あ、あ、あなたをたべさせて・・・く、くださいっ!」俺は持ってたケーキを落としそうになった。 |