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お姉ちゃんみたいに、しっかりしてないからな。 どんくさいなー・・・私。 また飲み物、牛乳しか残ってなかった・・・。
・・・・いっぱいのんでも、お姉ちゃんみたいに、胸おおきくならなかったし、背ばっかりのびたから・・・ ・・・だから嫌い。 |
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放課後の部室。センセイに気に入られてなんとなくはいった生物部・・・。 はっきりしないのも私のわるいところだなあ・・・って思う。 でも、ココには先輩がいるの。 ・・・背が高いのは、嫌われるかな・・・ |
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なかなか話すきっかけもなく・・・先輩はもくもくと何かしている。ジャマするのもヤダし・・・・ なんで、積極的に話かけれないんだろう・・・ 金魚の「メザシ」をじ〜っと見る・・・ |
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「清水さん、ええと・・・OBの先輩で、魚詳しくて、で、今度の水族館同行するって。」 そういって先輩に呼ばれて挨拶にいく。知らない男の人はチョッピリ怖い。 上から下までみられて、なんともいえない気持ちになる。 「へえ、清水さんっていうんだ・・・。でっけえなあ。ね?身長何センチ?」 でっかいって言葉が心臓に刺さる。私は縮こまる。 「あ・・・はぃ・・・170・・・くらいです・・・」 「うはっ!じゃあ渡辺、おまえと同じじゃん。おまえアウトだな!」 えっ!先輩・・・私、アウトなんですか・・・? 「ま、でも俺ほら180あんじゃん?俺的にはセーフだからさ、よろしくね!清水ちゃん!」 差し出された手・・・おずおずと握手すると汗でぬるっとした・・・き、きもちわるいよぅ・・・ 先輩が、OBの先輩のこと準備室に誘う。 すれ違いざま、「清水さん、先輩いつもこうだから・・・ごめんね、気にしないでね」といった。 ・・・・うううう・・・・どうしよう・・・私はあふれそうな涙をぐぐっとこらえた。 ・・・・アウト、なのかなあ・・・。背、高い女・・・。 |
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水族館参加者のミーティング・・・先輩まだきてないなあ。 ・・・あ、OBの先輩いるや・・・う、やだな・・離れて座ろう。・・・・・・うぁ・・・・なんかこっちきたぁ・・・・ 「清水ちゃんいなくて寂しかったよー。」 「そいえばさ、清水ちゃんのお姉さんってあの清水さんでしょ?俺3年とき1年だったんだ。 ・・・・・・私の心に刺さる。背、胸、お姉ちゃんと比べられる事・・・似てないのは、私が一番知っている。 |
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土曜、水族館にいく日。でも外はあいにくの雨。先輩に私服を見られるのを思うと、ドキドキする。 OBの先輩に見つからないように、こっそり・・・結構人がいるから、上手く紛れられるよね。 中に入ると潮の香り。薄暗い中にゆったりと泳ぐ大きなお魚・・・。来てよかったなって思う。 じーっと、ゆったり動く魚をみてたら・・・せ、せ、先輩・・・!? しばらく二人で水槽を眺める・・・で、でも気が気じゃなくて、もう顔真っ赤で、なにみても緊張して。 先輩がゆっくりと魚の説明をしてくれる。嬉しい!私は必死でソレを覚えようとする。 「清水さん熱心で、話してて楽しくなるなあ」 「・・・・清水ちゃん、なんで渡辺と一緒?」・・・・後ろから低い怒った声がした。 |
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「あっ!」 グイっと強く腕をつかまれ、強引にどこかへ連れて行かれる。怖い!あえて避けていたのがバレたのだろうか。私の頭の中は真っ白になる。 OBの先輩は奥のトイレ脇で薄暗いところについたとたん、小声だけれど、怒っているとわかる声で「おまえ、他の男となんでいるんだよ」といった。 私は何を言われているのか全然検討がつかなかった。 「俺に見せるためにさ、スカートなんだろ?今日。なのにどっかすぐ行きやがって、なんだよ?バカにしてんのか?」 どうしよう!なんで!?不安と恐怖で、涙がこぼれる。なんでこんなことになったの・・・・・。そうだ。 私が何もいえないから。私がなにも断らなかったから。私がはっきり嫌だっていえなかったからそうなったんだ。 「おまえの姉ちゃんは男好きしそうな体してんのにな。おまえのほうがそうやって誘う女なのか・・・その気なら俺もわかった」 肩をつかまれる。痛さに私は恐怖する。男の人には力ではかなわない。知っていたけど、それがこんなに恐ろしいなんて。 熱い息が首にかかる・・・・助けて!怖い! |
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「先輩、なにしてんですか」・・・・この声は・・・・。肩にかかった力がパッと離れた。 「あ、いや、清水ちゃんが大事な話があるって・・・・あっ、あーー・・・・ごめん、清水ちゃんの好意が受け取れないや。」 そういってOBの先輩は立ち去ろうとする。私はなにも言葉がでないままへたり込む。 だって、先輩に見られたことが、何よりもショックで。 「清水さん・・・・そうなの?」 おわった、と思った。 |
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次の日、私は学校を休んだ。 お母さんにはすこし熱っぽいっていって、部屋で布団からでなかった。 後悔と、恐怖と。あとほんの少し部活から逃げた罪悪感 外は雨で、さらに気を滅入らせる。 ・・・気づいたら寝てしまってたみたいで、時計をみたら夕方になっていた。 「舞、おねーちゃんだけど、はいっていい?アイスのお土産あるよ。」 |
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お姉ちゃんが私のベッドに座る。「はい、舞のぶん」そういってアイスをもらう。 ミルクの味が口いっぱいに広がる。すこしホッとした気持ちになる。 お姉ちゃんは何も言わない。何があったのかも聞かない。逆にそれがありがたいし、嬉しい。 「・・・・お姉ちゃんはいいな」つい口からそんな言葉がでてしまった。 |
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じゅんばんこで体をあらって、湯船につかる。 ・・・・・やっぱりお姉ちゃんスタイルいいな・・・。そんなことぼんやり考えてると急に 「ね、舞好きな人でもできたの?」と聞かれた。「あ、うあ・・・っえっと・・・」 「・・・あのね、私のときね、大変だっんだよ」「・・・・?え、お姉ちゃんとたっちゃんおにいちゃん 小さい頃から両思いじゃないの?」 そういうと、大笑いされた。「あははは!ぜんっぜん!近藤君私の気持ち気づいてなかったよ!」 ざぱっと、泡を流す。 「それに、背低いキツイ女嫌いじゃないかなっておもってた。・・・実際はわからないけど、でもそんなもんだよ。」 ・・・・・・。お姉ちゃん、ありがとう。 明日すぐなんてむりかもしれないけど・・・・・。でも・・・・。 |
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もう一日だけ学校をずる休みして、覚悟をきめた。
大丈夫
今日は、背筋伸ばして部室に入れる。 |
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入ってすぐ、先輩の姿が見えた。 あとは誰もいなかった。 私と気づいた先輩は、一瞬すごくびっくりしたみたい。 「清水さん」 そして改めていおう。
「好きです。先輩」
清水さんの憂鬱 終 |