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いいよ、うん、わかった。じゃあね!
そういって先輩はまたひとつ仕事を請け負う ふたりで机の上の書類を、ホッチキスでとめる。少しの沈黙の後彼女が言う。 ギュウって胸が締め付けられる。
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「申し訳ない!?もう!そういうことばっかりいって!」 私はそういって先輩をぎゅっと抱きしめる 自分ではない柔らかな感覚。ふわりとした二の腕。そして彼女の暖かさ。 「あはは!なになに?やだな、キミそれ苦しいって!何の技〜!?んもう〜!」 そういって笑うけど、決してこの人は嫌がらないの。 ソレは私だから? それとも、誰でもなの? 「先輩ってばちょっととろい子なんだから!なでなでしてやるー!」 ぐっと気持ちをこらえて、明るい楽しい雰囲気をつくる。 マジメな風がふいたらすぐに砕けてこわれちゃいそうなきがして、私は怖くてできない。 「あはっ!ありがとー♪うれしいよ!でもこれじゃ仕事できないよー!」 ふわり シャンプーとも、コロンとも違う 彼女の体から立ち込める、甘い甘い匂い。 それはまるで金木犀の花のようで、ふわっと立ち込めてすぐに消えてしまう。 「先輩いい匂い〜・・・・。うぅっ!かわいいかわいい・・・」 ちょっと涙が出そうになる 切ない切ない、秋の香り。 |
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ココ最近、私は先輩と一緒にお昼を食べる。 文化祭の準備もあるしね、って先輩はいう。 正直うれしい。でも、クラスの友達のこともあるだろうになって思う。 「・・・・・」 「めろーんーぱーんー♪」 自作の鼻歌を歌いながらガサガサと袋を開ける。昨日もたしかメロンパンと・・・・ 「先輩、いっつもメロンパン。もしくは納豆巻き」 「だって好きなんだもん〜」 全然気にしない様子で、にこにこと笑顔でパンをほおばる。本日2個目・・・・ 「だからその胸になるんですか?メロンパンに秘密?」 「か、かんけいないよ!それはっ!」 あせって真っ赤になって返事してくる。その様子がおかしくて私は笑う このまま幸せがずっと続けばいいのに。 |
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昼休み、放課後。最近私と先輩はいつも一緒だ。
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「・・・・あの3年の元部長さ、最近部長と一緒にいてばっかだと思わない?」 ・・・・一年生の噂話。最近はこればっかり。先輩は今日はまだ来ていない・・・。 「・・・・あんたたち、マジメにやりなさい。」 「あ、はーい!、 ・・・部長気づいたかな、平気よね?あぶないあぶない〜」 ・・・・先輩・・・うわさ、本当なのですか・・・・?
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今日は少し担任に用事があって部室いくのが遅くなってしまった・・・ ・・・・部室の中から、声がする。先輩だ・・・! ・・・・あれ? 妙な雲行きに私は部室の前で立ち止まってしまった。 ・・・。
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ガラ!と美術室のドアをあける。 一斉に視線が私にむかう。 少ししまったという顔をしている後輩のところまであるき、彼女をの肩を思い切り突き飛ばした。 「あ・・・部長・・・・ッ!・・・キャア!」 「!?」 おびえた顔。バカな子。 「・・・・・」私は無言で彼女らを見下ろす・・・。しばらく沈黙が続いたあとふと我に返ったかのように 後輩が抗議しだした。 「ヒドイ、なにするんですか!」 わーわーぎゃーぎゃー鬱陶しい 「あんた達ウザイ。先輩になにいってんのさ」 「ぅう、いいよぅ。それに言われたこと間違ってないし・・・」 そういって先輩は後輩達をかばう・・・。・・・・不安そうな目をして・・・。 「で、ですよね?元部長〜〜っ。優しい〜!」 「・・・・それ以上しゃべったら本気で殴るよ。」 調子にのった後輩に怒鳴ると、彼女らは静かになった。 「・・・・・」「ね・・・帰ろう?部長なんかマジギレしてるし・・・」「・・・・う、うん・・・」 そそくさと帰る後輩達。しばらくして静かになったあと、そっと先輩が口を開いた。 「・・・・・・・あぅう・・・。な、なんか・・・その・・・ご、ごめん・・・」 |
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静かになった美術室は、私と先輩の二人きりで。 痛いほどの沈黙と、先輩の視線。 「・・・・先輩」
見ると、先輩の目からぼろぼろと涙があふれてくる。 私は・・・ |
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「あのね、クラスで話す人がいないっていうのは、本当。 先輩の好きな人。私は胸がズキリ、と痛んだ。 |
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怖かった。好きな人、これでオワリ。私の想いは壊れ、砕け、消える だから先輩に好きな人は、とは聞けなかった。 ききたくかなった。 「あのね」 聞きたくない 「ありがとう。キミがいてくれたから、私は・・・・」
想いが、重なっている事実に。 私もいおう。この想いを、あなたに伝えなくては。 びっくりした顔。更に先輩はぼろぼろと大粒の涙を流す。 「どうしよう、こんな幸せなことって、ないよ〜・・・!」 |
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二人で一緒に帰った。 私はもう疑うことも、臆することも、隠すこともしない。 この、大事な気持ちがあることが嬉しかった あなたが好き |
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初夏って感じの暑さ。待ち合わせ10分前。 先輩が走ってくるのが見える。 「あっ!あれぇ・・・!?」 「ふふーん。残念でした。先輩が来る時間前に来るのが私のポリシーなのです」 「うぅ・・・。何よぅそれ・・・。」 木陰に入ると涼しい。私たちは合えなかった1週間分、話をする。 「もうじき夏休みだよーっ・・・佳代ちゃん、どっかいこうよ」 おせっかいというか、なんというか・・・・。でも、大好きなメロンパンと納豆巻きを頬張る先輩を毎日見る夏休み・・・
「えへへ、楽しみだね、佳代ちゃん!大好きだよ〜!」 |