年 (昭和年)

松竹創立八十五年記念 京の年中行事
當る酉歳吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 京都南座

11月30日(日)〜12月25日(木)

配役
昼の部(10:00開演)
一、再春菘種蒔(またくるはるすずなのたねまき)
  種蒔三番叟(たねまきさんばそう)

三番叟:五代目 片岡我當
千歳:二代目 片岡秀太郎

二、実録先代萩(じつろくせんだいはぎ)
乳人浅岡:七代目 尾上梅幸
松前鉄之助:七代目 坂東簔助(→九代目 坂東三津五郎)
局沢田:六代目 尾上菊蔵
片倉小十郎:十三代目 片岡仁左衛門

三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) すし屋
いがみの権太:二代目 尾上松緑
弥助 実は三位中将維盛:二代目 中村鴈治郎
梶原平三景時:十代目 市川海老蔵(→十二代目 市川團十郎)
梶原家臣:八代目 大谷友右衛門
梶原家臣:初代 市川銀之助(→九代目 市川團蔵)
梶原家臣:二代目 尾上松鶴(→六代目 尾上松助)
梶原家臣:三代目 市川右之助
若葉の内侍:嵐雛助
権太女房小せん:五代目 上村吉弥
弥左衛門女房お米:三代目 市川福之助
鮓屋弥左衛門:三代目 河原崎権十郎
娘お里:二代目 中村扇雀(→三代目 中村鴈治郎→四代目 坂田藤十郎)

四、廓文章(くるわぶんしょう) 吉田屋
  片岡仁左衛門一世一代にて相勤申し候

藤屋伊左衛門:十三代目 片岡仁左衛門
吉田屋喜左衛門:三代目 河原崎権十郎
吉田屋女房おきさ:二代目 片岡秀太郎
阿波の大尽:七代目 市川寿美蔵
太鼓持豊作:五代目 片岡我當
扇屋夕霧:十三代目(五代目) 片岡我童(→十四代目 片岡仁左衛門<追贈>)

五 上、年増(としま)
女房お柳:十七代目 中村勘三郎

五 下、供奴(ともやっこ)
奴波平:五代目 中村勘九郎(→十八代目 中村勘三郎)

夜の部(16:30開演)
一、歌舞伎十八番の内 外郎売(ういろううり)
工藤祐経:三代目 河原崎権十郎
朝比奈三郎義秀太:五代目 片岡我當
妹舞鶴:五代目 中村勘九郎(→十八代目 中村勘三郎)
梶原平三景時:十三代目 中村勘五郎(→五代目 中村仲蔵)
梶原平次景高:二代目 尾上松鶴(→六代目 尾上松助)
大磯の虎:二代目 片岡秀太郎
化粧坂少将:八代目 大谷友右衛門
遊君喜瀬川:七代目 嵐徳三郎
遊君亀菊:三代目 市川右之助
茶道珍斎:初代 澤村昌之助
曽我十郎祐成:二代目 澤村藤十郎
外郎売 実は曽我五郎時致:十代目 市川海老蔵(→十二代目 市川團十郎)

二、ひらかな盛衰記(ひらかなせいすいき)逆艪 (さかろ)
船頭松右衛門 実は樋口次郎兼光:十七代目 中村勘三郎
舅権四郎:十三代目 片岡仁左衛門
船頭日吉丸又六:五代目 片岡我當
船頭明石丸富蔵:五代目 中村勘九郎(→十八代目 中村勘三郎)
船頭灘芳丸九郎作:十七代目 市村家橘
遠見の九郎作:山本寛之(→初代 片岡千代丸→六代目 片岡愛之助)
松右衛門女房およし:二代目 澤村藤十郎
隼人娘お筆:四代目 中村雀右衛門
畠山庄司重忠義:二代目 中村鴈治郎

三 上、藤娘(ふじむすめ)
藤娘:七代目 尾上梅幸

三 下、鳥羽絵(とばえ)
下男升六:二代目 尾上松緑

四、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
平野屋徳兵衛:二代目 中村鴈治郎
平野屋久右衛門:四代目 尾上菊次郎
油屋九平次:三代目 河原崎権十郎
天満屋惣兵衛:五代目 嵐 璃?(←「王玉」という字だが、文字化けする)
手代茂兵衛:五代目 坂東竹三郎
天満屋お初:二代目 中村扇雀(→三代目 中村鴈治郎→四代目 坂田藤十郎)

五、英執着獅子(はなぶさしゅうちゃくじし)
傾城 後に獅子の精:四代目 中村雀右衛門

※『歌舞伎修業―片岡愛之助の青春』によると、「すし屋」の善太と「逆艪」の遠見の又六を演じたことになっている。

筋書
あらすじの部分に舞台写真(1色)が入っているが、このときの舞台か以前の写真かは不明。
愛之助丈は名前だけ。
料金
一等席:8,200円(初日:10,000円)
二等席:3,700円(初日:5,000円)
三等席:2,300円(初日:3,300円)
四等席:1,500円(初日:1,900円)