年 (平成年)

第56回歌舞伎鑑賞教室 国立劇場大劇場
文化財保護法五十年記念

6月1日(木)〜6月23日(金)

配役
一、解説 歌舞伎のみかた
解説:初代 坂東亀寿

二、恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)
  封印切(ふういんぎり)90分

亀屋忠兵衛:三代目 中村扇雀
遊女梅川:六代目 片岡愛之助
丹波屋八右衛門:六代目 尾上松助
槌屋治右衛門:五代目 坂東秀調
井筒屋おえん:五代目 坂東竹三郎

筋書
愛之助丈関連
表紙:扮装写真(カラー)
6ページ:主な出演者の紹介(1/6ページ)
料金
一等席:3,800円
二等席:1,500円
学生:1,300円

雑誌
『上方芸能』第137号(2000年8月号)
愛之助丈関連
17ページ:「夏姿浪花暦」の舞台写真で秀太郎丈の隣に写ってるのは愛之助丈?
26〜27ページ:「花形クローズアップ 片岡愛之助」(素顔写真あり、モノクロ)
40ページ:「上方歌舞伎・俳優名鑑」内紹介

『演劇界』2000年7-8月号→【演劇界】2000年7・8月号 二十世紀歌舞伎の百年<前編> [雑誌]
愛之助丈関連
54〜55ページ:舞台写真「封印切」梅川(モノクロ 4枚)
81〜82ページ:歌舞伎鑑賞教室の劇評

『演劇界』2001年10月号→【演劇界】2001年10月号 特集追悼十七世市村羽左衛門 [雑誌]
愛之助丈関連
72ページ:舞台写真「小栗判官譚」照手姫(モノクロ 1枚)
74〜76ページ:「気になるあの人 片岡愛之助と市川高麗蔵」(舞台写真「封印切」梅川、「夏姿浪花暦」貞九郎)

感想
2010年7月に国立劇場視聴室で記録映像を観た。(映像の収録日は2000年6月16日)
国立劇場視聴室についてはこちら

扇雀丈の忠兵衛と愛之助丈の八右衛門を博多で見たが、この映像は扇雀丈の忠兵衛と愛之助丈の梅川。
骨格のせいか、思ったよりゴツく見える。愛之助丈は女形より、前髪姿の方が華奢で可愛く見えるのが不思議。
女形だけあって、声はすごく高い。
おえんさん(竹三郎丈)と梅川がひそひそと話しているような声も、微妙にマイクが拾っている。

「梶原源太はわしかしらんて」で、忠兵衛が頭に乗せた手拭が銀杏模様だった。愛之助丈の手拭かな?
裏庭で忠兵衛が手付金の話をした時、梅川が身請けしてもらえると思ったのか、嬉しそうな顔をするのが切ない。
秀太郎丈の梅川みたいに、「めちゃくちゃ可愛い〜!」という感じではないが、幸薄そうな、いじらしい感じがいい。

忠兵衛と八右衛門(松助丈)のやり取りは今まで見たものと微妙に台詞が違う。
橋の上で死のうとしていたというくだりや、「3べん回ってワン」は言ってなかったな。
演じるなら、梅川より八っつぁんの方が確かにストレス溜まらなくていいよなぁ(笑)。

梅川が一人先に店を出るとき、戸口のところにいる店の若い衆は薪車丈かな?
「封印切」は何度か見たが、違うキャストのものを見比べるのは面白いなぁと思った。