年 (平成年)

吉例顔見世大歌舞伎 歌舞伎座

11月1日(火)〜11月25日(金)

配役
昼の部(11:00開演)
一、息子(むすこ)27分
金次郎:七代目 市川染五郎
捕吏:初代 中村信二郎
火の番の老爺:五代目 中村歌六

二、一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)
  熊谷陣屋(くまがいじんや)86分

熊谷直実:十五代目 片岡仁左衛門
源義経:四代目 中村梅玉
藤の方:二代目 片岡秀太郎
堤軍次:六代目 片岡愛之助
梶原景高:三代目 松本錦吾
弥陀六:四代目 市川左團次
相模:四代目 中村雀右衛門

三 上、雨の五郎(あめのごろう)
曽我五郎時致:二代目 中村吉右衛門

三 下、うかれ坊主(うかれぼうず)上記と合わせて33分
願人坊主:五代目 中村富十郎

四、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)74分
左官長兵衛:九代目 松本幸四郎
女房お兼:五代目 澤村鐵之助
手代文七:七代目 市川染五郎
娘お久:三代目 澤村宗之助
家主甚八:初代 松本幸右衛門
手代藤助:三代目 松本錦吾
鳶頭伊兵衛:八代目 大谷友右衛門
和泉屋清兵衛:四代目 市川段四郎
角海老女房お駒:二代目 片岡秀太郎

夜の部(16:30開演)
一、嬢景清八嶋日記(むすめかげきよやしまにっき)
  日向嶋景清(ひにむかうしまのかげきよ)73分

悪七兵衛景清:二代目 中村吉右衛門
肝煎佐治太夫:三代目 中村歌昇
里人 実は土屋郡内:七代目 市川染五郎
里人 実は天野四郎:初代 中村信二郎
娘糸滝:七代目 中村芝雀

二、鞍馬山誉鷹(くらまやまほまれのわかたか)30分
  中村大改め初代中村鷹之資披露狂言

牛若丸:中村大 改め 初代 中村鷹之資
鷹匠:五代目 中村富十郎
平忠度:十五代目 片岡仁左衛門
喜三太:四代目 中村梅玉
蓮忍阿闍梨:二代目 中村吉右衛門
常盤御前:四代目 中村雀右衛門

三、連獅子(れんじし)55分
狂言師右近 後に親獅子の精:九代目 松本幸四郎
狂言師左近 後に仔獅子の精:七代目 市川染五郎
法華の僧蓮念:四代目 中村玉太郎
浄土の僧遍念:初代 中村信二郎

四、おさん 茂兵衛
  大経師昔暦(だいきょうじむかしごよみ)68分

茂兵衛:四代目 中村梅玉
おさん:五代目 中村時蔵
女中お玉:四代目 中村梅枝
母お久:初代 中村歌江
番頭助右衛門:五代目 中村歌六
大経師以春:四代目 市川段四郎

雑誌
『和樂』2006年4月号
46ページにわたる片岡仁左衛門丈の大特集。
54〜57ページ:「熊谷陣屋」の化粧からこしらえまでの様子
58〜59ページ:舞台写真「熊谷陣屋」熊谷直実
60〜61ページ:芸談

※愛之助丈は出てません。

感想
熊谷陣屋
2006年4月30日22:00より、NHK教育にて放送
仁左衛門丈の熊谷直実はとても貫禄があった。(冒頭のインタビューの穏やかな方があんなに迫力あるお姿になるなんて!)
『和樂』4月号に、顔を作ってこしらえをするまでの写真、芸談が載っていたので、読み返してみた。改めて、「こんな細かいことまで考えてお芝居してるんだなぁ」と思った。
愛之助丈は堤軍次役で出演している。『演劇界の歌舞伎年鑑 2006年版』で「相模と訳ありみたいな感じがしないでもないんですけどね(笑)」「いい男だからね」と言われていたのに納得した。ワケアリというよりは、お母さんの手を引く息子みたいに見えたけど。
物語はとても切なくて、涙涙だった。特に場面転換もなく、役者さんの語りで延々と続いていくのだが、飽きることはなかった。
2人の間で困ってる軍次@愛之助丈が可愛かった。