配役 |
(昼の部12:00開演、夜の部17:00開演) 本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう) 通し狂言・三幕四場
序幕 武田信玄館勝頼切腹の場 61分
二幕目 道行似合の女夫丸 24分
三幕目 長尾謙信館十種香の場 55分
長尾謙信館奥庭狐火の場 25分 |
料金 |
一等A席:8,500円 一等B席:6,100円 二等席:2,500円 三等席:1,500円 |
イベント |
柝の会セミナー かぶきはともだち 「花開く上方役者 片岡愛之助」 観劇会とセミナー 出演:片岡愛之助 日時:3月13日(日)観劇 12:00〜/セミナー 17:30〜 会場:国立劇場伝統芸能情報館
朝日カルチャーセンター古典芸能講義 |
Web記事 |
『本朝廿四孝』女形の大役に挑む 時蔵「動かないから難しい」 |
その頃、他の劇場では… |
→歌舞伎座 |
雑誌 |
『演劇界』2005年5月号→演劇界 2005年 05月号 愛之助丈関連 43ページ:舞台写真「本朝廿四孝」花造り蓑作(カラーグラビア) 65〜67ページ:舞台写真「本朝廿四孝」板垣兵部の倅、花造り蓑作、武田勝頼(モノクロ 7枚) 86〜87ページ:「本朝廿四孝」の劇評 107ページ:水野晴郎劇場ノート16 120ページ:「本朝廿四孝」の劇評(投稿) カラーグラビアより前に「浪花花形歌舞伎」のチラシあり。 |
感想 |
2010年7月に国立劇場視聴室で記録映像を観た。(映像の収録日は2005年3月16日) 国立劇場視聴室についてはこちら。
チラシの武田勝頼(愛之助丈)がすごく綺麗で、ずっと「見たい!」と思っていた演目。 将軍が何者かに襲われ、武田信玄(歌六丈)は身の潔白を示すために息子の首を差し出さないといけない… というような感じで物語が始まる。
勝頼(実はニセモノ)は盲目で、儚げな感じが美しい。
勝頼切腹後、板垣兵部(吉三郎丈)が勝頼そっくりの百姓・蓑作(愛之助丈)を身代わりとして連れてくる。
蓑作は、悲壮感漂う勝頼(偽)よりも愛嬌があって可愛らしい。命が助かったと知って、「こわやの、こわやの」などと言っているあたりが非常に可愛い。
さて、「事実を知られたからには生かしておけない」と言う兵部と蓑作の立ち回りがあり、奥から信玄が兵部を突き刺す。
それにしても、母・常盤井御前はどんな気持ちだったんだろう?
勝頼と濡衣は薬売りに身をやつし、悪いヤツらをかわしながら旅をする。(この場面が「道行似合の女夫丸」)
場面は変わって、長尾謙信の館。
舘の中央に紫の袴をつけた蓑作(勝頼)が座っている。これがまた綺麗なんだ。
右側の部屋には、許婚の勝頼(偽)の死を悲しむ八重垣姫(赤い衣装)。
世間知らずのお姫様は大胆不敵。
しかし、惚れられた側の勝頼は強気。
そこへ長尾謙信(彦三郎丈)が現れる。
濡衣は謙信に捕らえられるが、全く悪びれた様子がない。そして、怯えることもない。
さて、奥庭。
そこへやってきた八重垣姫。
とにかく、最初から最後まで「綺麗〜」とうっとりしながら見ることができた。 |