配役 |
13:00開演 一、長唄「末広狩」 太郎冠者:片岡静香
一、長唄「島の千歳」 休憩 一、長唄「賤機帯」
一、清元「落人」
一、長唄「松の緑」
一、清元「保名」
一、清元「青海波」 御挨拶 ※一般の方もいらっしゃるということで、配役は一部しか載せてません※ |
筋書 |
家元さん、花柳寿々さん、仁左衛門丈、秀太郎丈のご挨拶と出演者の写真、踊りの紹介が載っている。
愛之助丈関連 |
料金 |
全席自由:6,000円 筋書:無料 |
その頃、他の劇場では… |
→歌舞伎座 →上方歌舞伎会 |
感想 |
自由席だったので、1時間くらい前から並んでいた。しかし、大阪のオバチャンの席取りパワーには脱帽。(「席押さえはダメ」って書いてあっても聞きやしない。) 開演しても、ヒソヒソボソボソガサガサゴソゴソしてるわ、途中入場してくる人はいるわ、長唄に合わせて口ずさんでいるおばあちゃんはいるわ… 踊りっておおらかな心で見るものなのね。 中央13列29番で観劇。小さな劇場だったので、オペラグラスを使えばしっかりと表情まで見ることができた。 着物を着た人が次々と舞台に出てきて踊るのかと思っていたら、1回ごとに幕が下りて、舞台装置を変えて、踊り手さんがこしらえをして登場するので(素踊りの場合もある)、見ていて飽きなかった。女性が男性のこしらえで踊るのは不思議な感じがした。「藤娘」を初めて見たり、お面を頻繁につけかえての踊り分けがあったりと楽しかった。「松嶋屋!」はもちろん、「寿々松嶋!」や踊っている方のお名前の大向こうもかかっていた。びっくりして振り返っているご婦人もいた。
愛之助丈は「落人」で勘平を踊る。この踊りは台詞もあって、ちょっとした劇のよう。
勘平は“色に耽ったばっかりに”お家の大事に居合わせることが出来ず、旅の途中でもしょんぼり。 ここで思ったのが、愛之助丈の声はすごくよく通るんだなぁということ。台詞のある舞踏もいくつかあったけど、少々声が聞き取りにくかった。やはり、歌舞伎役者さんは声量が違うんだな。声はもちろん、表情や仕草もとってもよかった。25分くらいの舞踏を堪能した。愛之助丈のファンとしては、歌舞伎座に行くよりコストパフォーマンスが高かった。(喜ぶべきか、嘆くべきか…) 続いて、秀太郎丈の「松の緑」で素踊り。素顔で眼鏡をかけていないお顔って初めて見たかも(除く、昔の筋書写真)。女形のイメージが強かったけど、かっこよかった。が、5分くらいで終わってしまった。短っ! もう少し見ていたかったなぁ。 花柳寿々さんは「保名」。紫の鉢巻をしたこしらえで踊るのかと思っていたら、普通にお着物だった。 最後は仁左衛門丈の「青海波」で素踊り。幕が開いたら、仁左衛門丈がおじぎをしていた。お顔を上げた時、周りのオバサマのテンションが明らかに違った。すらりとしてかっこよかったが、10分くらいで終わってしまった。オバサマ方が「短いわねぇ」「だって63だもの」などと話していた。そっか、63歳なんだ… 見えない…(素顔なのに!) 光源氏と頭中将が踊ったのって、コレなのかな。
最後にご挨拶があった。
秀太郎丈「花柳寿々の弟・片岡秀太郎です。姉と弟、妹の静香、倅の愛之助と一緒に参加できて嬉しい。女の兄弟と同じ舞台に立てる機会は踊りの会くらい。父と母もきっと喜んでいて、あの辺(と客席を指す)で見ていることでしょう」
すらすらご挨拶する秀太郎丈に比べて、仁左衛門丈はいっぱいいっぱいな感じだった。男前なのに可愛いなぁと思ってしまった。そういえば、仁左衛門丈は七ッ割丸に二引、秀太郎丈は追いかけ五枚銀杏だった。 |