配役 |
16日(17:00開演)、17日(11:00開演/16:00開演) 実録忠臣蔵 義士銘々伝 制作:五代目 坂東竹三郎
序幕
江戸城控えの間
松の廊下
田村右京太夫邸の場 <幕間:20分>
二幕目
三島本陣座敷の場 <幕間:10分>
三幕目
神明通枕水の表の場
枕水亭の座敷の場
大詰
本懐引き上げの場
カーテンコール |
料金、筋書 |
全席自由:5,000円 筋書の販売はなし。(ご挨拶、配役の書かれた6ページの冊子?が配られた。) |
その頃、他の劇場では… |
→歌舞伎座 |
感想 |
17日昼の部を2列目15番で観劇。
自由席ということで会場の1時間ほど前に並んだら、入り口が見える位置だった。意外というか、拍子抜け。 「忠臣蔵」にはいろいろな話があるけれど、今回のは“忠臣蔵ダイジェスト”という感じで、吉良のいじめ→松の廊下→内匠頭切腹→世を欺く内蔵之助→赤穂浪士の味方→浪士たちの別れの場→落ち零れてしまった浪士→討ち入り→勝ちどき→カーテンコール、という流れでわかりやすかった。しかし、「歌舞伎というより時代劇に近いかなぁ」とも思った。普段はあまり思わないのに、愛之助丈がかな〜りこっっってりしてるように思えたので、卒塾生さんたちがあっさりめだったのではないかと… 卒塾生さんのお顔とお名前が一致しないので、配役表を見ながら舞台を観た。「松次郎丈は本心を隠した難しそうなお役ばかりだなぁ」とか「千志郎丈は二枚目ばかりだなぁ」などと思った。千壽郎丈のお雪がすごく色っぽかった。(十月花形歌舞伎でもあれくらいの濡れ場があるんだろうか…?) りき弥丈は今回みたいなきりっとしたお役の方が似合うと思った。(若衆歌舞伎のときは、脚本のせいもあるけどイマイチ魅力が感じられなかった。) 竹雪丈のお杉は「ごじゃりまする」という言葉遣いで笑いをとっていた。ある意味、一番おいしいお役だったかも。
竹三郎丈の吉良は本当に憎憎しかった。「そこまでやったら、吉良の殿様が可哀相」と思うくらい。笑い方が本当に憎たらしかった。
二幕目に秀太郎丈が内蔵之助(松次郎丈)の母役で登場。
愛之助丈が登場したのは、三島本陣座敷の場。
この後、源蔵(松次郎丈)が不在の兄(佑次郎丈)の紋付を前に別れの酒を飲む場面で泣き、庄左衛門(千志郎丈)が酒と女で失敗した場面で少し笑い、あっという間に大詰。
勝ちどきを上げた後、ずらりと並んだ卒塾生さんの前に、向かって左から薪車丈、愛之助丈、秀太郎丈、竹三郎丈の順に並んで、カーテンコール。薪車丈以外は物語には登場しなかった人物の衣装だった。なぜ? 配役に「土屋主税 片岡愛之助」って書いてあったから、討ち入りの様子をわくわくしながらうかがっている愛之助丈が見られると思ったのになぁ。
そんなこんなで15:00過ぎに終了。外に出ると、夜の部の会場を待つ人がずら〜っと並んでいた。昼の部は満席ではなかったけど、ずいぶんと後ろの方まで客席が埋まっていて盛況だった。 |