昼の部を2階席上手側で観劇。
少し早めに銀座到着。
奥村書店さんで『演劇界』の4月月報を購入。
歌舞伎座についたらすごい人が並んでいて、「うわっ! 暑い中この後ろに並ぶの!?」と思ったが、反対側の列は人が少ない。どうやら、当日券の列だった模様。
入場して、押し合いへし合いの末、筋書を購入。金券も購入。模擬店の位置などをチェックする。愛之助丈は秀太郎丈と一緒にドリンクコーナー担当。一階東側お食事予約所のカウンター。私は2階席上手側の席だったので、行きやすい場所でラッキーだと思った。
開演前に画廊をふらふら。私が行ったときには、愛之助丈の作品はなかった。売り切れたのか、最初からなかったのかはわからない
↑席からの眺め。
前の人の頭が邪魔になったけど、思ったよりよく見えるんだなーと思った。
まず最初に、実行委員長の三津五郎丈からご挨拶と演目の紹介など。
模擬店の説明で、「できるだけたくさんのお客様のお相手をするために、『こっち向いて』とか『2ショット撮って』とかは止めてください」「本日はサインもお断りしています」というような説明があった。写真を撮るのはいいらしい。
郷土巡旅情面影
加賀「勧進帳」
濃い水色の裃を着た学生さんたちが演奏していた。かなり小さい子もいたのに、上手だったな。
肥後「山鹿灯籠踊」
照明を落とし、頭に灯籠をつけた女形さんたちが幻想的に踊っていた。
阿波「阿波踊」
笠をかぶった女形さんがずらっと並んで踊っていたが、顔がはっきり見えなくて誰が誰だかよくわからなかった。続いて登場した立役さんたちは鉢巻などをして半被を着ていた。彌十郎丈、錦之助丈、段治郎丈はわかった。(←背が高いから…?)
彌十郎丈がいったん奥へ引っ込み、子供達(御曹司)と再登場。
彌十郎丈「今日は楽しい俳優祭♪」
子供達「はいゆ〜さい♪」
可愛かったな〜。
しばらくすると、舞台の中央で一人踊り狂う方が… 後ろの彌十郎丈が呆れた表情で見ている。(←この表情が何ともいえなかった。) 誰だろうと思っていたら、その方が「行ってみよう〜」と声をかけ、ドリフの「えんや〜こらや♪」という曲がかかった。
そこでもまだ誰かわからない鈍い私。
えんや〜こらや、えんや〜こらや、えんや〜、えんや〜、えんや〜♪
と、エコーがかかってようやく猿弥丈だとわかった。(←アホ過ぎ)
最後は、段治郎丈が猿弥丈の頭をぱしっと叩いて独り舞台終了。猿弥丈は引っ込むときにわざとセットにぶつかっていたりして面白かった。
たくさんの役者さんが踊っていて、華やかな舞台だったなぁ。
模擬店 木挽森賑売座留
出口から出たら、目の前が獅童丈のお店で、本人が立っててびっくりした。
まずは、愛之助丈のお店を目指す。シャンパンの赤・白、ウィスキーの水割りを各500円で販売中。ビニールのコップがちゃんとシャンパングラスの形をしているのだ。
私はシャンパンの白を買った。模擬店の間中延々と愛之助丈のお姿を拝見しながらシャンパンを飲み続けてもよかったのだけど、そんなことをしたらうす気味悪がられること間違いないので、止めた。(←うす気味悪がられるどころか、係員を呼ばれて強制退場させられそうだ。)
お腹も空いたことだし、食料を求めてふらりと歩くことにした。すると、目の前に人、人、人…
せっかく愛之助丈についでいただいたシャンパンだけど、コップを持ってふらつくのは危険すぎる。(着物にかけちゃったらまずいしね。) 仕方ないので、ぐびぐびと飲み干した。お酒が飲める体質でよかった。
少し歩くと、仁左衛門丈のお店を発見。ものすごい人がいた。しかし、「せっかく来たんだから、何か一つ記念になるものを買って帰ろう」と思い、人の渦の中に飛び込んだ。Tシャツと巾着を売っていて、私は巾着を購入。
懺悔します。ここでやらかしました。
金券に福引の補助券がついていることに気付かず、そのままお渡ししてしまった。仁左衛門丈はわざわざ補助券を切り取って返してくださった。お手をわずらわせてごめんなさい…
補助券を5枚集めると1回福引が出来るらしい。私は福引はしなかったので、補助券は記念にとっておく。
人の波から脱出すると、目の前で田之助丈が人形焼を販売していた。家の土産にと1袋買ったら握手してくださった。
それから、地下食堂へ行く。錦之助&隼人丈のお店でおにぎりを買う。「あれ? 空きスペースがある」と思ったら、海老蔵丈のお店(から揚げ&フライドポテト)の跡。すでに売り切れていたようだ。すごい人気だなぁ。ふと前を見たら、團十郎丈がお寿司を握っていた。反対側には長蛇の列が… とりあえず、人が多すぎないお店を回ろうと思った。
続いて、二階食堂へ向かう。
『白雪姫』にちなんでか、りんごのお菓子やりんご飴が売っていた。
孝太郎丈のお店では、千之助丈が一生懸命サンドイッチを売っていた。可愛かったので、ついつい購入。(帰りの新幹線で食べた。)
咽喉が渇いたので、亀鶴丈&薪車丈のドリンクコーナーへ。橋之助丈のお名前もあったけど、不在だった。手元のりんごジュースが切れたらしく、後ろから補充していた。
亀鶴丈「今りんごしぼってます… ウソです」
薪車丈は隣で笑っていた。2人とも阿波踊りの格好のまま。亀鶴丈は笠の上にディズニーの白雪姫の絵が書かれたものをつけていた。
私は烏龍茶をお願いした。これまた切らしたらしく、後ろから補充。
薪車丈「アップル…?」(←忘れたらしい)
私「どっちでもいいです(笑)」
薪車丈「(笑)」
氷の入ったコップを渡され、薪車丈に烏龍茶をなみなみとついでいただいた。笑顔がまぶしかったなぁ。歯がキラッて光るかと思った。「歌舞伎役者は歯が命」ってCMに出してもらったらどうだろう?
ソファーでおにぎりと烏龍茶の昼食をとる。まだ時間が余っていたので、3階にも行ってみた。
勘太郎丈のお店を発見。(七之助丈もいるはずだったけど、不在。) 金券も余ってるし、そんなに人もいなかったので、エコバッグを購入。握手もしていただいた。
さらにふらふらと1階へ。松緑丈がすっかり出来上がっていて「シャンパンの白、なくなりますよー!」と売込みをしていた。それって、自分で飲んじゃってるからなくなるのでは…?
あれ? 千之助丈が仁左衛門丈のお店でTシャツをかかげている。可愛い助っ人のおかげか、仁左衛門丈のお顔がさっきより活き活きして見えた。ここは最初から最後まですごい人だかりだった。
終了時間が近付いていたので、席に戻ることにした。愛之助丈の姿を拝見しつつ、階段を上がる。2階に戻ったら、ちょうど獅童丈のお店が終了するところだった。思っていたより、お店を回れるもんだなぁ。
表彰式
尾上松太郎丈、中村京蔵丈、伊東みどりさん、市川八百稔丈、坂東竹三郎丈(近松座出演で欠席のため、薪車丈が代理)が表彰された。表彰する側に雀右衛門丈、田之助丈、松竹の方。
京蔵丈は雀右衛門丈のお弟子さんで、雀右衛門丈は「悪い時は口をきいてくれない。いいときはにこにこしてるだけ」なんだそうだ。
市川八百稔丈は子役さんの化粧を担当しているそうで、孝太郎丈、愛之助丈、亀治郎丈も担当したそうだ。5才頃の亀治郎丈は駆けずり回っていたせいで、探すのが大変だったとか。愛之助丈は「今も昔もおとなしい」そうだ。そして、「にこやか」なんだって。
薪車丈は司会者から「一人スーツで気取って(笑)」なんて言われていたけど、カチンコチンだった。おじぎもカックンという感じで、ロボットみたい(笑)。相当緊張したんだろうなぁ。
最後は田之助丈の一本締め。
白雪姫
まず何より、白雪姫(玉三郎丈)が美しかった。お琴の生演奏も聴けた。そこへ小鳥さんズがやってきて、とっても美しい舞台だった。それが場面転換して、おどろおどろしい后(團十郎丈)の部屋へ。
后、すごい迫力! 鏡の精(海老蔵丈)は普通に綺麗だった。
白雪姫の方が「千倍も万倍も綺麗」だと言われて、
后「千倍も万倍も…」
鏡の精「… …」
后「千倍も万倍も…」
鏡の精「… …」
后「千倍も万倍も…」
鏡の精「くどい」(←この言い方が面白かった。)
后は狩人(彦三郎丈)に白雪姫を殺すように言うが、狩人は白雪姫を見逃してしまう。森の中で倒れる白雪姫。
そこへキツネ(愛之助丈)とタヌキ(松緑丈)が登場。
2匹でぴょこぴょこと踊る。2人とも似合ってたなぁ。タヌキはサングラスを着用していた。
その後でウサギ(菊之助丈)、シカ(染五郎丈)、リス(勘太郎丈)、サル(右近丈)、イノシシ(獅童丈)がやってくる。シカはかっこつけてダンスしてた。最後にクマ(橋之助丈)が登場して、皆でぴょこぴょこしていた。
動物達が倒れている白雪姫を発見し、七人の童の小屋へ運ぶ。
七人の童がまたすごかった。梅玉丈(←私のイメージではお殿様)までもがあんな格好だなんて…
白雪姫が生きていることを知った后は衣装がぶっ返るほどの怒りよう。鏡の外に気だるげに座っている鏡の精に八つ当たり(←?)。鏡の精がはたきと箒を持ってきて、2人でケンカ(←?)。后は箒にまたがり、六方で花道を去っていった。私の席からは花道は見えなかったけど。
白雪姫は后=魔女からもらったりんごを食べて倒れてしまう。森の動物&小鳥&七人の童が嘆き悲しんでいると、北千住観音(菊五郎丈)が登場。小林幸子か美川憲一かというきらきらした衣装で、背後には黒い衣装のお弟子さん(←?)がずらりと並んでいる。全員が指の部分が長い手袋?付け爪?をつけていて、その手をぐるぐると動かす。上手く説明できないけど、すごかった。上からきらきらした何かが降ってきてた。七人の童が観音様を見て何か言ってるみたいだった。死んでるはずの白雪姫も座って見てた(笑)。
「白雪姫が死んじゃった」と聞いた観音様は「よく寝ている」「寝過ごすかも」とか何とか言って去って行った。
…何しに出てきたんだ、観音様っ!?
今度はすっぽんから王子様(幸四郎丈)が登場。青いハンカチで汗をぬぐっていた。ハニカミ王子ネタ(だったと思う)もあり、笑いを取ってた。
王子様の力で白雪姫が息を吹き返してめでたし、めでたし。
そこへ芝翫丈と富十郎丈が登場し、芝翫丈のご挨拶と富十郎丈の三本締めで幕。
楽しかった〜。
人ごみはF1に比べればましだった。
さて、明日(すでに今日)は三響會だ。こっちも楽しみ。夕方からだから、寝過ごしても大丈夫!
|