年 (平成年)

一の会 京都先斗町歌舞練場

7月29日(日)

配役
10:00開演
一部

長唄「七福神」
長唄「花の友」
長唄「四季の詠」
長唄「舞妓」
長唄「藤娘」
常盤津「廓八景」
長唄「新曲浦島」
長唄「手習子」
長唄「助六」
常盤津「おせん菊之丞 浮世絵模様」
菊之丞:六代目 片岡愛之助
※上演中止※

二部
長唄「京鹿子娘道成寺」
常盤津「屋敷娘」
清元「扇獅子」
長唄「菊」
常盤津「雪の猩々」
常盤津「后月酒宴の島台 角兵衛」
長唄「晒女」

清元「道行旅路花聟」
早野勘平:二代目 片岡秀太郎

長唄「柳雛諸鳥囀 鷺娘」
清元「かりがね」

新歌舞伎十八番の内 長唄「春興鏡獅子」
小姓弥生 後獅子の精:六代目 片岡愛之助
胡蝶の精:片岡千壽郎
胡蝶の精:片岡りき弥
老女飛鳥井:二代目 片岡秀太郎
局吉野:二代目 片岡松之丞
家老渋井五左衛門:片岡千志郎
用人関口十太夫:片岡松之
後見:片岡千蔵

料金
5,000円(全席自由席)
筋書:500円
その頃、他の劇場では…
歌舞伎座
巡業 東コース
巡業 中央コース

感想
選挙と所用を済ませてから京都へ。
秀太郎丈の「道行旅路花婿」には間に合った。
「秀太郎丈は勘平も素敵だが、おかるを見てみたいなぁ」とか、「『鷺娘』は最後、台に上って終わるんだー」などと思いながら観ていた。
満席で席を探してうろうろするのが億劫だったのと、椅子席より視界が良さそうだという理由で立ち見。足は疲れたけど、舞台はよく見えた。

春興鏡獅子
まず、千志郎丈が老けメイクなのに驚いた。…ご本人は若いよね?
愛之助丈の弥生は色っぽくて綺麗だった〜。綺麗な女形を見るのは初めてなので、嬉しかった。
扇をくるっとひっくり返すところも綺麗だったと思う。(私は踊りは全然わからないので、見る人が見たらどう思うかは知らない。)
獅子頭に引っ張られて弥生が退場した後に、胡蝶ズ(千壽郎丈&りき弥丈)が登場。小さな子役さんがちょこまか踊るイメージを持っていたので、「何かでっかいなぁ」と思ってしまったが、可愛かった。

獅子となった愛之助丈が再登場。
一度出てきた花道を後ろ向きに引っ込むときに、頭を振って、毛を踏まないように?横へずらしていた。そうか、ああやってるのか。どうして毛を踏まないのか不思議だったんだけど、謎がとけた。
ドンッと音を立てながら、凛々しく踊った後に毛振り。
花道付近で振り出した時は、客席が近かったり、天井が低くかったりして、毛が当たるんじゃないかとはらはらした。
勢いよくぶんぶんと回していて、毛がうねっているように見えた。数は数えてないけど、ずいぶんと回していたんじゃないかなぁ。

鏡獅子が終わると、出演者全員が壇上に上がってご挨拶。
秀太郎丈はスーツに着替えていた。席が遠かったので、ご挨拶はよく聞き取れなかった。「お客様が来てくれないと…」みたいなことを話していた。
そして、手拭撒き。愛之助丈の強肩に期待したんだけど、近くにぽんぽんっと投げていたな。まあ、あのメンバーの中で振りかぶって投げるわけにはいかないよね。
そして、最後は秀太郎丈の音頭で三本締め。

客席を出たら、裃後見さんがエレベーターに乗ろうとしていた。「あら、客席近くのエレベーター使うんだ」と思ってよく見たら、エレベーターの中に獅子の格好をした愛之助丈が…!! 後見さんの背中に隠れるようにひっそりとたたずんでいた。
私の他にも気付いた方がいて、愛之助丈は少し笑みを浮かべて照れくさそうにしていた。
エレベーターの扉が閉まるまでお見送りして、駅へダッシュ。地下鉄の駅が近くて助かった。

立ちっぱなしで足はきつかったけど、見にいってよかった。
ただ、前の方の席で写メを撮っている人が結構いたのと(←後ろからは丸見え)、かすれた声やひっくり返った声をかける女性がいたのが興ざめだったかな。