配役 |
3日 17:00開演、4日 11:00開演/16:00開演 一、義士外伝 神崎東下り(かんざきあずまくだり) 演出:奈河彰輔
三島宿棒鼻茶店の場
元の茶店表の場 <幕間:25分>
二、露路の雨(ろじのあめ)
船場ぜに屋の台所辺り
夜の路上で
露地の家 <幕間:15分>
三、舞踊 あやめ浴衣(あやめゆかた)
若い男:片岡佑次郎 |
料金 |
全席自由:5,000円 筋書の販売はなし。(ご挨拶、配役の書かれた6ページの冊子?が配られた。) |
その頃、他の劇場では… |
→歌舞伎座 |
雑誌 |
『演劇界』2007年11月号→演劇界 2007年 11月号 [雑誌] 愛之助丈関連 107ページ:舞台写真「蝉しぐれ」牧文四郎(モノクロ 2枚) 112ページ:舞台写真「露路の雨」宗次郎(モノクロ 1枚) 122ページ:「蝉しぐれ」の劇評 125ページ:「若伎会」「竹登会」「上方歌舞伎会」の劇評 132ページ:「梨園薫華艶」恋飛脚大和往来 片岡愛之助の忠兵衛(絵・文=榎その) 138ページ下部:「愛之助が楳茂都流家元後継者に」(梅咲さんとの2ショット写真あり、モノクロ) |
感想 |
1時間くらい前に行ったら、結構な人が並んでいた。満員御礼だったらしい。 待ち時間中はご婦人にいろいろとお話をしていただいた。そのご婦人は「竹登会」と「上方歌舞伎会」も御覧になる予定だとか。
4日昼の部を前方花道横で観劇。
義士外伝 神崎東下り 丑五郎がすごく嫌なヤツで、おまけに汚い(笑)。顔は黒く汚れているし、着物はボロだし、登場した時思わず「汚ーっ!」と思ってしまった。「平成若衆歌舞伎」の筋書で確認したら、千次郎丈は割と整ったお顔をしていた。(メイクであれだけ変わるのね…) 散々に悪態をつく嫌なヤツなんだけど、演じている方は面白いだろうな。汗をだらだら流しての熱演だった。もうちょっと愛嬌があったらよかったかなぁと思った。(「敵討天下茶屋聚」の元右衛門みたいに、ムカツクんだけど笑っちゃうような感じで。)
与五郎は何度か刀を抜きかけるが、大事の前に事を荒立てまいとぐっとこらえる。私は写真でしか見たことがないけど、『木の実』の権太と小金吾みたいな形になるところがあった。
時は流れ、辻講釈の盛山(竹朗丈)がやってきて赤穂浪士の討ち入りが様子を語る。盛山さんの髪型が八嶋さんの武田観柳斎みたいで少し笑ってしまった。扇子でベベンベンッ♪と机を叩いて講釈していた。講釈を最後まで聞きたかったな。(一番いいところで中断されちゃったから…)
休憩は25分。
露路の雨
お店のお金30両が盗まれ、その場にいた庄吉に疑いがかかり、夜の路上の場面に移る。
宗次郎「あてがほんとに好きなのはあんただけや」←お秀の肩を抱いて、色男ぶりを発揮
「じゃかーしい!」と藤蔵(竹三郎丈)が戸を開けて登場。毎晩毎晩こんな調子で寝られないらしい。それはご愁傷様(笑)。「明日から枕をあっちにしよ」とか言っていた。
暗い顔したおたきと庄吉が花道からやってくる。
自棄酒を飲む庄吉が可哀相で… 「うちの人は冴えない男だけど、盗みをする人じゃない!」って言って欲しかったんだろうなぁ。
おたきに酒を買いに行かせ、庄吉と伝吉が2人で話す。伝吉は博打ですってんてんにされてしまい、「弟が江戸で出世した」と喜んでいる姉を失望させたくないばかりに盗みを働いてしまったらしい。いつの間にか戻ってきたおたきが戸口で聞き耳を立てている。
伝吉を送り出した後、「実は俺が盗んだんだ。お前、謝ってくれるだろ」と切り出す庄吉。おたきは泣き崩れ、二人は打ち解ける。
いい話だったー。途中でオチ(←?)は見えたんだけど、涙ぐんでしまった。
あやめ浴衣
カーテンコール
そこで、秀太郎丈のご挨拶。
あまり見る機会のなさそうな演目も見ることができたし、面白かった。
終了後、代役の舞台写真が載った筋書を買いに松竹座へ行った。 愛之助丈の鳴神上人は2枚(破戒前と破戒後)、薪車丈の義経は1枚。 仁左衛門丈の与兵衛がたくさん載っていて嬉しい。 |