年 (平成年)

二月花形歌舞伎 博多座

2月1日(日)〜2月23日(土)

配役
昼の部(11:00開演)
一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)11:00-13:00
  渡海屋・大物捕

渡海屋銀平 実は新中納言知盛:二代目 中村獅童
女房お柳 実は典侍の局:二代目 中村七之助
相模五郎:六代目 片岡愛之助
入江丹蔵:二代目 中村亀鶴
武蔵坊弁慶:六代目 市川男女蔵
源義経:二代目 市川亀治郎

二、高坏(たかつき)13:30-14:00
次郎冠者:二代目 中村勘太郎
大名某:二代目 中村亀鶴
高足売:二代目 中村七之助

三、団子売(だんごうり)14:10-14:25
杵蔵:六代目 片岡愛之助
お臼:二代目 市川亀治郎

夜の部(15:15分開演)
一、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)車引 15:15-15:45
梅王丸:二代目 中村勘太郎
松王丸:二代目 中村獅童
時平公:六代目 市川男女蔵
桜丸:二代目 市川亀治郎

二、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ)16:05-17:25
鳴神上人:六代目 片岡愛之助
雲の絶間姫:二代目 中村七之助

三、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)17:55-19:00
傾城薄雲、童、薬売り、番新、座頭、蜘蛛の精:二代目 市川亀治郎
源頼光:二代目 中村勘太郎
碓井貞光:二代目 中村獅童
坂田金時:二代目 中村亀鶴
卜部季武:二代目 中村七之助
渡辺綱:六代目 市川男女蔵
平井保昌:六代目 片岡愛之助


「出演俳優によるご挨拶」
昼の部:中村勘太郎

夜の部:
2日(土):愛之助
4日(月):七之助
5日(火):亀鶴
6日(水):愛之助
7日(木):七之助
8日(金):亀鶴
9日(土):愛之助
10日(日):七之助
11日(月・祝):亀鶴
12日(火):愛之助
13日(水):七之助
14日(木):亀鶴
16日(土):愛之助
17日(日):七之助
18日(月):亀鶴
19日(火):愛之助
20日(水):七之助
21日(木):亀鶴
22日(金):愛之助
23日(土):七之助

筋書
愛之助丈関連
中表紙:スーツ姿(カラー)
5ページ:スーツ姿(カラー)
18ページ:素顔写真(モノクロ)
19ページ:インタビュー(舞台写真あり、カラー。「鳴神」鳴神上人)
舞台写真
博多座は1枚550円。

愛之助丈は、
「義経千本桜 渡海屋」相模五郎が2種類
「義経千本桜 大物浦」相模五郎が2種類
「団子売」杵蔵が3種類
「鳴神」鳴神上人の前半が4種類(七之助丈との2ショット1種類を含む)
「鳴神」鳴神上人のぶっ返り後が3種類
「蜘蛛絲梓弦」平井保昌が2種類(←微妙に隈取が違う)

過去公演の舞台写真も売っていた。(先月の浅草歌舞伎から数種、忠兵衛、土右衛門、義賢、半九郎、数馬、橋弁慶、玉の井…etc.)

料金
A席:12,000円
特B席:10,000円
B席:7,000円
C席:4,000円
筋書:1,500円
イベント
櫛田神社節分大祭「豆まき神事」及びお練り
「二月花形歌舞伎」に出演の7名が参加
日時:2月3日(日)
   豆まき 15:30〜
   お練り 15:50〜
   博多座到着 ご挨拶他 16:10〜(16:25終了予定)
場所:櫛田神社

KABUKI NIGHT Vol.6〜“「二月花形歌舞伎」出演 花形役者勢揃い”
ゲスト:市川亀治郎、片岡愛之助、中村獅童、中村勘太郎、中村七之助、中村亀鶴、市川男女蔵
司会:中島浩二
日程:2月3日(日)18:30〜
会場:博多座
料金:2,500円(全席指定)

その頃、他の劇場では…
歌舞伎座
松竹座

雑誌
『CREA』2008年3月号→CREA (クレア) 2008年 03月号 [雑誌]
愛之助丈関連
別冊付録「僕たちが次世代の歌舞伎をつくる 七人衆参上」
表紙:スーツ姿の7人が勢揃い
2ページ:新春浅草歌舞伎初日ドキュメント
3ページ:舞台稽古風景
5ページ:インタビュー

『MISS』2008年5月号→MISS (ミス) 2008年 05月号 [雑誌]
愛之助丈関連
258ページ:MISS×Yahoo!オークション SPECIALチャリティオークション企画第3弾!
260ページ:『蜘蛛絲梓弦』(2008年2月博多座)の舞台写真(カラー、1/2ページ)
261ページ:愛之助丈の写真とコメント(カラー、1/2ページ)
『蜘蛛絲梓弦』(2008年2月博多座)の平井保昌の押し隈とサイン入りポラロイドを出品

『演劇界』2008年4月号→演劇界 2008年 04月号 [雑誌]
愛之助丈関連
18ページ:舞台写真2005年1月「御所五郎蔵」星影土右衛門(カラー)
49ページ:「口福のひとくち」(アルションの塩カラメルカステラを紹介)
64〜65ページ:舞台写真「蜘蛛絲梓弦」平井保昌(カラーグラビア 1/2ページ、集合写真)
66ページ:舞台写真「鳴神」鳴神上人(カラーグラビア 1/2ページ、七之助丈との2ショット)
75ページ:舞台写真「義経千本桜」相模五郎(モノクロ 2枚)
76ページ:舞台写真「団子売」杵蔵(モノクロ 3枚)
78ページ:舞台写真「鳴神」鳴神上人(モノクロ 5枚)
79ページ:舞台写真「蜘蛛絲梓弦」平井保昌(モノクロ 1枚)
88〜89ページ:二月花形歌舞伎の劇評
94ページ:「浪花花形歌舞伎」のチラシ

感想

夜の部

16日に真ん中花道寄りで観劇。

ご挨拶
愛之助丈が担当。
袴姿で花道から登場。演目の説明などをしてくれた。
「亀治郎さんの6役早替わりです。早すぎて分からない方がいるみたいなので、言っておいた方がいいと楽屋で話してました。全部亀治郎さんです」みたいなことを言っていた。
最後に拍手の練習をして終わり。
ちょうど、計ったように5分。すごい。

菅原伝授手習鑑 車引
最初、梅王丸(勘太郎丈)と桜丸(亀治郎丈)が笠をかぶって登場。なかなか外してくれないので、「早く、早く」と思っていた。 2人は時平公(男女蔵丈)の牛車に襲い掛かり、松王丸(獅童丈)が止めに入る。牛がちゃんと座っていて、騒ぎの間に逃げていった。 3兄弟それぞれ素敵だったけど、私の視線は梅王丸に釘付けだった。かっこよかった〜。
時平公は不気味だったなぁ。ブロマイドでのダンディ振りが嘘のよう…

鳴神
鳴神上人(愛之助丈)のスケベ度がパワーアップしていた気がする(笑)。松竹座のときより、デレデレして見えた。元がタレ目だから、余計にデレ〜ッと見えるのかな。
雲の絶間姫(七之助丈)は綺麗だった〜。
「あー、痛」という台詞は、孝太郎丈は大きく張り上げるようにいっていたけど、七之助丈は小さめの声でぼそっと言うような感じだった。
ぶっ返ってからはやはり迫力がある。最後の六方を一階席で観ることができて嬉しかった。

蜘蛛絲梓弦
貞光(獅童丈)と金時(亀鶴丈)が眠たそうにしているところへ、童(亀治郎丈)がスッポンから登場。座敷童子かと思ったら、ただの童だった。(いや、蜘蛛の精だけど。)
童が蜘蛛の糸を投げて去っていくと、今度は薬売り(亀治郎丈)が登場。薬売りがスッポンに飛び込んでから、番新(亀治郎丈)が花道を歩いてくる。このときの早替わりが本当に早かった。客席から驚きの声が上がっていた。

ちょっと得意そうな番新が「また来ました」みたいなことを花道で言う。これが受けてたなぁ。
貞光と金時が「三度も取り逃がし、面目次第もございません」と客席に向かって謝るのが面白かった。貞光は白塗りで、金時は赤っ面。
チャリンと音がして花道が明るくなったので、そちらを見たら、いつの間にか舞台の上に座頭(亀治郎丈)が! あー、騙された!! 何か悔しい。客席がざわめき、亀治郎丈の表情がまたも得意そうに見えた。狐忠信と同じところから登場したのかなぁ?

ここでもやっぱり取り逃がし、貞光と金時はあやかしを追って駆けて行く。
寝所では頼光(勘太郎丈)と薄雲(亀治郎丈)が逢っている。この薄雲も何だか怪しくて、頼光は刀を抜いて追い払う。
そして、季武(七之助丈)と綱(男女蔵丈)と一緒にあやかしを追っていく。季武と綱は落ち武者みたいなざんばら髪。(衣装は綺麗だけど。)

黒地に蜘蛛の糸と紅葉の葉が描かれた幕が下りる。
頼光、貞光、金時、季武、綱が揃って、蜘蛛の精(とその手下たち)と退治する。再登場時に、貞光と金時もざんばら髪になっていた(←なぜ?)。
頼光は頭に紫の鉢巻を巻いていたが、病気が治ったということで鉢巻を外し、金色の烏帽子をつけていた。(「霧太郎天狗酒もり」の実朝@愛之助丈を思い出した。)

「あれ? 愛之助丈が登場しないまま終わっちゃいそう…」と思っていたら、奥から声がして、保昌(愛之助丈)がようやく登場。派手な隈取に派手な衣装で、おいしいところをかっさらっていった(笑)。
「博多座に召集をかけられて来てみれば、『風林火山』の武田信玄にそっくりな化け物め。鹿児島の篤姫に代わったからには、さっさと消えてしまえ」みたいな台詞を言って、受けを取っていた。

最後、カーテンコール(一部スタンディングオベーション)があった。役者さんたちは立ったまま礼をして、最後は座ってお辞儀。 獅童丈が一人、アイドルみたいに両手を振っているのがおかしかったなぁ。投げキッスまでしていたし。 いやはや、面白かった。


昼の部

17日に幕見席(3階下手側)で観劇。


↑客席からの眺めはこんな感じ。

団子売
幕が開いたら、そこは太宰府天満宮だった。(ちょうど観光してきたばかり!) 花道から杵蔵(愛之助丈)とお臼(亀治郎丈)が登場。 2人でぺったんぺったんお餅をついたり、頬を寄せ合ったり、お面をかぶって踊ったり、仲睦まじい様子が伝わってきた。美男美女でお似合いだった。
本当は「高杯」も幕見したかったのだけど、売り切れていて残念。

土曜の夜には全部あった(と思われる)舞台写真が、幕見後には、「団子売」が2枚、「鳴神」が数枚(七之助丈との2ショットが売り切れなのはわかった)売り切れていた。土右衛門、義賢も売り切れていた。早めに買っておくのがよさそう。
そうそう、博多リバレインB2Fの「アートリエ」のカウンターに、二月花形歌舞伎のポストカードが置いてあった。(「I (ハートマーク) KABUKI」というやつ)


↑愛之助丈ののぼり。

おまけ
博多遠征で食べたもの。

太宰府天満宮参道の「かさの家」の梅ヶ枝餅。
↑出来立てほやほや。お餅の匂いが香ばしくって、美味しかった。


小腹が空くので、博多座売店でサンドイッチ(小)を買って、幕間に食べた。ロビーもお手洗いも待合室も広くて快適!
お土産に買った「一ひら」の「二笑」(筑前もち&筑前万十)が美味しかった。

観劇後は、「もつ処 兆や」で夕食。

↑飲みやすくて美味しかった。


↑モツ鍋はあっさりしょうゆ味。美味しかった。


↑デザート。

翌日の昼食は「一蘭」ののラーメン。

↑意外と(?)あっさりとして美味しかった。

川端ぜんざい広場でぜんざいも食べた。
↑甘くてあったかいものはいい。


↑商店街にものぼりが立っていた。