年 (平成年)

エコールプランタン
片岡愛之助 スペシャルトークレクチャー
プランタン銀座

5月5日(木・祝)

配役
16:00〜17:30(Q&Aタイム含む)
歌舞伎俳優 片岡愛之助 スペシャルトークレクチャー
講師:歌舞伎俳優 片岡愛之助

4月2日(土)19:00〜20:30の予定が、震災の影響により日時変更になった。

料金
受講料:税込5,145円(※入会金不要)
・予約は電話のみ(1コール2名まで)
・限定60名
・座席は前列からの全席指定(入金順)、予約時の座席指定は不可
その頃、他の劇場では…
新橋演舞場
松竹座
明治座

感想
※注意※
一言一句、この通りにお話しされたわけではありません。「こんな感じのことを話していた」程度に思ってください。

司会者が「今日は銀座でデートするならどんな洋服か、というコンセプトでお願いしました」みたいなことを言い、場内が沸き立つ(笑)。
愛之助丈はラフな格好で登場。
「片岡愛之助です。よろしくお願いします。皆様、震災は大丈夫でしたか?」とご挨拶。
実は、今日が講演会ということを忘れていて、前日着物を準備したのだが、「ラフな格好で」というコンセプトを見て、慌てて準備したそう。前の夜は午前3時まで、ドラマ『ハガネの女』の撮影だったとか。

ドラマ『ハガネの女』について。
ずっと白衣かと思ったが、そうではなかった。白衣は威圧感があるので、威圧感を与えないために、ほとんど白衣を着ていない。
愛之助丈「ラフな格好をしているので、途中から見た人は『この人、何なんだろう?』と思うのでは?」

片岡愛之助の「か」=歌舞伎について。
参加者の中に、歌舞伎を観たことのない人はいなかった。
3月の国立劇場で震災に逢い、「阪神大震災の時でさえ、中座を開けたくらいだから、公演をやるにちがいない」と思って白塗りして準備していたが、中止だった。
阪神大震災の時は、たまたま中座ではなくて東京でお芝居に出ていた。
司会者「震災については最後にうかがおうと思っていたのですが、最初になってしまいましたね」

片岡愛之助の「た」=立役について。
昔は「あれやりたい、これやりたい」というのがあったが、最近はそういうことはなくなってきた。
自分がやりたい役ではなく、お客様が観たいものは何かを考えるようになった。

片岡愛之助の「お」=女形について。
上方の役者なので、将来的には女形もできるようになりたい。
女形の苦労について聞かれて、愛之助襲名時、秀太郎丈、澤村藤十郎丈と並んで舞台に出た時は、大先輩2人と横一列に並べなかった。

片岡愛之助の「か」=上方歌舞伎について。
最近は上方歌舞伎の主人公のような草食系男子が増えているらしい…?
上方歌舞伎の主人公は、「色男、金と力はなかりけり」で、なぜか女性にモテる。そして、なぜか人のお金に手をつけたりして、心中するハメになる。
現代劇では馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれないが、歌舞伎ではそれが成立する。

片岡愛之助の「あ」=愛之助丈御本人について。
20歳から30歳は「そこそこ早かった」が、30代は「あっと言う間」だった。
映像の仕事も面白いが、やはり舞台が好き。

片岡愛之助の「い」=“今も生きてる歌舞伎”について。
席の場所を変えて見てもらうと面白いのでは?
愛之助丈「一番前が好きな方は一番前が好きですよね」
自分が客席にいて、舞台上の役者さんと目が合うと恥ずかしいそうだ。舞台の上では平気なのに、客席で目が合うと目をそらしてしまう。

片岡愛之助の「の」=望みについて。
関西の劇場のどこかで、毎月芝居が開くようになってほしい。

片岡愛之助の「す」=スケジュールについて。
まずは5/27(金)の「歌舞伎舞踊のたのしみ」。
『羽衣』では、愛之助丈が素踊り、福助丈が衣装をつけるという、ちょっと変わった踊りになるそう。
このような舞踊公演は1回公演のことが多いらしいが、2回公演。
愛之助丈「福助のお兄さんから『愛ちゃん、2回(公演)だよ!』と言われて、『頑張りましょう』と言いました」

映画『小川の辺』。
珍しく、試写室のスクリーンで見た。
長回しで立ち回りの場面を撮っている。

六月大歌舞伎(新橋演舞場)。
「吹雪峠」と言っただけで、場内から笑いが…

七月大歌舞伎(松竹座)。
ここで梅王をさせてもらえるとは思わなかった。

片岡愛之助の「け」=稀有の大震災について。
「か」の時に話してしまった。

十三代目さんについて。
いつも「ありがとう」という感謝の方で、とても優しかった。
ずっと芝居のことを考えている方だった。
あまりに鮮やかなお芝居で、「ほんまは見えてるのでは?」と思うくらいだった。
とてもお洒落な方だった。

松嶋屋について。
タイプの違う立役の我當丈と仁左衛門丈、十三代目さんの相手役だったため立役に詳しい秀太郎丈、と3人の師匠に囲まれてありがたい。

若い頃は大食漢だったという話。
出前をとってたくさん食べるので、「見ているほうが気持ち悪くなっちゃうよ。もう、顔しようよ」と言われたことがある。
それが浅草公会堂の『御所五郎蔵』の傾城逢州の時だった。
愛之助丈「五郎蔵さんはさぞイヤやったろうなぁと思います」

漫画『ワンピース』にはまった話。
読んでみたら面白かったけど、漫画を読むと手が止まってしまうので、DVDを借りて楽屋で見た。

質問コーナー。
問い:着物を着こなすにはどうしたらよいか?
答え:着慣れるのが一番。

問い:地球最期の日に何を食べたいか?
答え:いちご。
ここで司会者が「ストロベリーらぶりん」とか言い出すので、場内爆笑。

問い:一緒に演じていてやりやすい女形さんは誰?
答え:やりにくい人はいません。
この質問が出た時、すかざす「そんなん答えたら、どれだけネットに書かれるか…」と答えていた。…すみません。(いちおう、控えめにレポしてるつもりです。)

簡単にさらっとレポして終わろうと思ったのに、長くなってしまった。
実際は10個くらい質問に答えていたし、もっともっとお話しされていた。
最後、愛之助丈のご好意で、全員で記念撮影をした。
短い時間だったけど、楽しかった〜。


↑プランタンさんから、参加者へのお土産。

おまけ
久しぶりの東京は節電中のため、なんだかいつもと雰囲気が違った。
せっかく東京まで行ったので、久しぶりに友人と会って、ペニンシュラでランチ。(GW限定ランチ)
友人は震災以来あまり外出していないそうで、気分転換に美味しい物が食べたかったそう。
どれもこれも美味しかった。


↑パン。


↑前菜(ホタテとかぶ)。


↑ショートパスタ。


↑メインの肉料理(レバーをフォアグラ風に仕立ててある)。


↑デザートとコーヒー。


↑リラックマショップで見かけたでかリラックマ。


↑リラックマとキイロイトリ。
可愛いな〜。


↑「ねんりん家」のバウムクーヘン(季節限定の桜の香り)。
以前、大丸ですごく並んでいたので、買ってみた。美味しかった。