妹が可愛いあまりにアホな兄×妹でございます。軽くエロ&ギャグ風味。

ある日、エルリック兄妹が軍司令部を訪ねて来た。
お互いを想う余り紆余曲折あったようだが、このところはすっかり落ち着いて今日のように兄の報告書を提出する傍ら妹も一緒に顔を見せる。
2人とも金色の瞳に金色の髪をなびかせて手をつないでやって来る。その姿はとても微笑ましい。まだ10代と言う事もあってその姿を軍人達に冷やかされると兄のエドワードは照れて怒り出すが、妹のアルはにこにこと笑って一層その手を強く握りしめた。
さて、この日も報告書を上官であるマスタングに提出した後、兄妹はホークアイが用意しておいた焼き菓子と紅茶を御馳走になっていた。
ふと、妹のアルがホークアイに向かって言った。
「あの…大尉、肩がいたくなったりしませんか?」
「肩?そうね、書き物をしたりすると疲れる事はあるけれど…」
ホークアイはそう言うとアルの顔を見た。アルはティーカップを持ったまま不安そうな表情をしている。どうしたのかとまた尋ねると恥ずかしそうに話し始めた。
「最近、なんだかすごく肩が痛くて…うーん、重いと言うか、そんな感じになるんです。原因がいまいち分からなくて…」
「だからさ、俺がたまに肩をもんでやるんだけどさ、見てても辛そうだからなんかいい解消方法はないかなって思うんだよね」
隣で話を聞いていたエドワードが口を挟んだ。ホークアイは少し考えこんでからいくつかの質問をアルにしてみる。
「本の読み過ぎとかは?それから姿勢が悪いとか?」
「そんなに読んでるつもりもないし、姿勢も特に悪いとは自分では…」
確かに、アルの普段の生活振りからして根を積めて読書をしている風でもない。姿勢も却っていいくらいで細身の身体のラインを美しく見せている。
(どうしてなのかしら…あと思いつくのは…)
ホークアイは失礼だとは思いつつも、アルの身体を頭の先からつま先までじっと見つめた。そして、ある一点に目が止まった。
(…育っている…確かに…!)
彼女が見ていたのは胸元だった。今日のアルは赤系のチェックのシャツにデニム地の膝丈のタイトスカートを着ているが、明らかに以前見た時よりもシャツの胸元の膨らみが増している。
「…大体原因が分かったわ。でも、ここでは言えない事だから、後で2人だけでお話しましょう」
できる限りにこやかに表情を作ってホークアイはそう言うと、アルと約束をして自分の仕事に戻った。
一方のアルはそんな風にホークアイに言われて動揺した。
(ふ…2人きりじゃないと言えない事ってなんだろう…?すごく大変な事なのかな…)
ホークアイは冗談で人を困らせたりする人間ではない事をアルはよく知っていたので、不安になりながらも近くの図書館で時間を潰した。
そして、ようやくホークアイの仕事が終わり、彼女が司令部から出て来たのでエドワードと別れてホークアイと共に歩き出した。
エドワードは別れ際にホークアイに心配そうに聞いた。
「ねえ、俺はいちゃダメなの?心配なんだよ」
「ダメよ。私とアル君だけがいいの。…心配なのは分かるけど、おとなしく家で待っててね」
少年をそう言ってたしなめてホークアイは微笑んだ。
ホークアイはアルと共にセントラルの街を歩きだした。アルはどこに連れて行かれるのかと思いホークアイに尋ねると、彼女は笑って言った。
「心配しないで。ランジェリーショップよ。あなたの身体に合う下着を買いに行くのよ」
「え、下着ですか?」
「そう。あなた、自分の胸のサイズ分かってる?」
突然胸の大きさの話題を振られてアルは戸惑った。
「えっと…カップの事ですよね?」
「そう。思ったんだけど、ブラジャーが合ってないんじゃないかって。前に見た時より大きくなった様に見えたから、原因は多分、それだと思ったのよ」
さすが、自分よりも女性として生きていた年数が長いとアルは感心した。長いと言ってもアルが女性の身体になったのがここ半年ばかりの事なので比べる事自体ナンセンスなのだが。
そしてある店の前でホークアイは立ち止まった。
「ここよ。私の行き着けのお店なの」
看板を見ると「Cute Candy」とピンク色の文字で書かれていてショーウィンドウにはレース地の下着がディスプレイされている。
アルはこういった店に入るのは初めてだった。これまで着けていた下着は街の衣料品店ですぐ手に入る実用的なものだった。知識もなかったので、とりあえず身体に合えばいいという気持ちで選んでいたので自分の着けているものと、ディスプレイされているものの落差に目を見張った。
「すごい…ボク、こういう所初めてなんです!」
店内のカラフルなランジェリーに目を奪われてきょろきょろとあちこちを見回しながらアルが興奮ぎみに言った。
「さ、まずはきちんとしたサイズを測ってもらいましょうね」
ホークアイはそんなアルの腕を取ると店員に声を掛けた。
「いらっしゃいませ。本日はどのようなものを?」
「この子に合うブラジャーが欲しいの。まずサイズを測っていただけるかしら?」
にこやかに店の奥から出て来たホークアイよりも更に10才程年長に見える女性店員にホークアイはそう言ってアルを突き出した。
「ではお嬢様、こちらへどうぞ」
アルは店員に試着室へと連れ込まれ、メジャーで胸のサイズを測られた。
「まあすばらしい!アンダーが66の、トップが85!65のEカップね」
試着室の中から店員の感嘆の声が聞こえる。それから顔を赤らめたアルとにこやかな店員が出て来た。
「どうだった?」
「…なんだか、今まで2カップくらい小さいのを着けてたみたいです。道理で最近窮屈な感じがすると思った…」
しかし、それを聞いてホークアイの表情も強ばった。
(数カ月で2カップも育ったなんて…!)
それはさておくことにして、ホークアイはアルと店内を見て気に入ったものを探す事にした。
ブラジャーのコーナーには様々な柄のブラジャーが並んでいたが、アルのサイズくらいになると多少種類も限られて来る。ホークアイといくつか手に取って模様や色をチェックしていたが、アルがふと目線をあげると、目の前に黒いブラとショーツのセットが展示されていた。
(わぁ…兄さん、黒好きなんだよね…)
それは黒地の滑らかな生地にショッキングピンクのバラのプリントがされているものだった。ショーツも同柄で小股の部分がフリルで縁取られている。アル自身あまり派手な色の物を好まなかったが、この商品には目を奪われてしまった。
今日買うものはホークアイがプレゼントしてくれるという話だったが、この揃いの下着は自分で買いたいと強く思って店員に声を掛けた。
「あのっ!これくださいっ!」
その声にホークアイは目線を移したが、アルが指差していたものを見て腰を抜かしそうになった。
「ちょっ…あなたには派手すぎない?」
「じ、自分でこれは買いますから!それに…兄さん黒好きだから…」
アルのその言葉を聞いて再びホークアイは腰を抜かしそうになった。
「好きでもなんでも、エドワード君に見せる為のものじゃないのよ!」
この子はしばらく前に兄に襲われたと言うのに!とホークアイは半ば憤慨し、呆れた。
しかし、アルは決心を変えなかった。
「ボクが使うお金は兄さんが国家錬金術師を続けて得るものだから、例えボクのものでも、少しでも兄さんの気に入るような物を身に着けたいんです…ダメですか?」
アルの潤んだ瞳で見つめられて、クールビューティーと軍部でも称されるさしものホークアイも言葉に詰まってしまった。そしてため息と共に静かに言った。
「…しょうがないわね。でも、だからといってやたらと見せるものじゃないんだから…気をつけなさいね」
店を出て、家路につくアルの手にはホークアイからプレゼントしてもらった無難なデザインのブラジャーと、自分で選んだブラとショーツのセットの入った紙の手提げがあった。
アルは帰宅して心配そうな顔のエドワードになんでもなかったよ、と笑顔で答えると早速自室へ篭って買ってきた下着を身に着けてみた。
姿見の前で自分の下着姿を映す。ブラジャーの黒とピンクの柄がアルの白い肌に良く映えた。ショーツは透ける生地でこうして身に着けてみると我ながらいやらしいかも、とアルは呟いた。
サイズはもちろんぴったりだった。肩も以前よりは楽な気がする。きちんとしたサイズも分かったことだし、これからは自分で買いに行ける。
それからエドワードと夕食を済ませた。その後のんびりと2人してリビングで本を読んでいた時にふと、アルは下着を買った事をエドワードに話したくなった。
「あのね、肩が痛かったのは…ブラジャーのサイズが合わなかったからなんだって」
アルの言葉に本から目線を逸らし、エドワードは自らの妹を見た。
「えっ、そうなのか!」
「うん。ホークアイ大尉がそうだって言ってくれたんだ。で、ランジェリーショップに行ってぴったりサイズのを買ってきた。色々あって悩んじゃった」
そう嬉しそうに話すアルにエドワードは安堵した。自分の命に代えても守りたい妹だ。少しでも彼女に笑顔が少ないととたんに心配になってしまう。体調不良の原因が分かって胸のつかえがすっかり取れた気がした。
「よかったな!…で、どんなの買って来たんだよ?」
エドワードまですっかり嬉し気な表情になりそうアルに尋ねた。それにつられてシャツから肩を出して着けているものを見せかけたアルだったが、ふとホークアイの言葉を思いだして思いとどまった。
「えへへ…また今度ね!」
しかし、その言葉を聞いて今度はエドワードの方の気持ちの収まりがつかなくなった。
素直に見せてもらえればそれで済んだかもしれないものが、お預けを喰らった事でむらむらと大きく膨らんだ。
(ど、どんなの買ったのか、見てみたい…!)
見せろと言ったのにそれを断るのだから、物凄く気に入っているか、見せられない位似合わないかのどちらかだ。エドワードはそう考えて、どうにかその買ったものを見せてもらおうとアルの後をついて歩いた。
「な〜、どんなの買ったんだよ〜?俺に見せられないようなものか?」
「そうじゃないけど…ホークアイ大尉と約束したから…」
「大尉と…?」
「うん。下着はむやみとにいさ…人に見せるものじゃないって、言われたから…ごめんね」
アルはそう言うと申し訳なさそうに微笑んだ。
しかし、それで引き下がる兄ではなかった。俯くアルの顔に手を添えて上向かせると大きな琥珀色の瞳を覗き込んで、そしてため息まじりに呟いた。
「…お前だったらどんな物を着ても似合うだろうな…あ〜残念!ほんっとうに残念!かわいいアルのブラが見れなくて俺残念!」
眉間に皺を寄せて苦悶の表情を作ってそう言うエドワード。しかし横目でちらちらと妹の表情を伺っている。だがそんな兄の様子に気がつかないアルはわずかながらに心の内に兄に対しての罪悪感が芽生えて来たのだった。
「…じゃあさ、ホークアイ大尉には内緒だからね?」
そう言って胸元のボタンを外してブラジャーをわずかに露出させた。寄せてあげる効果のあるブラが豊かなアルの胸元をより一層豊かに見せる。エドワードはその白く盛り上がった双丘に目が釘付けになった。
(すすすすごいッ!…なんだか今日はすごく大きく見えるぞ!)
「もう、いい…?」
余りにもエドワードが真剣に見つめているので、流石に恥ずかしさを覚えてアルは胸元を再び合わせるとそう言って立ち上がった。しかし、エドワードはその腕を掴んで縋りついた。
「そっそれだけか?買ったのは?」
「えっ…う、ううん、下もお揃い…」
「見たいッ!それも是非見たい!見させてー!」
もう兄の威厳とか、そういうものはどうでもいいと思いながらエドワードはアルに懇願した。
「兄さん、ちょっ……もう、しょうがないなぁ…」
兄のただならぬ雰囲気に押されて、結局アルは穿いていたジーンズのボタンを外し、ショーツを見せた。かわいらしい臍が顔を覗かせてその下にブラと同じ柄の布地が現れる。と、そこまで至ってとうとうエドワードはアルを抱き締めて叫んだ。
「ごめ…ん!アル、もう我慢出来ない!」
アルは抱きすくめられてそれから口付けられ、そしてエドワードは本当に義手かと思う程の早さで右手がジーンズをずり下げ、あたたかな左手がシャツの下から伸びて来て胸の下あたりをまさぐった。
「やんっ!そ、そんなつもりじゃ…ああ…な…い…」
ひんやりとした義手の指で亀裂をなぞられ、つい反応してしまう。アルはほんの少し見せてあげたかっただけなのに、と後悔しながらも、もう身体はエドワードの指先から与えられる快感に逆らう事が出来なかった。
「全部、脱いじまえよ」
エドワードはそう言ってアルの衣服を次々と剥ぎ取って行った。もちろん、ブラとショーツもだ。そうして何も身に付けていない姿にさせられたアルは震える腕をエドワードの首に巻き付けて吐息と共に呟いた。
「ふ…あっ…も…せっか…く…着けた…のに…や、ああん!」
「だって、よく言うじゃないか?『女の下着は脱がせる為にある』って!」
エドワードはアルのほのかに赤く染まった乳房に口付けながら嬉々として言った。
「これからも新しいのを買ったら見せてくれな?」
エドワードはそう言うと、唇でアルの乳首を挟むようにして銜えた。硬くなった乳首が形を変える度、アルは小さく悲鳴を上げて頭を振り白い喉元を仰け反らせた。
「う…ん…あっあん!あん!」
アルはやっぱりホークアイ大尉の言う事を聞いていれば良かったかもと心の片隅で思いつつも、今は取りあえず押し寄せる快感の波に身を任せる事にした。(おわり)

アルの育った胸に気がつき驚愕するホークアイ大尉が書きたかっただけなんだけど…まあいいか。

 


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