::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: TIPS「素直じゃない?」 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ■登場人物(CV) [台詞数]  成宮聖(CV:五月雪夜) [19]  相模誠司(CV:佐野清流) [16] ■本編 (場面:夕暮れ、放課後の部室) 【BGM:虫の声とカラスの声】 【 SE:扉を開ける音】 01_誠司 「…何だ、まだ帰ってなかったのか」 02_聖 「あ、誠司君…。奇遇ですわね」 【 SE:足音近付く】 03_誠司 「ああ。こんな時間に人が居るとは思わなかった。こんな時間にどうした? 今日の任務は無い筈だが」 04_聖 「…大した事じゃありませんわ。少し、考え事を」 05_誠司 「…そうか」 【5秒程度無言。BGMのみが響く】 06_聖 「…誠司君、ちょっとよろしいかしら?」 07_誠司 「……ん?」 08_聖 「つまらない事ですけど…。えっと…誠司君は、その…私のことをどう思ってますの?」 09_誠司 「どう、とは?」 10_聖 「…ぁ。…べ、別に変な意味ではございませんわよ!? ただ…誠司君には、私がどういう人間に見えているのか…少し、気になっているだけですわ」 11_誠司 「何が変な意味なのか皆目見当がつかないが…。何かあったのか?」 12_聖 「………。…最近、私のせいで皆さんを傷つけているのでは…と、考える事がありますの。ほら、私は突き放すように強く言ってしまう事があるでしょう? 本当は感謝しているのに、本当は喜んでいるのに、口をつく言葉は憎まれ口ばかり。…やはり、私はもっと素直になるべきなのでしょうか?」 13_誠司 「さあな。人の性格は十人十色だ。夾のように馬鹿がつくほどストレートな奴も居れば、聖のように上手く言葉に出せない奴もいる。まあ、それがお前らしさというものなのかも知れないし、一概にどうするべきと言えるものじゃあない」 14_聖 「そう…ですわね。でも…」 15_誠司 「…でも、それで心が痛んでいるなら…それが悪い事だと自覚している証拠だ。それを自分の欠点と思うなら、直せば良い」 16_聖 「誠司君……」 17_誠司 「ふ…説教じみた事をしてしまったな。まあ、結局のところ自分の気持ちの問題は自分にしか解決出来ない。どうするべきかは自分で考える事だ」 18_聖 「…ふふっ。よく分かってますのね、誠司君は」 19_誠司 「…別に。ただ、相方のせいで負の感情には敏感でな。そういうものを察しやすいだけだ。それに、お前はうまく感情を隠しているつもりだろうが、意外に読みやすいぞ」 20_聖 「え…? それってどういう…」 21_誠司 「聖が素直じゃないのは皆知っているという事だ。まあ、分かってくれる仲間が多いというのは良い事じゃないか」 22_聖 「それはそうですけど…でも、納得いきませんわ。私のどこが読みやすいんですの?」 23_誠司 「…さて、と。忘れ物を取りに来ただけだったが、結構話し込んでしまったな」 【 SE:勢い良く椅子を引く音】 【 SE:机に手をつく音】 24_聖 「ちょっと誠司君、聞いてますの!?」 25_誠司 「聞いてるよ。とりあえず俺は帰るが、お前もあまり遅くまで残るなよ? 今日は魔が強い。心が萎れているとつけ込まれるぞ」 26_聖 「私に限って、そんな事は有り得ませんわ! 言う相手を考えて欲しいですわね!」 27_誠司 「ふ…そうか。……ようやくいつもの調子が戻ってきたな」 28_聖 「…え?」 29_誠司 「何でもない。まあ、遅くなる前に帰る事だ」 【 SE:踵を返す音(出来れば)】 【 SE:足音フェードアウトここから】 30_誠司 「エクソシスト以前に、お前は女だ。夜道を一人で歩くものじゃない」 【 SE:足音フェードアウトここまで】 【 SE:扉が開く音】 31_聖 「あ…ちょっと…!」 【 SE:扉が閉まる音】 32_聖 「あ……」 【3秒程度無言。BGMのみが響く】 33_聖 「……はぁ」 34_聖【心の声】 (…やっぱり、私は未熟ですわ。たった一言…それさえも言えないなんて) 35_聖【心の声】 (……ごめんなさい、誠司君。……………ありがとう) 【BGMフェードアウト】