ミニ掛け合い怪談物「だるまさんが…」
【登場人物(台詞数):配役】
■千賀(50):CV名
■エリ(34):CV名
■千賀の母(1):CV名
■ニュースキャスター(2):CV名
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【総台詞数】88

※最小2人〜最大4人用台本です。
※基本的に台本の改変はなさらないようお願い致します。(アドリブは含みません)

※SEの指定については、あくまで目安です。お好きなように編集してくださいませ。
※ニュースキャスターは男女の設定をしておりません。
※T県Y市などの地名は、そのまま読むも良し、マル県バツ市と言い換えても良しとします。
※例外として、千賀の母→千賀の父への変更は可能です。その際の口調変更も可とします。
※同じく例外として、「ひぃぃ!」などの叫びを「キャアァ!」など、言いやすいように変更して構いません。

※当台本の二次転載・二次配布の一切を禁じます。
※当台本を使用した場合、必ず「きまぐれにゃんこの協奏曲」へのリンクをお願い致します。報告は任意です。
数字 役名 台詞
001 ニュースキャスター では、次のニュースです。昨日(さくじつ)午後16時頃、
T県Y市の小学生、田代愛美(たしろまなみ)ちゃんが、
校庭の真ん中で倒れているところを、近くに住む男性に発見され病院に搬送されましたが、
死亡が確認されました。調べによりますと、愛美ちゃんの死因は…
002 千賀の母 千賀(ちか)ちゃ〜ん、早くしないと学校に遅れるわよ〜!
003 千賀 …はぁい…
SE - 靴を履く音→ドアを開ける音
004 千賀 行ってきます。
005 千賀 私の名前は千賀。市内の、極平凡な小学校に通う、極平凡な……いじめられっ子だ。
SE - 歩く音
006 千賀 毎日毎日、上履きを隠されたり、教科書をボロボロにされたり、ゴミを投げつけられたり…。
そんなことが、もう2ヶ月も続いてるけど、ママにもパパにも、みっともなくて言えないでいる。
SE - 場面転換
007 千賀 そんなある日。
いつものように放課後、無理やり押し付けられた掃除を、一人でしていた時だった。 校庭の真ん中に、一人の女の子が居るのを見つけた。
008 千賀 …なんだろう…女の子の凄く寂しそうな背中に、
私は駆り立てられるように、女の子のいる校庭へと向かった。
SE - 走る音
009 エリ ひっく…うっ…ぐすっ
010 千賀 女の子は、泣いていた。校庭の真ん中で、うずくまって泣いていたのだ。
011 千賀 どうしたの?
012 エリ ひ、うっ…来ないで…あなたも、私をいじめるんでしょう?いやなの、いや…。
013 千賀 い、いじめないよ!そんなこと、絶対にしない!!
014 エリ 嘘よ、嘘!みんなそう言いながら、無理やりトイレに閉じ込めたりするもの!あなたもきっと…
015 千賀 私はそんなことはしないよ!だって、だって…私も……私も、そうだもん。
016 エリ …ひっく…え?
017 千賀 私も……クラスで…いじめられてて……だから、つらいの、わかるもん。
018 エリ 本当、なの?ひっく…あなたもなの?
019 千賀 うん…だから、あなたの気持ちわかるよ。おんなじだから。
020 エリ うう…ぐすっ…それじゃあ…私のこと…本当にいじめない?
021 千賀 約束する。絶対にいじめたりなんかしないよ。
022 エリ う、ううううう!!!
023 千賀 女の子は、両手を顔に当てて泣いた。私も、つられて泣いてしまった。
024 千賀 それからしばらくして、彼女はおずおずと私に声をかけてきた。
025 エリ ねえ…一緒に遊ぼう?
026 千賀 え?
0267 エリ 折角お友達になれたんだもの、ねえ、遊びましょう?
028 千賀 とも…だち…?
029 エリ …迷惑だった?
030 千賀 ううん!!そんなことない!!凄く嬉しいよ!!!
031 エリ 良かった…!私、エリって言うの。宜しくね。
032 千賀 あ、私、千賀だよ。
033 エリ 千賀ちゃんだね!うふふ!ねえ、千賀ちゃん、何して遊ぼうか。
034 千賀 うーん、そうだなぁ…
035 エリ そうだ、だるまさんが転んだ、しようよ。
036 千賀 え?だるまさんが転んだ?
037 エリ 駄目、かな?
038 千賀 うーん、二人でやるには、ちょっと…
039 エリ 大丈夫だよ!
040 千賀 そう言うと、エリちゃんはててっと走り出し、数メートルほど離れた位置で立ち止まった。
041 エリ 千賀ちゃんが先に鬼やっていいよ!ね、やろうやろう!
042 千賀 う、うん…
043 千賀 エリちゃんって、少し強引だな…なんて思いつつも、私は後ろを向く。
044 千賀 じゃあ、はじめるよー。
045 エリ うん、いいよー!
046 千賀 だるまさんがころんだ
SE - 上記の台詞に重ねるように、小走りの音
047 エリ ……(今ピタッ!と止まったような、「ッ」みたいな音入れ))
048 千賀 エリちゃん上手いね!じゃあもう一回行くよ〜!
049 エリ うふふ、絶対にそっちまで辿りつくからね!
050 千賀 後ろを向くと、エリちゃんが楽しそうに声をかけてくる。
051 千賀 だるまさんがころんだ……ん?…おかしいなぁ…。
SE - 上記の台詞に重ねるように、小走りの音(だるまさんがころんだの部分のみ)
052 エリ ……どうしたの?
053 千賀 私が後ろを向くと、エリちゃんが心配そうに声をかけてくれた。
054 エリ 私、何か変なことしてた?
055 千賀 ううん。気のせいだと思う!じゃ、もう一回!だるまさんが…
056 千賀 気のせいじゃ、ない?足音が増えてる気がする。
057 千賀 こ、ころんだ……。
SE - 上記の台詞に重ねるように、小走りの音(55「だるまさんが」〜57終わりまで)
058 千賀 振り返ると、そこには少し距離を詰めたエリちゃんがいるだけで、
他の人は…当たり前だけど、いない。
059 エリ
060 千賀 あ、ごめんね、エリちゃん!なんでもないの!
061 エリ (にこっと笑う)
062 千賀 エリちゃんを不安にさせちゃいけない。折角出来た友達なんだもん。
063 千賀 だるまさんが
064 エリ ねえ、千賀ちゃん。
065 千賀 なぁに?
066 千賀 後ろを向いたまま、私は答える。
067 エリ ありがとう。
068 千賀 え?
069 エリ こうして友達と遊ぶことが出来て、嬉しいの。
070 千賀 …私もだよ…エリちゃん。
071 エリ これからも、一緒に遊ぼうね。
072 千賀 エリちゃ…
073 千賀 このとき、私は戦慄した。足音が…足音が…増えているッ!!気のせいなんかじゃない!!
SE - 大量の足音(段々フェードイン/73「足音が…」から)
074 エリ 千賀ちゃん。もうそっち着いちゃうよ?
075 千賀 ひ…あ…
076 千賀 バタバタと走ってくる!近づいてくる!!あまりの恐怖に、私は続きを言うことが出来なくて…
077 エリ 千賀ちゃん、千賀ちゃん、ねえ、ねえ、もう手が届いちゃうよ?千賀ちゃん。
078 千賀 ひ、ひぃぃい…!
079 エリ はい、千賀ちゃんの、負け。
080 千賀 私の肩を、エリちゃんだと思われる子が掴む。
だけど、だけどだけどだけど!その手は痛いくらいに冷たい!!
081 エリ ホントは次も千賀ちゃんが鬼だけど…鬼ばっかじゃイヤだよね?
次は私が鬼になるよ。さあ、千賀ちゃん、みんなと一緒に後ろに行って、ね?
082 千賀 …な…な、に…?!。
083 エリ 安心して。みんなは私達を裏切らないよ。ずっと一緒に遊んでくれるよ。ねえ、みんな?
084 千賀 み…みんなって誰?!。
085 エリ やだなあ千賀ちゃんったら…くすくすくす…ねえ、こっち向いて。
みんなが待ってるよ?ほうら、ねぇ?千賀ちゃん…?
086 千賀 い、いや………ひッ……ひぃいいいいぃいぃぃぃぃいいッッ!!
087 ニュースキャスター では、次のニュースです。
昨日(さくじつ)午後16時頃、S県K市の小学生、渡辺千賀ちゃんが、
校庭の真ん中で倒れているところを、教職員に発見され病院に搬送されましたが、 まもなく死亡しました。調べによりますと、千賀ちゃんの死因は…
088 ?? (子供達の笑い声。怖さ演出のため。)