■案1:宇治木の失恋 ■出演:宇治木龍太郎、倖崎キララ ■場面:放課後、夕方 キララ 「あら? まだ残ってたんですか、せんせ」 宇治木 「ん、ああ、調達物資のリスト整理とかやっておかないと、と思ってね」 キララ 「……じゃ、そういう事にしておきましょうか」 宇治木 「どういう事かな?」 キララ 「ふふ、せんせの事だから影で泣いてるかな、とかね?」 宇治木 「泣いてはないけどね、……隠す気も無かったですが、何時からばれてましたか?」 キララ 「最初からじゃないかしら? 目線は追ってたし、からかわれてる時とか助け船だしてたしで、察しが良ければ気付くと思うわよ? だから貴子辺りも気付いてたんじゃない?」 宇治木 「ああ、確かに。貴子さんには気付かれてそうですね」 キララ 「で、せんせとしては身を引く形?」 宇治木 「引くも何も、ボクと彼女には何もありませんよ?」 キララ 「思いを告げたりは?」 宇治木 「……しませんよ、ボクの芸風じゃないし。彼女も迷惑でしょう?」 キララ 「らしいわね、それで悔いが残らないなら、せんせの思うとおりに動けば良いと思うわ」 宇治木 「ええ、ありがとうございます。彼女は自分と彼の事で手一杯でしょう、ボクは同じ部の先輩として後輩達を見守るだけですよ。それが一番誰も傷つかないですから」 キララ 「……そうね」 宇治木 「じゃあ、ボクはこれで。君も早く帰った方がいいよ」 キララ 「そうね、そうするわ」