■不思議の国の康之 ■概略 眠りから覚めた康之の目の前には不可思議な世界が広がっていた…! おなじみ妖研メンバーが「不思議の国のアリス」に染まる! ■登場人物 槇本康之:アリス=リデル (CV:如月航二) 四条院貴子:ハートの女王 (CV:雪白ゆり) 宇治木龍太郎:ハートの王様 (CV:香柳慎) 深月由紀:眠りねずみ (CV:星野奈々) 一之瀬夾:三月うさぎ (CV:さくらひづき) 相模誠司:イカレ帽子屋 (CV:佐野清流) 成宮聖:イモムシ (CV:五月雪夜) 倖崎キララ:ハンプティ (CV:そがみ) 倖崎キサラ:ダンプティ (CV:氷月蒐) 弥良鞠末:白うさぎ (CV:北島魁穂) 銅童子春暁:ロリーナ=シャーロット=リデル (CV:這羽慧) 早坂さきこ:チェシャ猫 (CV:黒咲さゆ) ■不思議の国 BGM:妖しいような不思議な音楽 康之「う…う〜ん…なんや、エライ寝てもうたな…まるで睡眠薬でも盛られたみたいや…ん〜、今何時や…って」 SE:ポクポクチーン 康之「なんじゃこりゃあああ!!!」 康之「逢学妖研活動記 不思議の国の康之」 康之「アカン、冷静になるんや、ワイ!ってなれるかーい!!何処やねん此処!なんでワイは青いワンピースなんて着てるんや!変態かッ!」 鞠末「ああ忙しい忙しい!!ちょっと、アリス、邪魔やでー!」 SE:踏まれる音 康之「ぐえ!?」 鞠末「急げ急げ!早よせんと、女王様に叱られてまうわ〜!」 康之「って、無視かコラ!ちょ、丁度ええわ…鞠末、コリャ一体どうなっとるんや…」 鞠末「女王様に怒られたら敵わんわ〜!お仕置きされてまう〜☆」 SE:走り去る音 康之「ちょ、待てや鞠末ーー!!シカトすんなーーー!!ワイの話を聞けえええ!!」 SE:走る音 康之「ハァハァ…あ、アイツいつの間にこんな足が速ようなったんや…ハァ…ん?」 さきこ「はわ、やっと来たのです〜。」 康之「ゆ、幽霊はん?!こりゃ、一体全体どういうことやねん!」 さきこ「私はチェシャ猫なのです。此処は不思議の国なのです〜。で、此処を訪れたということは、貴方はアリスなのです〜。」 康之「あ、アリスぅ?!冗談言わんといて!!そもそもワイは…」 さきこ「青いワンピースで現れた人はアリスなのです。偉大な惑星である、冥王星のお告げなのですよ〜。」 康之「そんな無茶苦茶な!大体…冥王星はもう惑星やあらへんよ!」 さきこ「………信じませんです〜!そんな失礼なことを言う人は、ちみっちゃくなって不思議の国を彷徨えばいいのです〜!!」 SE:魔法のような音 康之「のおお?!体が縮んでく?!」 さきこ「冥王星を悪く言うアリスは、吹き飛んじゃえなのですー!!」 SE:風の音 康之「ぎゃあああ!!」 SE:ボトリと落ちる音 康之「アイタタタ…どないなっとんねん、ホンマに。」 キララ「あら、女の子が降ってきたわよ」 キサラ「随分ごつい女の子だね」 康之「のわぁ!き、キサラにぃさん、キララはん!!」 キララ「私は」 キサラ「ボクは」 キララ&キサラ「ハンプティ・ダンプティ」 康之「へ、は?」 キララ「ねえ、私たちの話を聞いてくれるかしら、アリス?」 キサラ「僕達の知っている悲しい物語さ、アリス。」 康之「えらい唐突やな…」 キララ「それはある蒸し暑い夜のこと。其の日はとても寝苦しくて、中々眠れませんでした。」 キサラ「寝付けずに寝返りを打つと、しくしくと泣く声が聞こえます。」 康之「…っ、な、なんや…」 キララ「其の声はとてもか細く、弱弱しいものでした。恐る恐る目を開けると其処には…!」 キサラ「"ごめんなさいごめんなさい、生まれたときから匂うんです"と泣いているぬっへほふ3匹がいたのです。」 康之「あくぇsrtyふじこp;@:!!?」 キララ「ぬっへほふの泣き声は、耳元から離れず」 キサラ「ぬっへほふの匂いは、鼻を酷く突き刺すのです。」 キララ「ぬっへほふ」 キサラ「ぬっへほふ」 ぬっへほふ「ぶもっぶもっ」 康之「悲しい話か?!っていうか、ホンモノ出おったーーー!!臭いいいいいッッ!!」 SE:走る音 康之「ゼェ、ゼェ…酷い目に会うたわ…。」 聖「あら、随分とたくましい女の子ですわね。」 康之「ひ、聖ねぇさん!!…なんですのん、その恰好…寝袋?まるでイモムシやないですか。」 聖「やかましいですわよ…。コホン。…えっと、アリス。貴方の知ってる詩を言いなさい。」 康之「えらい唐突過ぎやしませんか?」 聖「言いなさい。」 康之「……はあ…詩ねぇ…詩……あ、これなんかどうやろ、は」 聖「却下」 康之「早っ?!っていうか言ってすらいませんけど?!」 聖「お黙りなさい。」 康之「なんやねん…もっとこう、おおらかになれんもんかいな…せやからひじきねぇさんは胸も小さいねん…」 聖「なんですって…?」 康之「ギクッ」 聖「レディに対してなんて失礼なことを言うんですの?!」 SE:ペキペキ割れる音 SE:鈴のような綺麗な音 康之「おお?!ち、蝶になりおった?!」 聖「今の貴方なんてチビチビもいいところですわ!!」 康之「…せや、ワイ今ちっこくなっとるんやった…なあ、聖ねえさん!さっきのことは謝ります!すんません!この通り!せやから、どうすれば元に戻れるか教えてくれませんか?」 聖「フン!まあいいですわ。元に戻りたければ、大きくなれるきのこと小さくなれるきのこを探しなさい。」 康之「きのこ?」 聖「この先にイカレ帽子屋と三月うさぎが居ますわ。二人に聞けばいいですわ。それじゃ、ごきげんよう、アリス。」 SE:飛び去る音 康之「…行ってもーた。この先にイカレ帽子屋と三月うさぎ言うのがいるんやな…よーし。」 SE:食器の音 夾「いやー!めでたいめでたい!今日は何も生まれない日だ!…おっ、帽子屋ぁ!お客さんが来るぜー!」 誠司「…客?珍しいな。」 康之「あの、イカレ帽子屋と三月ウサギっちゅーのを探して……あれ?!夾ねえさんに誠司にいさん?!」 夾「やあやあいらっしゃいアリス!」 誠司「何も生まれない日記念のお茶会にようこそ。」 康之「…は?」 誠司「三月うさぎ、アリスにお茶を入れてやれ。」 夾「あいあいさー!アリス、さあさあグイッとやっちゃいなよ!」 康之「それじゃお酒やないですか…って、ちゃうわ!あの、大きくなれるきのこと小さくなれるキノコがある場所を知ってるって聞いたんやけど」 誠司「おい、クッキーは早く食べてしまわないと湿気るぞ。」 康之「って、人の話聞いてます?」 誠司「三月うさぎ、食べかけのクッキーを同じ皿に戻すんじゃない。ポップコーンも落ちてるぞ。あ、拾い食いはするんじゃない。」 夾「ぶーっ!帽子屋はいちいち細かいなあ。な、アリスもそう思うだろ?」 康之「誰がアリスですか?!人の話聞いてくださいよ?!」 誠司「三月うさぎ、きのこを冷蔵庫から取ってきてくれ。スープにしよう。」 夾「おーう!」 由紀「ぐぅ…きのこのスープ…」 康之「ぃえ?!由紀にぃさん?!い、いつからおったんや?!」 由紀「ぐぅ…ぼ、ボクは眠りねずみ…冷蔵庫にあるのは、大きくなるきのこと、小さくなるきのこ…ぐぅぐぅ」 康之「ちょーーーっと待てーーーいっっ!!ワイが探してるのはそれやーーー!!夾ねえさん、それ、ください!!」 SE:バッと取る?音 康之「すんません!これ貰いますー!ほなまた部活で!!」 由紀「ぐぅ…アリス…行っちゃった?」 夾「…あーあ。帽子屋ぁ、きのこ取られちゃったよ〜。」 誠司「全く、茶もゆっくり飲めないじゃないか。やれやれ。」 康之「これで元のサイズに戻れるんや…!って、どっちがどっちやろ?ま!ダメで元々!両方食べてまえ!!」 SE:ガブリッ! SE:大きくなる音 康之「おお!元のサイズや!!よっしゃ、それじゃあとっとと出口を探さな!」 さきこ「さあ、右の道と左の道、どっちに行きますですか?」 康之「ぎゃああ!!び、びっくりしたぁ…ゆ、幽霊はんやないか!いつからそんな木の上におったんや?!」 さきこ「私はチェシャ猫なのです。これも全て、冥王星のお告げなのです〜」 康之「…もうアカン、頭痛してきたわ…」 さきこ「さあ、右と左の道がありますです。どちらかが出口でどちらかがハートの女王が居る城に続く道なのです。」 康之「女王の城?」 さきこ「もしかしたらどっちも出口かもしれないし、どっちも城への道かもしれないです。はたまた別の道かもなのです。」 康之「どれやねんな!!紛らわしい!!」 さきこ「冥王星をバカにした人にはこれ以上は教えないのです〜。」 康之「んな殺生な…ええい!!こういう時はカンが一番頼りになるんや!!ムムゥ…よっしゃ!右や、右!!」 SE:歩く音 康之「なんや、また庭か?…しっかしけったいな庭やなぁ…赤いバラしか咲いとらんやないか。」 鞠末「なんてことやーー!」 康之「あ?あの声は、鞠末か?なんやろ…。」 SE:走る音 康之「鞠末!」 鞠末「あ、アリス!」 康之「どないしたんや、こんなとこで…って、この木だけ、白いバラが咲いとる。はー、綺麗なもんやなぁ。」 貴子「なーんてことかしら!!」 康之「わっ!び、びっくりした…って、貴子ねえさんに…りゅうにいさん?」 貴子「ハートの女王である私の赤いバラの庭に白いバラがあるなんて!これは貴方の仕業?白うさぎ?」 鞠末「ちゃ、ちゃいます!……犯人は、ヤス!!」 康之「ワイかい?!っていうか、そこだけ本名かい!」 貴子「犯人は貴方なのね!王様、この子の首、刎ねちゃっていいかしら?」 宇治木「あはは。閣下の仰せのままに。」 康之「待てーーーい!!首を刎ねるって本気かい!?」 貴子「私の赤いバラの庭に白いバラを植えた罰よ!当然だわ!オーホホホ!!」 宇治木「と、言うわけで、大人しく首を刎ねられてくださいね?」 康之「アホか!くそ…こうなりゃ力づくで止めさせな…って、おお?!」 SE:小さくなる音 康之「また小さくなってもーたー!!」 SE:握る音 貴子「さあ、捕まえたわよ、アリス!観念しなさぁ〜い!オホホホ!」 康之「最悪のタイミングで小さなるなんて…く、苦しい…!マジ、死ぬ…!」 宇治木「はーっはっはっは!大人しくしててくださいねぇ!!」 SE:刃物の音 康之「ああ、こんなめちゃくちゃな世界で、ワイは天に召されるんか…あはは…は…そんなん、イヤやーーー!!」 ■現実? 春暁「…起き(なさい)…(アリ)ス…起きなさい…」 康之「ハッ!!ゆ、夢か…そりゃそやな…はは、ああビックリした…」 春暁「大丈夫、アリス?変な夢でも見たのかしら。(棒読み)」 SE:固まる音 康之「…し、しゅん…?」 春暁「私はロリーナ。貴方の姉よ。変な子ね。(棒読み)」 康之「…しゅんが…ワンピース……は、はは…もうええわ!」 ■現実 SE:ブーッと言う音 さきこ(放送の声)「以上を持ちまして、妖研究会自主制作映画"不思議の国の康之"閉幕なのです〜。次の放映は15時からなのです〜。」 貴子「うん!とってもいい出来だわ!!流石脚本・演出が私なだけあるわ!」 康之「……ワイ、恥ずかしくて死ねるわ。」 夾「ドンマイ、ヤス。」 誠司「というよりも、だ。妖研究会なのだから、それに関連した展示をするべきだったのではないかと思うのは俺だけか?」 宇治木「どうしようもなく今更だけどね。それに…閣下がそんなありきたりなことを許可すると思うかい?」 キララ「しないわね。あの年増女は。」 貴子「あー!楽しかった!!さ、みんな!次の放映まで休憩するわよー!」 END