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Scene02 ナタリアのアはあくまのあ

 プレイヤー陣のグダグダにより全然進まなかったパーティー分断セッション。本日はその続きである。
 そしてセッションルームには、今までのメンバーに加えてもう一人が参加してもらうことになった。

GM:というわけで、ナタリアの強い希望により、アッシュのプレイヤーを呼んで来ました。
一同:いぇーい!!
ナタリア:やーんじゅんいっちゃん久し振りー!
アッシュ:だからじゅんいっちゃんじゃねえっていうか、近よんなっ!?
アニス:あーはいはいラブラブですねー(一同爆笑)
アッシュ:ちっげぇぇぇええええよ!?
GM:そんなわけなので、することないし、ルークは帰っていいよ(笑)
ルーク:えー? 帰んのかよ!?
ジェイド:つまりこういうことですよ(突然邪悪な笑みを浮かべる)ふっふっふ……貴様はもう用済みなのだよ!
ルーク:ば、馬鹿なっ!? 私はあなたの右腕のはず……っ!?
ジェイド:(ぽんぽんと自分の右腕を叩いて)何を言っているんです? 私の右腕はここにあります。
ルーク:ぐおおーっ!?(机の下に沈むジェスチャー)
GM:あんたら仲良いな。

そんなこんなで、ルークにはお帰りいただいた後にあらためてセッションを始めることになったのだが……
なぜかその場は、レコードシートの裏に絵を描くアッシュとそれをみんなで見物するという図ができあがっていた。

GM:あのー、はじめますよ?
ナタリア:じゅんいっちゃん、絵うまいねぇ。
アッシュ:ま、まあそりゃあ……っていうか、見んなよ!?
ジェイド:よく「イラストレーターになればいいのに」って言われてますからね。

イラストレーターである。

アッシュ:お・ま・え・は余計なこと言うなっ!?
ジェイド:うひひ(笑)
アッシュ:(描きながら)まあでも……ナタリアも、可愛い声してるな。
ナタリア:よく「声優になれば?」って言われます(笑)

声優である。

アニス:でもこのナタリアのイラスト、実物より10割増しで巨乳だね(一同爆笑)
ナタリア:そんなことないよっ!? 愛の力ですよ!
アッシュ:それは違ぇっ!? キャラ的にナタリアに萌えただけであって俺はこの女に愛なんて……
ナタリア:ふぅ〜ん……? そんなこと言うんだぁ……
アッシュ:や、やめろ! 近づくなっ!?
ナタリア:ふんふふ〜ん、ふんふふ〜ん♪じゅんいっちゃ〜ん、先にぃ〜、お風呂入ってるから〜♪

突然アッシュの耳元で鼻歌を歌い始めるナタリア。妙にノリノリである。

アッシュ:ぎゃああああ! やめろぁあああ!? お、俺のトラウマを掘り起こすな小暮英魔(まは悪魔の魔)ぁぁぁぁっ!?
ナタリア:ふんふふ〜ん、ふんふふ〜ん♪ふんふふ〜ん♪
ジェイド:おや、こんなところに猫が……
ナタリア:にゃ〜ん♪

鳴き声がやけにリアルである。さすがプロの声優。

アッシュ:ホントもう、勘弁してください……
ナタリア:じゅんいっちゃんたら、ホントは私のこと好きなくせに♪
アッシュ:うるせぇっ!?
GM:えーお二人は放っておいて、シナリオを進めまーす。

つづく……かもしれないしそうでないかもしれない

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あとがき。

じゅんいっちゃんはイラストレーター(兼ゲームデザイナー)であり英魔さまは声優である。
そしてアッシュはツンデレでありナタリアはデレツンなのである。
さらにルークは三下でありジェイドはきちくたけしであるッ!!