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Scene01 ギルドに一番大切なこと

ユーリ:ギルドだな。よしギルドだ!
カロル:ユーリ張り切ってるねぇ〜。
ユーリ:おう、早いとこ決めるもん決めちまおうぜ。
カロル:決めるって……あ、名前とか? それじゃあ『勇気凛々胸いっぱいd……
ユーリ:違うっ!
ジュディス:じゃあ何? 掟かしら。
ユーリ:それも違うっ! まず最初に決めなきゃいけないのは……
カロル:のは?
ユーリ:ギルドスキルに決まってるだろう!(一同爆笑)
カロル:え!? だってルールが新版になって、作りたてのギルドのスキルは2つまでになったから、《蘇生》《祝福》で鉄板じゃないの?
ユーリ:そこなんだけどな……ほら、オレら一応高レベル作成のキャラクターだから、ギルドレベルが低いままだと戦術的に幅が狭くなるし面白くないだろ。だからGMに交渉して、リインフォース準拠でレベルを上げてもいいということになった。
レイヴン:ええっ!? レベルが上がる!? 青年のレベルが下がるんじゃなくて!?(すっげーわざとらしくびっくりした声)
ユーリ:もうそのネタはいいんだよっ!?(一同大爆笑)
カロル:……それでGMがぶっ倒れてるんだね……

この時のGMは、机に突っ伏してぴくぴくとしていた。『王子にやられた』とのダイイングメッセージを残して……

エステル:(スキルガイドを用意しつつ)じゃ、じゃあギルドスキル、決めてしまいましょうっ! リインフォース準拠だと9レベルになりますね!
ジュディス:凄いわ……今暗算で出した(笑)
ユーリ:ヘビーゲーマーだろ? とりあえず《陣形》! 何は無くとも《陣形》だな。
ジュディス:じゃあ私は《限界突破》を推すわね。
レイヴン:おっさんは《目利き》推奨! お金は大事よ!
カロル:パティに電話で聞いたら「《ギルドハウス》が欲しいのじゃ!」だって。
エステル:リタは《力の泉》が欲しいそうです。
ジュディス:あとは……《再行動》あたりかしら?
ユーリ:うーん、順当すぎるチョイスだ。いいけど。
カロル:確かに……何か他に強いの無いかな? エステルはどれがいい?
エステル:え? 私です? でも、私はギルドメンバーじゃないし……
ユーリ:いいんだよ、なぜだかすげー詳しいから(笑)
カロル:そうそう、参考までに聞かせてよ。
エステル:それじゃあ、えーっと……

スキルガイドを舐めるように見直すエステル。しばらくして彼女は、あるページを指差し満面の笑みを浮かべて顔を上げた。

エステル:あ、これです! これが強いです!
ユーリ:どれ?
エステル:《宿敵:始祖の隷長》ですっ!!
一同:えええええぇぇぇええええっ!?
ユーリ:ちょ、おまっ……!
レイヴン:さ、殺意高ぇ!
エステル:えぇ!? だ、だってこの先敵として出てくる可能性がすごく高いじゃないですか!
カロル:そ、そうだけどさ……
ユーリ:すげー、ヒロインの台詞じゃねえ(笑)
ジュディス:まあ、ある意味宿敵かもね? 満月の子だし(笑)
カロル:とりあえず、最後のスキルは《派遣販売》でいいー?
エステル:わ、私の意見はー!?

スキルを決めるだけでもひと騒動の我らが新ギルド(名称未定)!
彼らの冒険はまだまだ続く!
そしてGMは復活できるのか!?

……微妙に続くか続かないか不明。

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あとがき。

ええ、分かる人にはわかる、大竹部長の超発言《宿敵:人間》ネタ。
でも確かにあれって良い判断だったと思うんですよね。
ファントムレイダーズ戦に持っていったらきっと役に立っただろうに……(笑)