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Scene04 その男、フレン・シーフォ(たなかたかし)
GM:じゃあ、セッションを始めよう。今回からまたフレンに参加してもらうよー。
フレン:よろしくお願いしまーす。
ユーリ:……おい、天。
フレン:ん、どうした?
ユーリ:お前分かってんだろうな? ちゃんとやれよ? フレンのイメージ壊したりしたら……
フレン:はっはっは、大丈夫。とっくの昔にぶっ壊れてるから!(一同爆笑)
ユーリ:阿呆かーっ!? ううっ、でもその通りなんだよな畜生っ!!
そう言いながらもわりと楽しそうなユーリであった。
GM:というわけで、フレンのオープニングだ。君は今、脱出した人々を連れてヒピオニア大陸の……
フレン:あ、その前にですね。
GM:ん?
フレン:ザウデの後、僕が何をしていたのかをちょっと言っておこうかと。
エステル:ユーリを探してたんじゃないんです?
フレン:ええまあ、そうなんですが……(急に渋い声で)探せども探せどもいっこうに見つからない親友、やがて疲れ果てた僕は一人海岸に倒れ伏す。そこへ声をかける一人の少女!「(裏声で)あの、大丈夫ですか?」「(渋い声で)ああ、僕は探し物をしているんだ……だけどどうしても見つからなくて」「(裏声)まあ、一体何を……?」「(渋い声で)……さあ、何だったかな……」
ユーリ:忘れんなよっ!?(一同爆笑)
フレン:(無視して続ける)そして二人は、海岸沿いに小屋を立て静かに暮らし始める……だが幸せな日々も長くは続かなかった。少女は不治の病に侵されていたのだ! 文字通り命を懸けて僕に愛する心を教えてくれたヒロイン……ああ、僕のためだけに死んだ、僕のメインヒロインよ……っ!(一同大爆笑)
ユーリ:天よぉ……
フレン:はい?
ユーリ:お前いい加減、インスタントヒロイン量産して使い捨てにすんのやめろよっ!
フレン:ユーリ。
ユーリ:な、何だよ?
フレン:(超渋い声で)……嫉妬か?
ユーリ:違ぇよっ!?
以下、約30分に渡って、その少女と惹かれあっていく過程、運命の別れ、そして少女の死……などなどを延々と語り続けるフレンのプレイヤー。
なのだが、多すぎるので割愛。
フレン:……そして彼女はひっそりと息を引き取る。だけど僕の心にはその最後の言葉が刻まれたのだ……
一同:…………
フレン:こうして、再び一人になってしまった僕は……(黙る)
GM:ど、どうした?
フレン:(酷く真面目な顔で)僕は…………どうすればいいんでしたっけ?
ユーリ:探せよ! オレをっ!?(一同大爆笑)
エステル:あー、お腹痛い……!(ようやく笑いが収まる)それにしてもお二人って、本当に仲が良いんですね?
フレン:ええ、付き合ってるんです。
カロル:付き合ってるんだ!?
ユーリ:まあガキの頃からの付き合……
レイヴン:じゃあチューしろ、チュー。
ユーリ:誰がするかっ!?
フレン:(笑いながら)ユーリはこんなこと言ってますけど、家に帰ると謝ってくるんですよ。あんなこと言ってごめんね、って(一同爆笑)
ジュディス:あら? そうするとさっきの使い捨てヒロインはどうなるのかしら?
フレン:に、二号! 二号っ!?(笑)……でも、ユーリ。君が本命だよ。
ユーリ:いや、オレ……ラピードいるから身を引くわ。
フレン:地獄の三角関係・みんな男(一同大爆笑)
続くのやら続かないのやら……
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あとがき。
な……なんという変換率……っ! やはり私の目に狂いは無かった!(笑)
ちなみにオリジナル(黒皇子)の方でも、王子ったら天さんとの『付き合ってる』というデマを否定してないんですよね……
もしかして本当に『中学時代から付き合いがあった』とう意味に捉えてるんでしょうか。だとしたら天然ですよ?