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Scene05 Yuri V.S. Flynn

GM:いよいよラストに向けて盛り上がってきたな〜。というわけで、キミ達には会議がまとまるまでの少しの間、自由時間が与えられるんだけど、まずはユーリとエステルから演出して……
フレン:あ、GM、ちょっとやりたいことがあるんでユーリを呼び出したいんですけど。
GM:うぇ!? こ、ここは普通主人公とヒロインのシーンだろうっ!?
ユーリ:それも考えたんですけど、その前にどうしてもやっておかないといけないことがありまして。
GM:ちょっと待て、お前ら何する気だ!?
フレン:そりゃあもちろん……
ユーリ:ちょっとPVPを!
一同:何ぃぃぃぃぃっ!?

PVP……プレイヤーキャラクター同士が戦闘を行うことだ。
これをやると、いざGMの用意した敵と戦う時にリソース不足を招くことになるため、あまりオススメはできない。
だが……

GM:……ここで親友同士のガチバトルか。面白そうだな(笑)よし、5分待て! その後の展開考える!
ユーリ:よっしゃあ!(凄く楽しそう)

(BGM:火花散らしてでお待ちください)

エステル:私とのシーンをキャンセルしてまでやるんですから、絶対勝ってくださいよ?
ユーリ:まあ任せとけって。とりあえずセットアップは《パワースマイト》な。
フレン:こっちは《グランディア》だ。
ユーリ:やっぱそう来るよなぁ……くーっ、硬いし痛いしだからナイト相手って嫌なんだよなー。
フレン:フハハハ、さぁ来るがいい、強敵(とも)よ!
エステル:……聞いてない……(笑)
パティ:むしろフレンがヒロインじゃの(一同爆笑)
GM:最近よくそう言われてるんだよな……「天って意外とヒロイン力ありますね」って(笑)
エステル:真のライバルはフレンだったんですね……!(一同大爆笑)

そんなこんなで、1ラウンド目。《グランディア》のおかげで攻撃力の上がったフレンの攻撃を、ユーリは食らう覚悟で《ストライクバック》をしようとする。しかし……

フレン:……む。出目が低い。ここは、フェイトを使って振り直しを……(ダイスを振る)……お、おおお!?
ユーリ:あらあら天さんったら、例によって出目がおよろしくないんじゃなくて?

この時、フレンが振ったダイスの数は5つ。
そして出た目は……全部1だった。

フレン:ファ、ファ、ファ、ファンブルルルルル!!
ユーリ:やっぱ《ストライクバック》取り下げる。(ダイスを振り)余裕で避けた。
フレン:ぼ、僕としたことが……っ! ええい、このっ! 当たれよおおお(殴りかかるジェスチャー)
ユーリ:サッ(避ける)
フレン:うう、ちくしょう……演出でさえ当てさせてくれないのかよう……
ユーリ:フレン……頼むから、ちゃんとかっこよくやってくれ。お前、読者に何て言われてるか知ってるか?『イケメンの皮を被った田中天』だぞ?
GM:何一つ間違ってないな(一同大爆笑)

この後、ユーリの攻撃をフレンは回避失敗! 好機と見たユーリはここで《ボルテクスアタック》を宣言、フレンに《インヴァルネラブル》を使わせる。
そして勝負の数ラウンド後……

フレン:駄目だ、今のでHP0……やり遂げた男の顔で倒れます。(なぜか爽やかな口調)剣でも負けちゃった……
ユーリ:そしてオレはその横で同じく寝転がってだーっと涙を流しながら(悟りきった表情)お前のダイス運……相変わらずだな(一同爆笑)
フレン:うん……昔から口とダイスだけは勝てなかったんだよなぁ……
ユーリ:実際、かなりダイス目に助けられたからな。振ってたのがジュディだったら絶対負けてた。
レイヴン:(同情気味に)つくづく出目が悪いわねえ……
フレン:同情すんなーっ!
レイヴン:そうか。では、同情してやらない!
フレン:馬鹿野郎、俺をもっと労われ! 慰めろっ!
一同:どっちだ!(笑)
ジュディス:なんだか悲惨ねえ……
レイヴン:……世の中には二種類の人間がいるんですよ。ダイス目の良い奴と、悪い奴が!
GM:俺や天は明らかに後者だよな。
ユーリ:ジュディやナタリアは前者ですよね(笑)
ジュディス:……そうかしら?
一同:そうですっ!!

GM:えー、というわけで、剣で語り合ったキミ達は無事仲直りした(笑)
ユーリ/フレン:俺たち、仲良し!(一同大爆笑)

続……く……のか?

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あとがき。

TOV最大の山場・後編(ちなみに前編はオルニオン防衛線な!)の巻。
実際、ナイト/アコとウォーロード/サムライでガチったら、たぶん後者が先に沈むと思うので、かなり捏造を加えてあります。
天のダイス目の(悪い方向で)美味しさは異常。みやびたんのダイス目の良さはもっと異常。