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おまけ解説コーナー「教えて! アンゼロット様」

アンゼ「はーいみなさん、おはよう、こんにちは、こんばんは。あなたのアンゼロットです」
柊「うぉぉぉぉぉおおおおおお!!(クレーン運搬中)」
アンゼ「あらあら、柊さんったらよっぽどその『柊キャッチャー』が気に入ったんですね」
柊「気に入ってねぇぇぇぇぇぇっ!?(落ちてくる)……ふぅ、酷い目にあったぜ」
アンゼ「柊さんが酷い目に遭えば遭うほど、ファンが喜ぶんですよ」
柊「嬉しくねえ……」

アンゼ「さて今回は、ナイトウィザードやセブン=フォートレスの戦闘システムの軸『戦闘カウント』に絡めて、今回のお話の戦闘を解説していきたいと思います」
柊「作者が初めてプレイした時は驚いてたらしいな」
アンゼ「それまでRPGの戦闘といえば、敏捷度による1ターン一回行動ばかりだったから、それに慣れていたんでしょうね。この戦闘カウントのシステムは、コンピューターRPGというよりもむしろシミュレーションRPGなどの感覚に近いんでしょうか?」
柊「RPGだと、アクティブタイムバトルとかがそれっぽいかもな。……4しかやったことない作者が言うのもアレだが」
アンゼ「簡単に言うと、ラウンドのはじめに『行動値』を決めて、高い人から行動開始、一回の行動で10カウント消費。全員のカウントが0になったら次のラウンド、といったところでしょうか」
柊「基本はそれだな。まあ、特技やら魔法やらでカウントを消費することもあるけど」
アンゼ「まあ作中であの蝿女が魔法を連発してたりもするんですが……」
柊「あー……アレは演出の範囲だろ」
アンゼ「柊さんは、たとえ相手が魔王でも、共同戦線を張ることになったらしがらみなく相手を気遣える人ですものねー」
柊「……? 何怒ってんだ?」
アンゼ「別にー、怒ってませんよー? 『合わせ神子』の時もふっつーにベルを心配してたりしましたものねー」
柊「お前……もしかして妬いてんのか?」
アンゼ「そういうわけじゃありません。敵になり味方になりの裏界の連中や、前線のパートナーになるウィザードたちと違って、わたくしは見守ることしかできませんもの。少し羨ましいと思っただけですわ」
柊「……そうか? ま、確かに似合わねえもんな、お前が嫉妬なんて」
アンゼ「わ、わたくしだって若い頃はめちゃめちゃ妬いてましたわよ!? エルンシャ様をめぐってイクスと……」
柊「エルンシャって誰だよ!?」
アンゼ「え……ほ、ほら! 柊さんだって妬いてるじゃありませんか!」
柊「…………えっと」
アンゼ「……は、話がそれましたね」
柊「お、おう、そうだな」

アンゼ「では次は、魔法とカウントについてお話しましょう。今までに出てきた攻撃魔法は『魔装』といって、行動カウントを消費することなく撃てるものです」
柊「あらかじめ体内に術式を刻んでおいて、一瞬で発動するようにできる、ってことなんだよな」
アンゼ「ええ、攻撃魔装なら通常攻撃のように、防御魔装は刻んでおくことで普通の防具のように機能してくれます。ただし……」
柊「ただし?」
アンゼ「その人のレベル、身の丈に合った魔法でないと、効果を発揮できません。魔装を刻むということは常にある一定の魔力を流し続けるということですから」
柊「だからレベルの下がったベルは《ディバイン・コロナ》を使えなくなったんだな」
アンゼ「そういうことです。いい気味……こほん。じゃなくて、みなさんは、注意してくださいね。作りたてのキャラクターならだいたい2,3レベルあたりの魔装がオススメです」
柊「次は、装備しない発動魔法についてなんだが……1st環境では、魔法といえばこいつのことだったんだよな」
アンゼ「ええ。呪文を唱えるためにカウントとMPを消費しますね。RPGにおいて、『魔法を使う』という言葉から連想されるのはこちらの方ではないでしょうか」
柊「よくカウントを見て使わないと、思わぬ落とし穴に引っ掛かったりするんだよなーこれが……(しみじみ)」
アンゼ「あら、柊さん。どこの落とし穴に落ちたんですか?」
柊「ちげーよっ!? 比喩表現だよ比喩表現!」
アンゼ「それは置いといて、この発動魔法、作中ではロンギヌスD.C.の使う防御魔法がそれに当たりますね」
柊「魔装と違って、付け替えしなくて済むから、状況に応じた使い方ができるな」
アンゼ「ところで柊さん」
柊「何だよ?」
アンゼ「メアリーの魔法からベルを庇った時……《護法剣》の存在を忘れているようなのですが……」
柊「ぐっ!? あ、あれな……最初は使おうと思ったんだよ……でも<かばう>を宣言した時にアイツが《プリズムアップ》飛ばしたからで……」
アンゼ「……まあ、そういうことにしておきましょうか。さて」
柊「もう仕舞いか?」
アンゼ「ええ。なので状況を、本編が終わった時の状態に戻しておかないと」
柊「は? ……って待てよ、嫌な予感がっ!?(クレーンに吊り上げられる)うぉぉぉぉぉっ! やっぱりこんなオチかよー!?」

アンゼ「(クレーンを見上げながら)ああ、柊さん……どうか無事に帰ってきてくださいね……ぷぷっ……と、いうわけで、今回はこの辺で。次回まで、くたばれ☆地獄で懺悔しろ!」