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おまけ解説コーナー「教えて! アンゼロット様」
アンゼ「わー(ぱちぱちぱち)」
柊「……(無言でぱちぱち)」
アンゼ「ほら柊さん、笑顔笑顔!」
柊「お、おう……い、いいから今日の解説行くぞ!(照れてるらしい)」
アンゼ「一体何があったのでしょう、上級データブックの巻頭対談ですか?」
柊「思い出させんなよっ!? 第一、この話は空砦の前って設定なんだからっ!」
アンゼ「あらあら、そんな急に決めた設定を持ち出さなくても」
柊「いいから早く解説しろよっ!?」
アンゼ「と、いうわけで、今回のお話に出てきた《腐沼召喚》(リ・ドゥム)とそしてあの蝿女の使った《小さな奇跡》について解説したいと思います」
柊「お前らホント仲悪いな」
アンゼ「当たり前でしょうっ!? どうしてわたくしが魔王と仲良くしなければならないんです! ……コホン、ではまず《腐沼召喚》についてです」
柊「これって、S=Fの魔法だよな?」
アンゼ「そうです。冥界の王が一柱、沼の王ザグラ・ドゥムの棲む沼を限定的に召喚する魔法ですね。このたび上級データブックにて、作者の大好きな《太陽の槍》さんや《我が手に漆黒の鎌》さんと一緒に魔装として復活しまして、大喜びしていましたよ」
柊「でもメアリーって『ナイトウィザード』製のキャラだろ、なんで<闇>属性の魔装使えるんだ?」
アンゼ「あれは実は、魔装ではなくエネミー特殊能力として扱っているのです。名前は同じでも全くの別物ですよ」
柊「そうなのか!?」
アンゼ「どうやら、メアリーが冥界と繋がっていることの伏線らしいですよ。ですから狼狽も受けませんが、その代わりに昔の能力である『捕まって5ターン経過すると冥界にご案内〜♪』なので、柊さん、頑張ってくださいね」
柊「……ま、まあ、ナイトウィザードならカウントさえ稼げば何とかなるだろ……」
アンゼ「では次は、《小さな奇跡》についてですね」
柊「フレーバー的には、アルシャードの《ガイア》なんかと同じなんだよな」
アンゼ「そうですわね、使用者の願いを叶える、という点も同じです。今回は『アリアンロッドのキャラクターをウィザードにする』……具体的に言うと、『ナイトウィザードのシステムでコンバートする』という効果ですね」
柊「で、各キャラのクラスは?」
アンゼ「ノエルさんが勇者/アタッカー、クリスさんが聖職者/ディフェンダー、エイプリルさんが魔剣使い/アタッカーといったところでしょうか。ちなみにトランさんは転生者/キャスター、レントさんは人造人間→魔術師/キャスターです」
柊「ホントにヒーラーいねえっ!? どころか最終パーティー、キャスターすらいねえじゃねーか!?」
アンゼ「キャスターはいなくても十分回ります。多分。ヒーラー不在は、一応救済策がありますから、きっと大丈夫ですよ」
柊「ホントだろうな……そういえば、レントだけ先に覚醒してたっぽいけど?」
アンゼ「彼はトランさんと似た存在ですからね、ファー・ジ・アースに来たことで一足先に覚醒してしまったのでしょう」
柊「なるほどな」
アンゼ「それにNPCですから」
柊「身も蓋もないこと言うなよっ!?」
アンゼ「……しかし長かったですねえ、PCたちがデータを持つまで……」
柊「ああ……これが『カオスフレア』だったら……」
アンゼ「何の問題もなく最初からカオスフレアとして覚醒できていたでしょうに……」
柊「……ナイトウィザードだったばっかりに……(震えている)」
アンゼ「何と恐ろしい……ナイトウィザード……っ!(わなわな)」
柊「次はカオスフレアでやれってことかな、これは」
アンゼ「それ、いいですわね! 柊さんはもちろんフォーリナー/聖戦士で」
柊「俺かよっ!?」
アンゼ「……と、オチがついたところで今回はこの辺で。それでは次回まで、くたばれ☆地獄で懺悔しろ!」