Novel

おまけ解説コーナー「教えて! アンゼロット様」

アンゼ「ごきげんよう、みなさん。あなたのアンゼロットです。はいっ! 今回もきりきり解説していきましょう!」
柊「その挨拶どうにかなんねえのか? 何が『あなたのアンゼロット』だよ」
アンゼ「あら、それじゃあ……(頬を染めて)『柊さんのアンゼロット』です。今日もはりきって解せ……」
柊「だああああああああっ!? 余計悪いわぁあああああっ!?」
アンゼ「そんなに照れなくてもいいじゃありませんか」
柊「照れてねえっ!? 恐ろしいこと言うなよっ!?」
アンゼ「……ふ、笑顔で『十也くんの穂波ちゃん』とか言っていた人とは思えませんねえ」
柊「DX1stの話なんか覚えてんなよっ!? しかもそれは中の人であって俺じゃねえっ!?」

アンゼ「では、気を取り直して解説コーナーです。今回のお話には、色々な特殊能力が出てきましたね」
柊「……今日はそれの解説か?」
アンゼ「ええ、そういうことになります。まずは、クリーチャーホールを封じたトランさんの『とっておき』について」
柊「転生者の《ワールドゲイト砲》だな」
アンゼ「ええ。柊さんも、ルー=サイファー戦でその威力はご存知でしょう?」
柊「まあな……でも2ndで、かなり仕様が変わったろ?」
アンゼ「そうですわね。旧版ではそれだけでひとつの魔法攻撃でしたが、2ndでは、既にある魔法が一発だけ物凄いものになる、的な効果に変わっています」
柊「10秒稼げって言ってたのは?」
アンゼ「この能力は発動するために10カウントを消費します。ですから、そこまで待機してもらい、援護してもらう……ルール的に言うと『カウントを遅らせる』ことを指しますね」
柊「しっかし《ワールドゲイト砲》に《スターフォールダウン》かよ……合わせ神子を思い出すな」
アンゼ「ああ、あの、せっかくわたくしが気を利かせてくれはさんとお話させてあげようと思ったのにばっさり断ったあれですね」
柊「だってそんな必要ねーだろ……っていうか! なんでそんなピンポイントなとこを思い出すんだよっ!? もっと他にあるだろっ!?」
アンゼ「他というと、ほっぺちゅーですか?」
柊「…………っ!!(真っ赤)」
アンゼ「(無視して)では、次は柊さんが最後に使ったアレですね」
柊「……あ、ああ。2ndで取得した《三千世界の剣》だな」
アンゼ「通称《無限の剣製》(アンリミテッドブレイドワークス)ですね」
柊「厨二っぽい言い方すんなよっ!? いや確かにあれがモデルかもしんねえけどっ!」
アンゼ「いいんです。ナイトウィザードが厨二じゃなくなったらナイトウィザードじゃなくなります!」
柊「……は、反論できねえ……」
アンゼ「柊さんが有利になるからと取得した、広範囲攻撃の切り札ですね。で、この攻撃で、クリーチャーホールから出てきた雑魚冥魔たちはほぼ一掃されました。あとは……」
柊「カラドボルグ、か」
アンゼ「はい。ノエルさんは勇者ですから。やはり最後に決めるのは彼女です」

柊「ところで、並行世界の俺とかいうのがわらわら出てきたが、あれは何だ?」
アンゼ「もちろん演出ですよ?」
柊「やっぱりか! やっぱりあいつらいい気になるためだけに出てきたエキストラかっ!? 俺、よく一人でもってたな……」
アンゼ「あら、気付いてないのですか?」
柊「何をだよ」
アンゼ「ホントに柊さん一人だったら、あっという間にHP削りすぎてぶっ倒れますよ。そういうコンセプトのキャラクターなんですから」
柊「じゃあなんで平気だったんだ?」
アンゼ「それは……」
柊「それは?」
アンゼ「それは次回のお楽しみ!」
柊「ちょっと待てぇええええっ!? ここまで来てそれかよーっ?」

アンゼ「というわけで、今回はこの辺で。それでは次回まで、くたばれ☆地獄で懺悔しろ!」