Novel

超あとがき

問題です。
あなたはバスの運転手です。バスには最初、乗客が5人乗っていました。
最初の停留所で、3人乗って2人降りました。
次の停留所で、1人降りました。
その次の停留所で、6人乗って3人降りました。
またその次の停留所で、1人乗りましたが途中で乗り間違えたことに気付きました。
さて、このバスの運転手の性別は?

というわけで、劇場版第二弾、完結です。なんか今回は(今回も?)話の練り方が足らなかった気がします。敵の能力とか、色々と描写不足が多いですねすみません……
途中で柊アンゼに萌え萌えしたおかげで話の軸がぶれた感じです。反省はする、だが後悔はしない。
そして、この連載を最後に、『ルージュ』で新しい話を作るのはしばらくお休みしようかと思います。
理由は、何と言いますか……やはり、燃え尽きた、というのが一番しっくりくるかと思います。
もちろんルージュは今でも大好きな作品なのですが、このサイトを開設してから書き続けて、もう思い残すことはないってくらいな気持ちになりました。正直『もうルージュは書き切った』というか。いや、おこがましいんですが。
なので、お休み、とさせていただきます。あ、係長パラレルだけはちまちまと書いていきます。

さて、ここからはネタバレな話でもひとつ。

このお話、当初の予定とはかなり違うものになっております。最初はもっとローゼスが大暴れ(そして逆にNWキャラが空気)な予定でした。構想時はNWよりもアリアン萌えだったことの名残ですね(笑)
ラスボスもデビル柊ではなくてメアリー=スーになる予定でした。彼女の恐ろしい能力『設定返し』とか、彼女の下僕であるイケメン侵魔のホモホモしい小芝居とそれに対抗するクリトラ小芝居とか、まあ今思えばバカバカしいネタばっかりで構成されておりました。
もうプロットは全て消してしまいましたが、脳内のネタの残滓を思い出すともう恥ずかしさで死にそうです。

逆に当初の予定から変わっていないのが、トランの扱いです。
前回の連載『ノエルと幻の王国』の後、トランに会うために新たな冒険に出たノエルたちは、結局トランを連れ戻すことなく元の世界に戻っていきました。
ルージュ三巻を読んで泣いた方はたくさんおられるでしょう。復活を願った方も多いでしょう。そして、本編での『レントとしての復活』に納得いかなかった方も、いると思います。私もそうです。レントはレントであり、トランではない、というのが私のスタンスです。
ならばどうしてトランをトランとして復活させないのか?という疑問もあるかもしれません。ですが私は前回も今回もそれをしませんでした。
前回は『シャードの加護による一時的な復活』として、そして今回は『異世界への転生』として、トランを扱いました。
異世界コンバートはまあ、思いついちゃったから、程度の意味しかなかったのですが、結果としてこの二年半、一度もトランの完全復活だとか実は生きてました設定だとかを書いたことがないんです。
実際、書いてみようかなと思ったこともありました。ですが、彼の死に様は完璧すぎました。完璧すぎて、手を加えることを憚られたのです。私にとっては逆シャアのアムロのようなものです。
もちろん私はハッピーエンドが大好きです。が、一度一人の人間をああいう風に書ききられてしまうと、どうしてもご都合主義に思えてきてなりません。
死んだから冷めたわけではないのです。重ねて言いますが今でもルージュは大好きな作品ですし、萌えが落ち着いた今でもクリトラ大好きです。むしろ死んだ回を読んだからこそ萌えました。
前回のあとがきで、こんなことを書きました。

あるお方に「本編で死んだと思われるキャラクターを登場させて物語を書く場合、ラストははっきりとさせず、原作に返すのがいい」と言われた

今度こそ、トランを返したいと思います。『トランは転生してFtEのウィザードになった』なんていうのは、この小説だけの鳥取設定ですんで。


なんかまとまりの無い話を長々としてしまいましたが、このへんであとがきも終了したいと思います。
次はサガとスフレのクロス……が、書けたらいいなあ。
最後になりますが、冒頭のクイズの答えは……簡単すぎるので省略!

2010//02//17 伊万里