Novel
セプターズ戦闘解説
二人「わー(まばらな拍手)」
レント「セプターズ戦闘解説のコーナーだ」
トラン「本日はゲストに『かわいそうな』クリス=ファーディナント略してかわたなさんをお呼びしてお送りします」
レント「ではどうぞ」
クリス「(微妙な顔で登場)オイ待て。『たな』はどっから来たんだ『たな』は?」
トラン「じゃあ、『かわくり』で」
クリス「かわくりっ!?」
レント「なるほど。栗の渋皮のような鬱陶しい存在ということか」
クリス「何だそりゃ!? ちょっと待てこらーっ!?」
トラン「ではまずはこの戦闘のレギュレーションから〜」
クリス「ゲストを無視して始めんなよっ!?」
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トラン「さて、いよいよラスボス戦が始まってしまいました」
クリス「(どよーん)」
レント「本編の空気を持ち込むな。ここでは、本編で描写されないボスのデータや戦闘のレギュレーションを解説する」
トラン「データといっても、厳密にエネミーデータを組んでいるわけではないので、エネミー特殊能力くらいですかね」
レント「《バッドステータス無効》などは普通に持っているとして……特徴的なのは《世界律の結界》だな」
クリス「それ、データだったのか」
トラン「データですよ。口プロレスだとでも思ってたんですか」
クリス「だってマジで無敵だったぞあれ? 何かフラグ立てなきゃいけないんじゃないのか!?」
レント「それは多分次回以降に明かされるだろう。そしてこれが《世界律の結界》のゲーム的なデータだ」
《世界律の結界》パッシヴ
霧の粛清のまとう防護結界。エリンディルの世界律に縛られた攻撃から受けるダメージをすべて0にする。
ある特殊な方法を使用した攻撃によってのみダメージを与えられる。その方法で4回攻撃を命中させると結界は消滅する。
クリス「エリンディルの世界律って?」
トラン「は、このスキルの別名は《属性無敵防御:アリアンロッドRPG》です(笑)」
レント「つまりアリアンロッドのスキルではダメージを与えられないのか」
クリス「やっぱ無敵じゃねーか!?」
トラン「はっはっは、大丈夫、ちゃんと救済策はありますよ?」
クリス「どれだよ」
トラン「鍵は『ガイアの種子』です」
クリス「それ、お前を蘇らせるためにノエルさんが使った奴……じゃないのか?」
レント「忘れたのか。種子は一人一つずつ持っているだろう」
トラン「それに、ノエルの使った種子の効果……《ガイア》では、すでに死んでしまった人を生き返らせることはできませんよ。あれは『粛清』の作ったかりそめの体にわたしの魂を宿らせ分離する、という演出です」
クリス「じゃあ一体なんだよっ!?」
トラン「それはネタバレになってしまうので言えません」
レント「ところで、『ガイアの種子』は、どういうアイテムなんだ?」
トラン「あれはシャードです」
クリス「シャードかよっ!?」
トラン「厳密に言えば、シャードのなりそこないです。その証拠に《ガイア》一回分の力しかありませんから」
レント「ふむ。ではアイテムとしての説明は?」
トラン「それは次回に持ち越します。では、今回の戦闘描写に移りましょう」
クリス「気になるううううっ!」
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トラン「で、戦闘開始なのですが」
レント「初期配置は、ボスとノエルがエンゲージ、少し離れてわたし達が一まとまり、と」
トラン「前のシーンからの続きとはいえ、かなり変則的な位置になりましたね」
レント「ボスはセットアップ時に何もしてなかったな」
トラン「ああ、高笑いしてました(笑)」
クリス「(戻ってきた)そんなんでセットアップ消費すんなよっ!?」
トラン「いや、冗談はともかく、余裕たっぷりなのでセットアップには何もしなかったんですよ」
クリス「……(猜疑の目)」
トラン「で、そちらの戦術ですが……今回も《陣形》使用は無しですか」
レント「ああ、使おうかとも思ったが、《ファストドロウ》があるから散開は意味がないかと思って」
クリス「それなら、カバーリングできる距離にいた方がいい、というわけだな」
レント「開始前にGMから『ボスはノエルを攻撃しない』と言われていたので」
トラン「好感度、下がりますよ(笑)」
レント「別にそんなもの稼いでない」
トラン「ま、まあ、気を取り直して。1ラウンド目の行動ですが……」
『粛清』が《ファストドロウ》→《アースブレット》→さらに《マジックフォージ》
↓
エイプリルが《インタラプト》
↓
すぐさまエイプリルが《デスターゲット》→《ダブルショット》→さらに《ブルズアイ》
↓
レントが《ウォータースピア》→さらに《マジックフォージ》
↓
クリス、ノエル、行動放棄
↓
ノエルが《ガイア》使用、『粛清』とトランを引き離す
↓
2ラウンド目のセットアップよりトランが戦闘に参加
トラン「こんな感じですか」
レント「ボスの行動が一番早いのはセオリーとして、こんな早くに《インタラプト》か……」
クリス「でもしょうがないだろ。何だ《マジックフォージ》で+120dって」
トラン「クラスレベル120ですから」
レント「これはGMの宣言に助けられたな」
クリス「『当たったらレベル120分の《マジックフォージ》が飛ぶよー、うひひ(笑)』だからな……」
トラン「鬼ですね」
クリス「鬼はお前だっ!? その後のこっちの攻撃、これだけやってダメージ0だぞっ!?」
レント「切り札二つも使ってしまったな」
クリス「効かないって分かって、俺行動放棄したぞっ!?」
トラン「おや、ショックで動けなかったんじゃないですか?」
クリス「データ的には動けたよっ! というか、あそこで「俺ショックで動けませんー」とか言ってみろ非難轟々だ!」
レント「とまあ、グダグダになってきたところで……」
トラン「今回はお開きに」
二人「次はいつも通り二人でやりまーす」
クリス「おい待てーいっ!?」
二人「次回もお楽しみにー」
※アリアンロッドRPG、アルシャードガイアは
有限会社ファーイースト・アミューズメントリサーチの著作物です。