Novel
セプターズ戦闘解説
二人「わー(ぱちぱちぱち)」
トラン「はい、毎度おなじみ戦闘解説のコーナーです」
レント「今回は拡大版でお送りします……って、これ、おまけなんだよな……?」
トラン「実は小説の方がおまけだという噂もありますが(笑)」
レント「……まあ、いいか。早速始めよう」
トラン「では、この戦闘のレギュレーションを改めておさらいしておきましょう」
《属性無敵防御:アリアンロッドRPG》を持つ『粛清』に4回攻撃を当てて結界を砕かなければならない
トラン「こんな感じですね」
レント「倒し方については?」
トラン「そこで『ガイアの種子』ですよ」
レント「しかし残った種子は3つだけだぞ」
トラン「それについても問題無しです。詳しくは小説をご覧ください。とにかくここで、アイテムとしての能力を解説しますね」
---
《ガイアの種子》
異世界と僅かに繋がった洞窟にて試練を果たしたものにのみ与えられる。形状は小さな鉱物である。以下の能力のいずれかを使用することができる。
なお、このアイテムは使い捨てである。
《ガイアの種子:粛清起動》メジャーアクション
特異点(平行世界に同一の存在を持たないもの)を媒介にして粛清装置を発動させる。この能力は、『粛清』のメインシステムである王子のみが使用できる。
《ガイアの種子:解放》メジャーアクション
『アリアンロッドRPG』以外のシステムにおいて、『プレイヤーが』担当した別のキャラクターの力を引き出すことができる特殊アイテム。
メジャーアクションを消費して解放することができる。
解放後、対象は即座にメインプロセスを一回行う。この時、解放時に選択した別のキャラクターの能力値とシステムを使用すること。『アリアンロッドRPG』のスキルは使用できない。
この能力は、1シナリオに一回のみ使用できる。
《ガイアの種子:加護》宣言
使用した者の願いを一つ叶える。アルシャードの加護《ガイア》と同じ使い方をする。この場合はメジャーアクションを消費せずに使用することができる。ただしこの使い方は、異世界に『平行同一存在』を持たない者のみが使用できる。
---
レント「……何だか凄くメタなことが書いてあるのだが」
トラン「ゲーム上のルールですから、メタでもいいんです。ともかく、種子を使えば、『粛清』にダメージを与えられますね」
レント「次は戦闘行動の解説だな」
---
まず、トランとノエルが待機
↓
エイプリルが『鏑流馬勇士郎』レントが『上月司』の力を引き出し、二撃(この時、判定方法の扱いは『種子を解放した方』のシステムのルールに従う)
↓
クリスが『功刀リョウ』の力を解放、攻撃
↓
さらにリョウの《ガイア》にて、トランに『柊蓮司』の力を引き出させる(この《ガイア》は種子を解放したのではなくリョウの加護なので、メジャーアクションを消費しなくても使用できる)
↓
種子と同じ効果として使用したため、トランは即座にメインプロセスを一回行う
↓
4回目の攻撃が命中、結界が破れる
↓
ノエル、待機解除して攻撃
↓
『粛清』が倒れる
---
トラン「この中で重点的に解説しておきたいところといえば……」
レント「判定方法は『種子を解放した方』のシステムのルールに従う、というところだな」
トラン「ここで実際のセッション風景を少しだけお見せしますね」
---
エイプリル「GM、判定なんだが……」
GM「ああ、システムは『種子』を解放した方に準ずるので、キミは勇士郎のデータを使って……つまり、ナイトウィザードのルールで判定してくれ」
エイプリル「分かった。ところでクリティカル値は?」
GM「《ガイア》は奇跡なので、プレイヤーの任意とするよ(笑)」
エイプリル「了解。もちろん7で行く……プラーナ全解放! よし、クリティカル!」
ノエル「やりましたっ! これでGMがクリティカルしなければ当たりですね!?」
エイプリル「(ニヤリと笑い)いいや、ここからだ……さらにクリティカル! ……そして《天運》使用でさらにクリティカル!」
一同「おおおーっ!!」
ノエル「はぁあ〜っ、エイプリルさんすごいですっ……なるほどぉ、ナイトウィザードだと、クリティカルは振り足しが出来るのですね」
GM「ぶ! そんなのクリティカル出さないと無理……うぉっ! 6ゾロ!!」
一同「何ぃーっ!?」
エイプリル「待て。判定方法はナイトウィザードに準じるんだろう? 『粛清』のクリティカル値は……いくつだ」
GM「う? いや、コイツはアリアンロッドのキャラだから、そんなデータは無……」
エイプリル「ならばそれは、クリティカルじゃねえ……『ただの12』だ!」
GM「うぐぉっ! た、確かに!? ……えー、命中しました(爆笑)」
---
トラン「……いやー、えげつないですね」
レント「お前もナイトウィザードのキャラ使ったろう、おあいこだ」
トラン「わたしは《サトリ》を使って絶対命中にしてから当てました、プラーナ全開勇者と一緒にしないでいただきたく」
レント「どっちにしてもえげつないだろうそれは」
トラン「いやいやいやっ!? あなただってじゅーぶんえげつないですっ! これを見なさい!」
---
レント「次はわたしだな。えーっと……(ごそごそ)」
ノエル「あれ? 変わった形のダイスですね?」
レント「ええ。ダブルクロスは10面ダイスを使うんです。というわけで、《コキュートス》その他色々組み合わせて達成値は……うわっ、凄いクリティカルいっぱい出た!」
GM「えげつなさすぎだろその達成値!? えーっと、とりあえず回避を試み……」
レント「待った。判定方法はDXに準ずるんでしょう? ならば10面ダイスを振ってください」
GM「だからアリアンロッドのキャラに10面ダイスが振れるわけねーだろっ!?」
レント「では、命中ですね」
GM「う……うぐぐ……」
---
トラン「ほーらえげつない」
レント「いや、ルール上そうするしかなかったというか……」
トラン「あなたが司のデータを選んだのは、『粛清』に回避判定をさせないためでしょう。まったくクレバーな人です」
レント「中の人、一緒だよっ!? それにえげつなさで言ったら……」
トラン「……うん、まあ、次が一番えげつないですね」
---
GM「次はクリスか……キミ、ナイトウィザードもダブルクロスもキャラクターいっぱいあったのに、なんでアルシャード?」
クリス「いや、シナリオ的につながってるっぽいし、それに《ガイア》がもう一発必要みたいなので」
GM「だが全ては攻撃が当たったらの話! アルシャードならこっちが回避する目も……」
クリス「では、攻撃……そしてここで《ヘイムダル》!」
GM「ゲェーッ!?」
クリス「絶対命中だ! 《エーギル》で相殺するか《オーディン》で打ち消すかしないと回避は不可能っ!」
GM「あるわけねーだろそんなもんっ!? ダメージ来い!」
クリス「ではここで、さらに《トール》!!」
GM「ぐおっーっ!? こ、これは痛い……っ!」
---
トラン「容赦ないですね」
レント「全くだ」
二人「これだから神殿は」
トラン「……と、綺麗にオチがついたところで、今回の解説はこの辺で」
レント「あとはチャートと小説参照だ。……ところで」
トラン「何ですか?」
レント「お前『柊力』使ったろう。あの設定、まだ生きてたのか?」
トラン「ああ、あれはただの演出です」
レント「演出っ!?」
トラン「敵のデータ自体は変わってませんよ。GMのサモン・アラクネの出目が酷かっただけです。いやあ、それにしてもノエルはダメージダイスの目だけは相変わらず素晴らしいですね」
レント「…………いや、うん……まあ、いいか」
トラン「そんなわけで、突然ですがセプターズ戦闘解説は今回で終わりです」
レント「戦闘終わったからな」
トラン「では、小説でお会いしましょう」
二人「さよーならー」
※DOUBLE+CROSS The 2nd Edition、アリアンロッドRPG、ナイトウィザード、アルシャードガイアは
有限会社ファーイースト・アミューズメントリサーチの著作物です。