When Last I Spoke To Carol (Morrissey/Alain Whyte)
 ウェン・ラスト・アイ・スポーク・トゥー・キャロル
最後にキャロルと話した時、彼女に言ったんだ
「これから楽になる、なんてふりはできないよ」
  彼女が言うには
「1975年に生まれてから此の方、あたしはしがみつきながら、この切立った岩礁の端を渡ってきたのよ」
最後にキャロルと話した時、彼女に言ったんだ
「君に恋している、なんてふりはできないよ」
  彼女が言うには
「1975年に生まれてから此の方、あたしはこの青白い顔に微笑みを叩き付けて生きてきたのよ」
キャロルにさようならを言った時
棺の上には黒土がかけられ
僕のよく知っていた何かへと
彼女は消えていった
救いに現れる人は
誰もいないってことさ


 口を開けば憂鬱な痩せ我慢しか言えない女がいて、若くして幸薄い人生を終えた。
 誰も彼女を助けてはくれなかった--。
 けれど、そう訴えるこのナレーター自身もまた、「こうなると思っていたよ」と言いながら傍観しているだけで、彼女に手を差し伸べなかった一人なのだ。なんて残酷なんだろう。

 印象的なスパニッシュ・ギターのイントロから畳みかけるように歌われる短い嵐のような曲調が、この歌の残酷さとおもしろさを際立たせている。

収録アルバム
基本的にオリジナル・アルバムのみの記載です。
アルバム未収録曲に限りベスト盤等を記載します。

Years Of Refusal