Glamorous Glue (Morrissey/Alain Whyte)
 グラマラス・グリュー
一日目、耳障りな音で
お前は気付く
みんな嘘つきだ

一日目、耳障りな音で
お前は気付く
みんな嘘つきだ、気にしもしない

誰もが嘘つき
尊敬すべき男なんかいるのか?
愛すべき女なんかいるのか?
愛すべき女なんかいるのか?

三週目、パイントとともに
お前は気付く
何もかもが死に絶えた
保守党に投票などするものか
俺達は一度だって
奴らに入れちゃいないのに

みんな嘘つきだ、みんな嘘つきだ
尊敬すべき男なんかいるのか?
愛すべき女なんかいるのか?
愛すべき女なんかいるのか?

この世で
価値あるものは
分かちあうためにある

以前は夢を持っていたし、誓いもたてた
今はもう夢見たりはしない
使う言葉だって
ロサンジェルスの物真似さ
ロンドンは死んだ ロンドンは死んだ
ロンドンは死んだ ロンドンは死んだ
ロンドンは死んだ ロンドンは死んだ
今や俺はすっかり惚れ込んじまってる
すっかり惚れ込んじまってる

分かっているよ
いつか俺は何も得ずに
この地を去るだろう


・Jar
耳障りな音。他に口語でビールのパイント・グラス(ジョッキ)の意味がある。

 サッチャー首相が3期目('79〜'90)で辞職した後、次のメージャー首相(保守)を経て、保守党政権は13年間も続いていた。そして92年、今度こそ労働党の出番だとされた選挙においても、蓋を開けてみれば保守党の勝利。
「誰も彼もが『労働党に投票する』『労働党が勝つ』と言っていたのに、これはどういうことなのだ。みんな嘘つきばかりじゃないか。もうロンドンは駄目だ。ロンドンは死んでいる」という歌。

 最後の一節は予言めいていて面白い。モリシーはその後、人気の陰りとともにロンドンを去り、ロサンジェルへ移住することになるのだから。

収録アルバム
基本的にオリジナル・アルバムのみの記載です。
アルバム未収録曲に限りベスト盤等を記載します。

Your Arsenal