NOW MY HEART IS FULL  
いくつか厄介事があるだろう
家全体を建て直さなきゃならないし
僕の愛する家族はみんな
精神科医のソファーに横たわる予定
今、すぐにでも
親愛なる神父様がジョークをとばせば
いつものとおり
部屋はからっぽ

友人みんなに話そう
(といっても、そんなに沢山はいないけど)
ダロー、スパイサー、ピンキー、キュービット
危険に飛び込んでも
何処にも行けやしない
幕間に引っ張り出されたパトリック・ドゥーナン
ずっと頑張ってみたけど、今はまた疲れている
そして

今、僕の心はいっぱいで
今、僕の心はいっぱいで
説明なんかできない
だから 口にしようとも思わない

ダロー、スパイサー、ピンキー、キュービット
ストレッドフォードのラリった詩人達は、みんな
24時間営業のクスリ屋をうろつく間抜け野郎共
24時間営業のクスリ屋をうろつく間抜け野郎共
抑えた演技―憂鬱のサイン
おお だけどバニー、愛していたんだ
もう、うんざりだったけど
頑張っていたんだ
そして

今、僕の心はいっぱいで
今、僕の心はいっぱいで
説明なんかできない
だから 口にしようとも思わない

構わないでくれるかい?
構わないでくれるかい?

今、僕の心はいっぱいで
今、僕の心はいっぱいで
説明なんかできない
だから……ゆっくりと ゆっくりと ゆっくりと


・ダロー、スパイサー、ピンキー、キュービット
 グレアム・グリーンの小説「ブライトン・ロック」の登場人物から。

・パトリック・ドゥーナン Patric Doonan
 イギリスの俳優。1925出生、1958年にガス自殺により死亡。

 「There Is a Light That Never Goes Out」がThe Smithsのアンセムなら、ソロのアンセムはこの曲だと思う。

 虚脱が、どういうわけか驚くような感情の高まりを伴って諦観へと昇華される稀有な歌だ。

 97年のどれかのショーだったと思うが、曲の途中から観客の合唱する声がモリシーの声を上回り、モリシーはそこで歌うのをやめるが、観客はそのまま歌い続け……という音源が残されている。音源を通してモリシーが満足しているのが感じ取れる。音源を聴いただけでも、とても胸を揺さぶられた。

収録アルバム
Vauxhall & I
基本的にオリジナル・アルバムのみの記載です。
アルバム未収録曲に限りベスト盤等を記載します。