TOMORROW  トゥモロー
“明日”それは本当に来るのだろうか
もし来たとして
俺はまだ人間のままだろうか?
君が決してしないことだけを願ってしまう

そっと俺を抱きしめてくれるか?
(誰にも言わないから)
“明日”それは来なくてはいけないものなのか?
君が決してしないことだけを願ってしまう

そっと俺を抱きしめてくれるか?
(誰にも言わないから)
“明日”
とっくに来てなきゃおかしい筈なのに……

おお、この腕の痛み
おお、この足の痛み
おお、役立たずのこの体

“明日”
それは今、本当に近づいて来ているのか?
君は俺がやり遂げるとは思わない
上手くやりたいなんて言ったことないからな!
俺、言わなかったよな?

おお、この腕の痛み
おお、この足の痛み
Oh, yeah; oh, yeah
No, yeah; no, yeah
役立たずのこの体を突き抜けて

“明日”
“明日”
最後の願いは……

どうか俺を愛していると言ってくれ
言ってくれ 言ってくれ 愛していると
言ってくれ 言ってくれ 愛していると
愛しているって言えよ!
ああ 本気じゃないってことは分かっているんだ
ああ そんなつもりじゃないってことは分かっている
言ってくれ 言ってくれ 愛していると
言ってくれ 言ってくれ 愛していると
言ってくれ……


・All I ask of you is〜
 「他には何もいらないから、これだけ(〜以下)はお願い」といったニュアンスがある。

 以前にも、The Smiths時代からモリシーの詞には得られない愛への切望が繰り返し歌われてきた。しかし、それはいつも彼独特のシャイさ(プライドやエゴと言い換えてもいいが)から、相手に向かって率直に叫ぶようなものではなく、心で思っていても口には出さない……そんな感じだった。

 しかし“Tomorrow”は、The Smiths〜Viva Hate、Kill Uncle(ツアー以前)まで続いてきたタイピカルなモリシーの表現を最初に破ったエポックメイキングな曲だ(た、たぶん)。

 モリシーは91年のKill Uncleツアーの頃から、自分に「男っぽいイメージ」を持たせようとしていた一時期があった。アラン達バックバンドの採用も、そういったイメージ戦略の一環だったはずだ。ところがアランは、この曲で自身がモリシーにとってそれ以上の“拾い物”だったことを示してみせた。特にサビのTell me, tell me that you love me〜部分の胸を掻きむしられるようなギターリフは印象的で、だからこそモリシーはここまで切迫した叫ぶような歌を書けたのだと思う。

収録アルバム
基本的にオリジナル・アルバムのみの記載です。
アルバム未収録曲に限りベスト盤等を記載します。

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