Folsom Prison Blues (Johnny Cash)  フォルサム・プリズン・ブルーズ
列車の来る音がする あのカーブを曲がってやって来る
どのくらい陽の光を見ていないだろう
フォルザム刑務所にブチこまれた時からさ 時間はのろくさ進まねぇ
なのに列車はサン・アントーンまで進んで行くのさ
俺が子供だった頃、お袋が言っていたよ
「坊や、いつも良い子でいるんだよ 銃で遊んじゃいけないよ」
けれど俺はリノで男を撃ったのさ ただそいつが死ぬのを見たくてな
出発の汽笛が聞こえると 頭を垂れて泣いちまう

食堂車では金持ち共がすげぇ飯を食っているに違いない
きっとコーヒーを飲んで、でかい葉巻を吸っているんだ
けれど分かっている、自業自得だ 分かってる、俺は自由の身にはなれない
なのに列車の奴らは進んでいくのさ それが俺を苦しめる

もし、俺をこの刑務所から自由にしてくれたなら
もし、あの列車が俺のものだったなら
あの路線のもうちょっと先まで行ったに違いない
フォルザム刑務所から遠く離れた、どこか落ち着ける場所に
そして独りっきりで、憂鬱を吹き飛ばす汽笛を鳴らすんだ