THE BOY WITH THE THORN IN HIS SIDE
 ザ・ボーイ・ウィズ・ザ・ソーン・イン・ヒズ・サイド
片腹に茨を持つ少年
そこに横たわる嫌悪のかげで
血を流しても構わないほどの愛を欲している

奴ら、よくも僕の目を覗き込めたもんだね
なのに、まだ僕のことを信じてくれないの?
奴ら、よくも僕の言葉が聞けたもんだね
なのに、まだ僕のことを信じてくれないの?

今は僕を信じないとしても
いつかは信じてくれる?

今は僕を信じないとしても
いつかは、いつかは信じてくれるかな?
おお……

片腹に茨を持つ少年
そこに宿る嫌悪のかげで
愛を盗みとりたい欲望に駆られている

奴ら、よくも僕らの目に愛を見たなんて言えたもんだね
この期に及んでも僕らを信じていないのに?
結局のところ
奴らは僕たちを信じたくないのさ

今は僕らを信じないとしても
いつかは信じてくれるかな?

それでも、生きたいと思うなら
どうやって始めれば良いんだろう?
何処に行けば良いんだろう?
誰を頼れば良いんだろう?

Oh ...
Oh no ...
Oh ...
La ...


・The boy with the thorn in his side
 「心に茨を持つ少年」は間違いなく名訳だと思うが、忠実に「片腹」にする。脇腹、横腹(よこばら)にしなかったのは、単純に(かたはら)の方が音が綺麗だから。歌うときのモリシーの振り付けは、横っ腹の辺りを手でおさえながら腰を回すといったもの。
 おそらく「片腹の茨」とは、キリストが処刑される際に被らされた茨の冠、片腹に受けた槍傷からのイメージと思われる。

 歌詞内容としては、性虐待の被害児についての歌だと思う。

 この曲、歌メロを覚えても、カラオケで歌いこなせた試しがない。音程の高低が少なく、ずっと高域でフニャフニャしているので難しい。原曲に忠実に歌うとしたら、モリシー本人にしか歌えないんじゃないか。まあ、私は音痴なので、それ以前の問題のような気がしなくもないが……。もし現在のモリシーがライブで歌ったとしたら、どんな感じになるのだろうか?

【追記】2008年発売のシングル“That's How People Grow Up”7インチ#1に、07年のコンサートで録音されたライブ版が収録された。

収録アルバム
基本的にオリジナル・アルバムのみの記載です。
アルバム未収録曲に限りベスト盤等を記載します。

The Queen Is Dead