The Smiths
 1982年当時、出口の見えない不況の真っ只中にあった英国。その影響を深刻に被っていた地方の工業都市マンチェスターで、ただギターを弾いていたかったという18歳の青年ジョニー・マーと、いつか有名になりたかったという23歳の青年スティーヴン・モリシーが共に曲を作り始めた瞬間から、The Smithsというバンドが誕生した。

 インディレーベルのラフ・トレードと契約した彼らは、あっという間にインディ・バンドの枠を超える成功を収めていった。
 全盛期にはNME(英国の大手音楽誌)がThe Smithsの記事ばかりを掲載していたために「New Morrissey Express」などと揶揄される程だった。

 しかし1987年、全ての作曲・プロデュース・事務処理等を担っていたジョニー・マーの疲弊、モリシーとマーの確執、バンド内のコミュニケーション不全、マネージメント問題、メディアの扇動といった複合的要素が絡み合った結果、バンドは解散せざるを得なくなる。同年9月、モリシーはThe Smithsの解散を正式に発表した。


  • Morrissey (ヴォーカル 作詞・歌メロ)
  • Johnny Marr (ギター ハーモニカ 他楽器 作曲)
  • Andy Rourke (ベース チェロ)
  • Mike Joyce (ドラム)
 上記4人が正式メンバーとみなされているが、ラフトレードと交わされた契約書類上ではThe Smithsのメンバーはモリシーとマーの二人だけだった。他、ごく初期(1stシングルを出す以前)にDale Hibbertがベーシストとして、86年にCraig Gannonがリズム・ギターとして一時的に参加した。
(*上、バナー写真左より:ジョイス、マー、モリシー、ローク)