Summer Tour 2011
England


 York
  2011 June 25

 Grimsby
  2011 June 28

 Plymouth
  2011 June 30


I Want The One I Can't Have / First Of The Gang To Die / You Have Killed Me / Shoplifters Of The World Unite / The Kid's A Looker / Ouija Board, Ouija Board / There Is A Light That Never Goes Out / Everyday Is Like Sunday / People Are The Same Everywhere / Alma Matters / Speedway / Satellite Of Love / I Know It's Over / I'm Throwing My Arms Around Paris / One Day Goodbye Will Be Farewell / Action Is My Middle Name / Meat is Murder / Irish Blood, English Heart // This Charming Man

 この夜の公演は最高でした。
 押されながらも、自然と顔が笑むような最高さ!やはり良いショーになる時は、始まる前から会場の温度が違います。

 素晴しい盛り上がり方で、揉みくちゃにプッシングされても心地良い辛さでした。
 まさしく To die by your side, It's a heavenly way to dieという感じです。
 観客のレスポンスの良さにモズもハッピー全開で、アンコールの時には子供のようにジャンプしてマイクスタンドに戻ってきました。
本当に幸せな夜だった。宿に戻る道すがら、同行のA子さんと一緒に「今夜を観られて良かったねー!」と何度も言い合いました。

 ショーもさることながら、公演翌日、私には更にラッキーな出来事がありました。
 その日はヨークシャー・デイルズにウォーキングに行く為、ヨークから乗換え地点のリーズに向かう列車に乗り込みました。空席を探してキョロキョロしていると、一人の男性が隣に座れと手招きしてくれています。ごつい顔して親切な人だなーとお礼を言って座ったら、
「君、モリシーのコンサートにいただろ。俺、セキュリティだよ」と。
 そう、偶然にもモリシーのセキュリティ・ダイレクターでした。
 彼の顔はいつも会場で見かけていましたが、まさか同じ列車に乗り合わることがあるとはびっくりです。
 ショーの間に観客に目を配っているのが彼の仕事ですから、何回も最前列で揉みくちゃになっている小っさい日本人の私を覚えていたのでしょう。

 彼の行き先も同じリーズ乗換えだったので、暫くコンサートの事などを話しました。
 その後、列車を降りてから、フォームを少し歩いて別れ際にウィンクと共にヨークのセットリストをくれました。ごつい顔をしてフレンドリーなナイスガイでした。彼もインヴァネスとヨークが良い公演だったと言っていました。

I Want The One I Can't Have / You're The One For Me, Fatty / You Have Killed Me / Shoplifters Of The World Unite / I'm Throwing My Arms Around Paris / Ouija Board, Ouija Board / The Kid's A Looker / Everyday Is Like Sunday / There Is A Light That Never Goes Out / First Of The Gang To Die /Action Is My Middle Name / Alma Matters / One Day Goodbye Will Be Farewell / Speedway / I Know It's Over / Satellite Of Love / Meat is Murder / Irish Blood, English Heart // This Charming Man

 中盤までは、なんだかモズがお疲れモードで大丈夫かな〜?と心配なくらいだったのですが、途中からカツを入れ直したのか、盛り上げようと健気に頑張ってくれました。
 アンコール終了時は、まるで死力を尽くしたように、文字通りにフラフラしながら引っ込んでいきました。
「モズ、今夜は頑張ったで賞」をあげたくなりました。

I Want The One I Can't Have / You're The One For Me, Fatty / You Have Killed Me / Shoplifters Of The World Unite / I'm Throwing My Arms Around Paris / Ouija Board, Ouija Board / Irish Blood, English Heart / Meat is Murder / Everyday Is Like Sunday / There Is A Light That Never Goes Out / Action Is My Middle Name / Alma Matters / Speedway (abandoned) / People Are The Same Everywhere / One Day Goodbye Will Be Farewell / Satellite Of Love / I Know It's Over / First Of The Gang To Die // This Charming Man

 途中までは、ボズがギターを構えながら怪しい笑顔でモズを追っかけ回すという面白シーン等もあって、それ程、悪い雰囲気ではなったんですよね。
 モズがSpeedwayの出だしでとちってしまい演奏を止めた際、その時に観客の一人が馬鹿笑いをした為に、モズが気分を害してしまったのではと思います。
 次のoneday good bye〜が終わった後も、「誰かが僕にnastyなことを言った」と、かなりプリプリしてました。そんな一部始終が音源にも残されております。

 流石にその後は、それぞれしっかり歌ってくれましたが。引っ込まなくて良かった〜!
 アンコール前からアンコールにかけて、バリアを超える人数は多かったです。
 隣にいた高身長のクリスティーナでさえ苦しそうな顔をしたので、それなりに荒れた公演だったと思います。警戒していた北部のGrimsbyより酷かったかも。

 ソロモンからセットリストを手渡してもらいました。
 ご存知の通り、アンコール後にバンドがセットリストを観客に渡していくのいが恒例なのですが、(紙飛行機にして飛ばしたり)背が低く腕のリーチが足りない私は、今まで貰えた試しがありませんし、貰えるとも思っていませんでした。

 普段は、どのメンバーも目に付いた観客にさっと渡して行ってしまうところを、その夜は、ソロモンが私の顔を見ながら屈みこんで腕を伸ばし、私が受け取れるまで待っていてくれました。ちょっとビックリしました。……が、私が受け取った瞬間に、それを脇から割り込んだ女性が横取りをしようとして引っ掴んできたのです。

 いつもの私なら、そこで尻込みして渡してしまうところですが、ソロモンが明らかに私に渡してくれたのを横取りしようとするのに瞬間的に腹が立ち、今回は「私のだ!」と主張して渡しませんでした。

 実際、別隣のクリスティーナや他の人達だって、私よりずっと背が高いのですから、先にソロモンの指先から掠め取ろうとすれば取れたわけです。でも、ソロモンが私に渡そうとしているのを察して、取らないでいてくれたわけですから。

 (まあ、その……こう書くといい歳して何やってんだかという感じです。
 しかし、小柄なアジア人で弱そうに見える私からなら横取りできるだろうとの魂胆が見え見えだったので、気迫勝ちできたのには胸がスッとしました)。