First Of The Gang To Die / I Want The One I Can't Have / You're The One For Me, Fatty / When Last I Spoke To Carol / Alma Matters / Black Cloud / Maladjusted / Still Ill / Let Me Kiss You / All The Lazy Dykes / You Have Killed Me / Speedway / Ouija Board, Ouija Board / Meat Is Murder / Scandinavia / Everyday Is Like Sunday // There Is A Light That Never Goes Out
行って来ました、メキシコツアー。メキシコ・シティーとプエブラのチケットが売切れだった為、駆け込みセーフでチケットをゲットできたグアダラハラ2公演を観てきました。
グアダラハラはメキシコ・シティーからバスで6時間ほど北上したメキシコ第二の都市です。
ショーが始まる前から最前線に忍びこんでいたのですが、係員がチケットのチェックに回って来てしまい、何とか4列目辺りで観ました。英国でチケットチェックなんか回って来た試しがなかったので、意外なマメさに驚きました。
とはいえ、座席の幅がメキシカンサイズでゆったりしていたおかげで、4列目でも、バンドとモズが足の先までちゃんと見える良いポジションでした。
ショーは凄く良かったです。いつも英国で会うメキシカンの男性が、贔屓目もあると思いますが、英国以上に好きなショーだと言っていた理由が分かる気がしました。
英国で時たま感じるモリシーの神経質さや気難しさが、メキシコではあまり感じられません。もっとオープンな感じがしました。観客のウェルカムな雰囲気にモリシーが凄くリラックスして見えました。そう、ロサンジェルスの公演で感じた雰囲気に近かったです。
今回、ハイライトの曲はダントツにSpeedwayでした。詞の外し方も、途中で演奏を止め、照明を落としてタメる演出もきまっていました。新曲はScandinaviaだけでしたが、これはいまいち盛上がっていなかったかもしれません。メキシコとスカンジナビアは遠いしな……。
個人的には私が初めてライブで聴けるMalajustedを楽しみにしていました。曲最後のコーラス部分をボズとキーボードのグスタボが歌っており、グスタボの声がなかなか綺麗な高音で良かったです。他の曲でも、かつてアランがコーラスを入れていた部分を彼が歌ってくれたら良いかもなと思いました。
バンド紹介では、モリシーがジェシーを紹介する際に「彼の名は……?」と観客にふり、観客が「ジェシー!ジェシー!」と応えていました。英国公演では未だに失礼なブーイングを受けてしまうことのある彼ですが、流石にメキシコではそういうことは無かったです。
公演が始まる前に話したファンの男性が、サッカーチームのユニフォームの背にMORRISSEYと名前を入れたものを自作して来ていて、ショーの最中にモリシーに手渡していました。凄い良い人だったので、無事に渡せた時は私も嬉しかったです。彼は最前列の真ん中からステージに上がりながら、タイミングが合わずモズとハグはできなかったのですが、ステージから自分がいたポジションにスルっと戻れていました。ステージに上がって、セキュリティに連れさらわれずに元の位置に戻れた人を初めて見ました。メキシカンのセキュリティは優しい!(笑)。英国ならあり得ない。
この日、モリシーはそれ程饒舌ではありませんでしたが、ずっと上機嫌で、You're The One For Me, Fattyを歌う前に「これは君達の歌だよ」と言ったり、観客の着ていたNicoのTシャツを指して微笑んだりしていました。
モリシーはLet Me Kiss Youとアンコール後の2回脱ぎました。夏の英国公演(少なくとも私が行った公演)では脱がなかったのに、ここで脱いだのは会場の熱気に押されたのか、あるいはダイエットに成功したからなのか。
アンコール後にモズが投げたシャツの切れ端をゲットしました。何故か缶切りを持っていた観客がいて、私にも切り分けてくれました。メキシコ人は本当に優しいです。
シャツはアンコール前に着替えてきたものなので、汗臭くはなく、ほんのり甘いコロンの香りがしました。