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ランク タイトル 著者名 出版社 文庫名 出版年 価格 主要人物1 主要人物2 主要年代及び派閥 分類
サブタイトル・目次及び内容・感想
沖田の容貌・性格 土方の容貌・性格
土方からの沖田象・沖田への態度 沖田からの土方象・土方への態度
☆3 土方歳三 散華 萩尾 農/著 アース出版局 2001.08 1,524 土方歳三 新撰組 小説
『散華 土方歳三』『散華』の改題改訂版。芹沢暗殺・山南切腹・慶応3年冬〜五稜郭。本当に沖田×土方か斎藤×土方かという感じ。総司の土方に対する告白がある。土方が労咳。勘で近藤・総司の死を知る。伊庭が一緒に蝦夷にいく。斎藤は土方と湯に入り、函館に逃がす算段をして追ってきて市村の代わりに日野に行く。総司の迎えが来る。
「女の子のような 優しい顔立ち」「意地の強い子」「いつも青白い頬をしていて、血色のいい方ではなかったと伝わる。ヒョロリと痩せていて、屈強な体格ではなかった。その意志の強さとは逆に優男である」「優しい面立ちとは不釣合な鋭い眼差し」「自分を内外ともに美しく置きたい男」「好き嫌いの激しい」
「自分が何をしても、どんな状況下になっても、確実に自分と歩いてくれる人間」「つい子供のように泣き出したい気になった。が、歳三は意地っ張りだから、自分がおきたに甘えたなどと思いもしない。気の許せる人間に逢ったからだと自分に弁明した」「不思議な奴だ」「歳三の心の重たい部分をヒョイと取り除いてくれる」「鼻っ柱は強くても根は淋しがり屋だった」 「上洛してから歳三を守らねばの思いが強くなっている事に気づき、不思議な気がした」「からかうとおもしろい」「片棒をかつぐのではなくて、俺も一緒に鬼になるだけです」「本当は情にもろくて、泣き虫なんだ」「いつも歳三を案じている」「歳三の気持ちの動きはよく読めた。沖田に対しては無防備になるからだろう」「総司の心は常に歳三を包んでいる」
☆2 夕映えの剣 -小説 沖田総司- 白龍 仁/著 日本ブックマネジメント 1989.05 1,262 沖田総司 新撰組 小説
『夕映え剣士 -小説・沖田総司-/菅野国春』と同内容。
17歳〜病没。辻斬りの辻斬りをし、他流を敵対視する総司。
☆2 土方歳三 見参 長谷川 つとむ/著 東洋書院 2000.05 1,900 土方歳三 新撰組 小説
17歳〜五稜郭。京都の鰻屋で総司と一緒に伊庭八郎と出会う。江戸帰還から最後のほうは展開が駆け足。
「今にも鼻血が出そうな、血の気の多い、しかも色が白くて、鼻筋が通り、歌舞伎役者にしたっておかしくねぇような、そうざらにはいねえ飛び切りの色男」「甘くて白くて鼻筋の通った顔」「体全体から発する色気」「顔立ちのよさと立ち振る舞いの上品さ」「大身の侍の御曹司のような気品」
「父親や兄の感覚」「可愛がっている」
☆1 江戸方の女 林 えり子/著 講談社 2001.03 1,900 近藤周平 小説
江戸方の女 [木挽町紀伊国橋-新撰組谷周平の母]池田屋事変前後母は江戸から京へ周平は板倉勝静との不義の子でこのとき近藤の養子に、慶応3年6月〜4年周平が母に会いに来る、ほか全6編。
総司は名前のみ登場。
「背の高い」「冗談好き」
☆1 産霊山秘録 半村 良/著 角川書店 角川文庫 1975.09 620 小説
産霊山秘録 SF。上は1〜4話織田信長時代。下は5話天保10年、6話幕末「幕末怪刀陣」では、坂本龍馬及び近藤勇・土方歳三・沖田総司らは、ヒ一族の血を引いているという設定、7話昭和20年大戦中後、8話現代。総司は超能力を併用した無双の剣法の使い手で、池田屋の際に力を使い過ぎて体力を消耗して血を吐く。でも、新撰組を出す必要ないかも。
「顔色の悪い、痩せて肩の張り上がった若い男」「目の光が尋常でない。まるで狂人のそれだった」「狂笑癖」「狂人めいた」 「美男」
☆2 新選組魔道剣 火坂 雅志/著 光文社 光文社文庫 1999.11 476 近藤勇 新撰組 小説
新選組魔道剣 [勇の腰痛]慶応3年近藤を腰痛治療に誘った隊士は高台寺党の間者、[祗園の女]元治1年藤堂の女が新撰組との悪縁切りを祈願するがそれは藤堂の死、[くらくら鞍馬]元治1年池田屋から逃げ延びてきた男が狐によって神通力に開眼、[秘事]文久3年新撰組から辻斬りの下手人探しを依頼された会津の小鉄が知り合った女が秘事法門の門徒で下手人の仲間、[狐憑き]慶応1年新撰組を抜けるために狐憑きを装った男が本当に狐憑きになる、[石段下の闇]慶応2年幽霊騒ぎのため張り番をしていた隊士2人の内1人が殺されその下手人探し、[古疵]慶応1年〜明治2年土方の人面疽に見える古疵は京の都で背負った業、全7編
「三日月のようにととのった秀麗な眉」「人のよい」 「執念深いお人」「整いすぎるほどの端整な顔」「役者にでもしたいような涼しげな顔立ちをしている。(中略)つねに冷静、切れ長な目の奥で何を考えているのかわからないようなところがある」「口数が少なく、冷たい印象」「色白の、脛毛の少ない脚」
☆3 土方歳三 -炎の生涯- 広瀬 るみ/著 近代文芸社 1997.06 土方歳三 新撰組 小説
万延元年〜五稜郭。伊庭の出番あり。
広瀬 仁紀 『沖田総司恋唄』『土方歳三散華』はセットで読むべき。
☆4 うかれトンビ -新選組異聞- 洛中編
広瀬 仁紀/著 サンケイ出版 Sankei Novels 1986.11 660 土方歳三 新撰組 小説
『新選組風雲録 -洛中編-』の改題前。
☆5 沖田総司恋唄 広瀬 仁紀/著 小学館 小学館文庫 1999.12 552 沖田総司 新撰組 小説
沖田総司恋唄 土方が総司に甘々。
☆2 河原町三条下ル、龍馬暗殺 広瀬 仁紀/著 文藝春秋 1993.06 1,600 坂本竜馬 尊攘派 小説
慶応3年11月15日竜馬暗殺(回想文久3年8月〜)。新撰組は所々出るが、活躍はほとんどなし。竜馬暗殺の黒幕は薩摩で、中岡がその片棒で、実行は見廻組。
[河原町三条下ル-慶応三年十一月十五日-『洛陽の死神 -巷談・芹沢鴨』]の長編版。
☆3 逆転!維新箱館戦争
広瀬 仁紀/著 徳間オリオン Tokuma O novels 1994.01 780 土方歳三 箱館戦争 小説
シュミレーション小説。明治1年9月仙台〜明治2年12月函館政府樹立。土方は陸軍都督になるが、最後は近藤と同じ竹田街道で狙撃され、その時総司と近藤の名を呼ぶ。総司の名は時々出るだけ。
「どちらかといえば青白い顔色だが、そのまま役者と舞台で通用しても、異存はないであろうほどの色男」
☆4 新選組風雲録 広瀬 仁紀/著 大陸書房 1988.02 1,000 土方歳三 沢忠助 新撰組 小説
新選組風雲録 激闘篇
新選組風雲録 洛中篇
新選組風雲録 落日篇
新選組風雲録 函館篇
新選組風雲録 戊辰篇
『うかれトンビ -新選組異聞- 洛中編』の改題。元治1年5月〜五稜郭。忠助が元盗人で清水の舞台での土方との出会いから始まる。元盗賊で吉田敏稔麿の女房を自認する女が桂を匿ったりといろいろ策謀する。山南を追いかけるのは土方。近藤の首を水野弥太郎が会津まで届け、総司の死は忠助が土方に知らせるシーンあり。
「陽気な明るい声」「長身でがっしりとしているが、色白の頬にぽつんと押したような笑くぼをうかべた姿の若者」「背は高く、躰はがっしりとしているが、少年のような表情」「あいかわらずの陽気な口調」「素直さと無欲な人柄」「子供のまま大人になってしまったような」「いつものような優しげな苦笑」「情が激しすぎる若者」「邪気のない澄んだ顔」「摩利支天も三舎を避ける」「並はずれて、情が激しすぎた」「奇妙なほどに勘の鋭い」「邪心が薄い若者」「背丈の高い」「諸事をあるがままに素直に判断する」 「年ばえは三十になるかならず、きれながな目が鋭すぎるが、そのまま役者にしてもいいような男ぶり」「ずしっとした声音」「ぶっきらぼうな口調」「男くさすぎた」「常に曖昧さを許さない」「役者みてえな色男」「事象の裏の裏まで見きわめなければ気がすまない」
「土方が沖田に甘いのは、隊士の誰もが知っていた」「隊士たちには見せたこともないような、優しい微笑」「ぐんと大人になりやがった」「隊務以外でなら、土方が沖田を猫っかわいがりに可愛がっているのは、新選組局中でかくれもない事実」 「単に、口やかましい長兄ぐらいにしか思っていない」「厳格な長兄に、甘えんぼうの末弟が抗弁でもする云い方」「甘える口調」「体内での憎悪の対象にすまいと、沖田は沖田なりにさんざんに心をくだいてきたに違いない」
☆5 土方歳三散華 広瀬 仁紀/著 小学館 小学館文庫 2001.04 533 土方歳三 新撰組 小説
土方歳三散華 池田屋後〜五稜郭。新撰組の評判をあげる為に、池田屋事件の噂を土方が流す。総司の出番多し。
「一種奇妙なほどの無欲さ」「幼童に近い気分を残して大人になったような」「他人が良い目をみれば、自分までが浮きたってくる」 「強情では人におくれをとらない」「いかなる場合でも、勝ちを制するのが正義と信じている」
「ときには土方ですらもてあますことがある過剰すぎるやさしさ」「いつまでたっても仕様のねえ泣き虫」「損得利害というものが、天性、通じないよう」 「情にもろい人」「仔猫がじゃれついてくるように」「土方の進退のほうがだいじであった」
☆3 洛陽の死神 -巷談・芹沢鴨 広瀬 仁紀/著 富士見書房 時代小説文庫 1984.02 新撰組 小説
[洛陽の死神][河原町三条下ル-慶応三年十一月十五日-(龍馬暗殺)][薩南の鷹(中村半次郎)]3編[洛陽の死神]芹沢を中心に上洛〜その死まで、土方がものすごく策士。[河原町三条下ル]竜馬暗殺の黒幕は薩摩で、中岡がその片棒で、実行は見廻組。
[洛陽の死神]「表情は幼童を思わせるほどに明るい」「飾り気のない素直さ」「そよぐような微笑」 [洛陽の死神]「探索癖」
[洛陽の死神]「一種の鋭い直観力を信じている」
☆2 薩南の鷹 -人斬り半次郎異伝- 広瀬 仁紀/著 富士見書房 時代小説文庫 1989.01 ? 中村半次郎 尊攘派 小説
〜明治10年西南の役。
中村半次郎の生涯を描いたもの。
新撰組は、池田屋事件などで数箇所出る程度。
☆2 青蓮院の獅子
広瀬 仁紀/著 富士見書房 時代小説文庫 1984.01 ? 中川宮 幕末 小説
安政3年〜明治24年中川宮の死。
老中・阿部正弘の命を受けた女お庭番が中川宮に接近し、心酔して色々と情報を提供していく。
新撰組は、浪士組としての上京の際と、池田屋事件のことがちょっと出る程度。
☆4 適塾の維新 -福沢諭吉別伝- 広瀬 仁紀/著 富士見書房 時代小説文庫 1993.11 ? 幕末 小説
安政4年〜明治34年福沢の死まで。福沢諭吉別伝とありますが、福沢が主人公ではなく、主人公は福沢の適塾の後輩・武田太郎と鶴見斧吉。
この二人が沖田と出会うところから、新撰組と深く関わるようになり、鶴見は土方さんと共に蝦夷まで行きます。最初の1/4は新撰組は出てきませんが、あとはほぼ出ずっぱり。新撰組本と言っても良いでしょう。
内山彦五郎も新撰組と関係ないところで出てきます。また、長崎で松本良順に医学を二人は習います。
「背丈はよほど高い。五尺七寸ほどはある。頑丈そうな肩の上の浅黒い顔をほころばせ」「そよぐような微笑をうかべた」「人なつこい微笑を顔いっぱいに浮かべ」「陽気に笑う」「地の色彩は、この男が好んだ紫色」「政治論には、あまり関心のなさそうな沖田」「がっしりとした外観」「一向に様子が変わらず陽気な冗談ばかりいって人を笑わせている」「(人の真似をして)こういうことに器用な男なのである」「手のつけられん駄々っ子だ」「顔色は、ほとんどどす黒いといっていいほどだが、この若者は相変わらず顔いっぱいに明るい微笑をうかべている」 「眼光は周囲を圧するほど鋭いが、目じりはきれながで大髻の舌の色白な顔は、そのまま役者にしてもいいような男ぶりである」「そのまま役者にしてもいいような男ぶり」「幕末きっての喧嘩師」
「私には実の弟と同様です」「あいつは新選組隊士として、死ぬことだけを考えています。このままでは病死するぞと私がなぐりつけても、へらへら笑っていうことはきかんでしょう。そういう・・・・・・奴です」
☆3 幕末鬼骨伝
広瀬 仁紀/著 富士見書房 時代小説文庫 1993.6 500 幕末 小説
[高台寺の鵺-伊東甲子太郎]伊東の入隊〜暗殺まで、[最後の御典医-松本良順]江戸脱走〜死まで、[青嵐独歩録-山岡鉄舟]幕末頃を主にその死まで、[松籟颯々-頭山満]明治10年〜、民権派の頭山満を題材にしたもの、全4編。
[高台寺の鵺]は長編
[高台寺の鵺]は、もちろん新撰組の話。[最後の御典医]では、近藤さんとのじっ魂になった話や、会津で土方さんとの出会いがあり。良順先生は土方さんと一緒にお風呂に入ったりしてます。羨ましいわぁ。[青嵐独歩録]にも、新撰組は登場します。新撰組と言うよりは上洛の浪士組ですが。
[高台寺の鵺]「同郷の師匠格に違いない近藤すら扱いかねた」「何の翳りもない声」「天性の邪気のない快活な声音」「天性で情に弱い」 [高台寺の鵺]「役者にしてもいいくらいの男ぶりの相手がそれであり、鬼神であった」「役者にして通用するような容貌」
[高台寺の鵺]「吐き捨てる口調になって、障子の外を叱りとばした土方の顔には、今の剣幕とは逆の優しい微笑が浮かびあがっている」「末弟も同然」
☆2 新選組の哲学
福田 定良/著 中央公論社 中公文庫 1974
1986.08
1,300 新撰組 小説
[まえがき]老人が夢に見た話をまとめたのが後の話、[えらい人・芹沢鴨と山岡鉄太郎]芹沢を好きな理由と本庄宿の話、[ここは試衛館ではない]総司の稽古のつけ方が変わった理由、[土方のタトエばなし]伊東を招いたのは近藤の浮気で、土方が例え話色々するその一つが浮気話で総司する、[女と新選組]新撰組と遊女や芸者の話、[教えたがり屋武田観柳斎]武田観柳斎は単に何でも教えたがりの教師、[原田左之助のエロ話]まじめな吉村貫一郎がいるとエロ話も筋が変わり、そのまじめさによる最後、[おれには見えない]近藤が人物でなく時勢が見えないという話、[みかどはパーパス]帝は教皇と同じと篠原の講義、[斎藤一の訓話]斎藤の訓話に土方ハラハラ、[沖田マニアの夢]総司は試衛館の星で、ここだけの話をする才能、[我ら脱走に成功せり]隊士父子(馬詰)が脱走の時に作った歌を総司が作り変えた、[土方歳三の癖]総司が斎藤に土方の秘密(鼻くそをまるめて貯めてる)を語り、斎藤は土方に函館脱出をすすめた、[幽霊を斬る]介錯をした隊士が幽霊に悩まされ斬る、[山南と沖田の死にかた][山南の脱走と大津での一夜、全15編
「放言癖」「いつも、くたっくがない」「冗談をいうのが大好き」「自分が親しくしている人物が困った顔をすると、すぐ嬉しがる癖がある」「不思議なくらい明朗」
「よくからかわれているが、カンにさわったときでも、結局は、にやにやしてしまう」「叱ることが馬鹿らしくなってくる」「ほんとうに、生意気な奴だった」
☆0 雨は君がために 上・下 藤原 真莉/著 集英社 コバルト文庫 1997.07 480 徳川家茂 幕末 小説
雨は君がために〈上〉
雨は君がために〈下〉
『君が眠りゆく朝に』の前作。和宮と家茂のラブロマンスと陰謀。下のP212にのみ総司登場。
☆1 君が眠りゆく朝に 上・中・下 藤原 真莉/著 集英社 コバルト文庫 1998.04 562 徳川慶喜 沖田総司 幕末 小説
君が眠りゆく朝に〈上〉
君が眠りゆく朝に (中)
君が眠りゆく朝に〈下〉
元治1年冬〜明治10年。山南を介錯してから悩みまくっている。総司は剣を捨て療養所から姿を消し、明治以降も生きている。
「歳は二十を過ぎたばかりと見え、美丈夫という形容が相応しい」「白皙の美剣士」「幼さをまだ残したような目元」「頑固な性格」「氷の剣鬼」
☆3 狂雲われを過ぐ 古川 薫/著 新人物往来社 1988.11 1,300 沖田総司 吉田稔麿 新撰組 小説
[狂雲われを過ぐ(赤根武人)]死後の裁判、新撰組近藤が証人として出廷、[三条河原町の遭遇]13歳〜池田屋での喀血、[秋霜の隼人(大久保利通)]全3編[三条河原町の遭遇]は[池田屋事件の二人-沖田総司と吉田稔麿『沖田総司剣と愛と死』]を改題改稿、
13歳「背のひょろ長い少年の、明るい笑いをふくんだ顔」 「勇と並ぶとやや背の高いなかなかの美男子」「容貌も恰幅もよい」
「やたらと士道を説き、侍らしくふるまっているのが、総司には、ふと滑稽に見えることもある。別に軽蔑しているわけではなく、江戸いらいの仲間意識からの寛大な視線と微笑を投げかけているのだ」「安心と甘えがある」
☆0 会津残照譜 星 亮一/著 集英社 1998.12 1,800 戊辰戦争 小説
慶応4年8月榎本艦隊脱走(回想含む)〜明治29年。ある会津藩士の視点で。土方の出番ほとんどなし、仙台での恭順派との会合・二股口の戦いぐらい。伊庭も一度登場。資料の引用が多い。
「修羅場をくぐり抜けてきた度胸、動物的ともいえる勘のよさ、統率力、知名度、どれをとっても一級である」「剣士としても超一流だが、戦略家としてもずば抜けており」「本質は天才的な戦略家」「合理性に富むこと」
☆2 修羅の華 堀内 万寿夫/著 叢文社 2004.04 1,575 幕末 小説
修羅の華 [新選組事始め]浪士組の時から芹沢暗殺まで、[甲州黒駒の勝三]官軍として従軍した甲州の博徒・黒駒の勝三の生涯、[維新の風-高杉晋作][赤報隊始末記-草莽の志士たち][甲州佐幕派博徒-祐天仙之助][新選組秘話]松原忠司の心中話、ほか全13編
[赤報隊始末記-草莽の志士たち]新撰組名が一度だけ、[甲州佐幕派博徒-祐天仙之助]壬生浪士組の中で試衛館の面々が出る。
[新選組事始め]「明るい声」 [新選組秘話]「顔は役者のように優しい美男子だが、ひどく気性が激しく、利かん気の男だ」

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