辞世の句

姓名 辞世の句
芹沢鴨 雪霜に色よく花の魁けて 散りても後に匂ふ梅が香
(上洛前の獄中で)
近藤勇 孤軍たすけ絶えて俘囚となる 顧みて君恩を思えば 涙、更に流る 義をとり生を捨つるは 吾が尊ぶ所快く受けん 電光三尺の剣只将に 一死君恩に報いん
土方歳三 たとい身は蝦夷の島根に朽るとも 魂は東の君やまもらむ
与志耶躯波。蝦夷門島辺珥。玖遅奴登母。魂波吾嬬廼。幾美耶万母羅牟。
(本来は↑「躯」ではなく「口三つ」の字です)
よしや身は蝦夷の島辺に朽ちぬとも 魂は東の君やまもらむ
1行目が有名ですが、本来佐藤家に伝わったのは2行目なので、読み下すとその下の行のものになります。
沖田総司 動かねば 闇にへだつや 花と水
福島県いわき市の某神社に所蔵されていたといわれる。真偽は不明。
藤堂平助 益荒男の七世をかけて誓ひして ことばたがはじ大君のため
島田魁 土方に対する弔歌
矛とりて月見るごとの思ふかな あすはかばねの上に照るかと
佐野七五三之助 二張の弓引ましと武士の ただ一筋におもひさる太刀
横倉甚五郎 義のためにつくせしことも水の泡 打ちよす波に消えて流るゝ
(函館降伏時)
大石鍬次郎 述懐
三十二年所何事 浩然正気臆間存 生前遂無雪君冤 一片丹心答国恩 守親
田中寅三 何方も吹ハ吹せよ志古の風 天の原ハ満さに吹まし
四方山の花咲ハ咲時されハ 萩もさけさけ武蔵野にまて
富山弥兵衛 から人は死してぞ止まめ我はまた なな世をかけて国につくさん
森弥一左衛門 なかなかにおしき命にありなから 君のためにはなにいとふへき
うれしさよつくす心のあらわれて 君にかわれる死出の旅立

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