「シチ、儂はお前に玉舐めなど教えたことはないぞ。いったい誰に教わったのだ?」
「誰にも教わってなどおりません。私はただ心のおもむくままに、カンベエさまのここがあまりにも愛しくて……」
「……っ、いきなり後の孔にいれるな……」
「感じられますか?」
 新しい副官に手を出して半年足らず。始めは男色などに全く興味もなく、自分に抱かれてべそをかいていた男が、近頃は随分と積極的になってきたものだ。
副官のさらりとした金髪が、玉袋に落ちかかってきてこそばゆい。こんなに毛深いものを、舐めにくいだろうに、桃色の舌先で丁寧に愛撫してくれる若者が愛しくてたまらない。 
 と、突然、差し込まれた二本の指先が、天井に埋め込まれた快楽の装置をぐいぐいと押してきた。
「……シチっ、そんなに激しくすると……、出る……」
「カンベエさまともあろうお方が、一度くらいお出しになったところで、どうということはないでしょう。おっと、なんだかこのままカンベエさまの上に乗りたくなってきてしまいました。どうしたらいいでしょうねえ」
「……」