つよいこ。ゾロとオンナノコ。

ゾロと誰か、という組み合わせについて、いろいろ考えるのが好きです。
キャラクターそれぞれの組み合わせが面白い、ってのがおいらにとって
OnePieceの魅力のひとつとなってるわけですが、
彼の場合、他のキャラと組み合わされて出てくる雰囲気、それぞれの違いが他のキャラよりはっきりしてる気がします。
他のキャラクターとの関わり方に、明確な方向性があるというか。
けれどそれでいて、ゾロ自身の個性はそのままだから、面白いのです。
だからでしょうか。
他のクルーたちと「一歩はなれたところに」いる、というシチュエーションが割と多くても、全く「孤独」を感じさせない。
安直に「クールな一匹狼」じゃないから好きさ。


さて、そんなロロノアさんの、ヤロウとレディーに対しての態度の違いをクローズアップしてみたいと思います。
彼は根性とか、心意気とか、信念とか、そういうの実は大好きです。
興味の中心は「強さ」。シンプルです。
それゆえ、海賊王なんて悪党の代名詞に心底憧れ、その道をひた走るルフィにうきうきついていくし、己の非力なんて省みることなく行動するウソップに力を貸します。
そして同時に、シンプルでない事柄が大変苦手です。
彼にとって、その象徴が「女性」というもの。


親友(当時は「最大の敵」、目の上のたんこぶ)くいながある日突然(←ゾロ視点)持ち出した「性別」。
それは強弱のみのシンプルな世界で生きていたゾロにとっては、「は?」みたいなもんで、
彼の道には不要な概念で、けれど人間の根本として絶対に避けられないという、なんとも扱いにくい代物だったに違いありません。
そこでくいなが変わらずゾロを倒し続けていればよかったけれど、そうではなく、ほんとに些細な事件で命を落としてしまう。
この事故は、「人の命は儚い」と示す出来事ですが、ゾロにとっては「女性=儚い」と強烈に印象付けられたのではないでしょうか。


じゃあ、女性が「嫌い」かって言うと、そうではなく。
現に彼は、全編通して一度も女性を斬ってません。
ルフィは女の子でもぼかすか殴ってるのに。(あんちくしょうめ…)
そして、ピンチの際には絶対に助けに現れちまいます。

つまり。
「女性=儚い」なんて日々考えないようにしたいのに、
戦闘時みたいな思考の無駄が省かれたときには、どうしても行動してしまう。
しかも現実、女の子たちはぎゃあぎゃあとやかましいくせに、時々ほんとに儚いので。
だから、苦手なんです。

女の子とゾロの話とか(含カップリング)、結構楽しくて好きですが、おいら自身は彼は一生女の子とどうのこうのなることなく、女の子が苦手なままで生きていくんじゃなかろかと思います。
サンジ君から、「あいつの人生何が楽しいんだ」とか言われつつ。


以上を踏まえ、ゾロと女の子たち、それぞれののコンビについて。

ナミさん
 母と息子。正直、おかんとマー君くらい言ってもいいのではないかと。
 反発しまくるゾロ、けれど絶対頭が上がらないあたり、とても素敵です。
 ナミさんからしちゃ、「はぁ?何言ってんの?黙って斬ってりゃいいのよ!」
 そりゃあもう理不尽に、いろいろアゴで使ってくださいます。
 ゾロはもう、ナミさんの女王っぷりに逐一いらいらいらいら。
 それにまとわりつくサンジさんにもいらいら。
 ただ、言っても「母ちゃん」ですから、それほど苦手ではないでしょう。
 


ロビンちゃん
 中学男子と、得体の知れないクラスメイト(美女)。そんな感じです。
 大好きなクラスメイトたち(他クルー)が、次々と彼女に心を開いてゆくのが気に入りません。
 暗殺会社の副社長とはいえ、ゾロが本気になったら勝てないことはないでしょうに。
 それでも消えない危機感。
 船長が仲間と認めましたし、なんせレディですから、ピンチになったらもちろん助けます。
 が、出来たらやっぱり近づきたくない…みたいな。
 ロビンちゃんは、そんなわかり易いゾロが面白くて仕方ありません。
 かわいい人ね、とか本人に言ってそうです。そしてますますゾロはへそを曲げる。
 わはは、かわいい人だ!


ビビやん
 ルフィが助けるって決めて、ナミさんに脅されてなかったら、彼はビビちゃんを助けてたでしょうか?
 うーん・・・とりあえずアラバスタが乗っ取られそうでどうのとか、そういうめんどくさいところは避けて通りたい人だとは思うなあ…
 ただ、ゾロは根性ある人は無碍に扱ったりしないので、ビビちゃんにはそこそこ好感を持っていたのではないでしょうか。
 妹みたいな感じ?
 別れ際のビビの言葉には、きっと心から拍手を送っていたはず。


曹長さん
 苦手の代名詞。中学男子と、掃除サボってんじゃないと喚く学級委員(やはり美女)。
 ま、そうでしょう。
 コンプレックスの元凶と同じ顔して、同じこと言って立ち向かってくるんだから。
 またたしぎとしちゃあ、自分の日々掲げるポリシーを訳判らないイチャモンで否定された、てなもんでしょう。
 面白いのは、アラバスタ編後半、全く二人の接点がないまま、ゾロに懸賞金がついたところ。
 海賊を助けるという正義しか選べずに泣いたたしぎはきっと、ゾロへの意識を変えたことだと思います。
 ただ単に、たしぎにとってゾロは倒すべき奴で、ゾロにとってはやりにくい相手、
 という枠には収まらないようになってきそう。ただの予感ですが。


こんな19歳。
女性とここまで色気のない関係。だから好きさワンピィス。



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