笑うひと
晴れた日にはすっかり大きくなった友だちの背中に乗って 砂の国を駆け回る 風の日には慌てて市を仕舞う街の人たちを手伝って 砂の中を駆け回る 雨の日には水桶も木々もわんさと庭に広げて 降り注ぐ中を走り回る 明日の空は、どうなるかしら 笑いながら 困った王さまや騎士たちをどやしつけながら それでも 笑いながら 教えてくれる人の声がした 明日の空は あんたの空は きっと 大丈夫 そうね、大丈夫 あなたの空には あなたがいるから 明日の空は、 問うた拍子に星が流れた