0.愚者(定職や定まった家を持たない放浪者)・・・変化 冒険癖 風来坊



だって なあ
そりゃあ思うよ
何でわざわざ
射すような日差し
のみこむような嵐
キリのない戦闘
終わることのない追跡
落ちつかねェ寝床
足りることのねェ食料
決して訪れることのない安らぎ
奪わにゃ生き抜けぬという過酷
死という背中

これ以上の不自由があるだろうか


だから なあ
思うわけだ
これは博打
素人じゃ火傷するさ
日差しも嵐も越えて出会う虹を待って
敵も正義も蹴散らして自分を護りそして高め
生きるために必要なことを執拗に求め
青い空青い海でひたすら陸を目指して走る
しなやかにしたたかにけれど膝は折らず
死がおれを迎えるまで 陸まで 夢まで
おれが望む限り どこまでも走ってゆける

そんな無上の自由を生きる
おれは海賊です