どうしようもないくらい貴方が好き。


ほかの人間はいらない。
皆皆消えてしまって構わない。ただ貴方だけは別。

群れるのも人も、狂った甘ったるい感情も嫌い。大嫌い。
でも貴方は別。


「ねぇ」

気付いてるんでしょう?

笑ってしまうような、狂気に似た感情を、僕が貴方に抱いていること。
どうして避けようとするの。気付かないふりをして、言わせてくれない。

聞いてくれない。
認めようとしない。


「貴方が好き。」

「恭弥…」

「貴方が、好きだよ。」

呟けば呟くほど、想いは歪んでく気がした。

名前を呼んで真っ直ぐに僕をみているようで、実際背けている、心ごと。


どうしたら愛してくれるの?

貴方の大切な人間をすべてぐちゃぐちゃにして、そして貴方を閉じ込めたなら、
目の前に広がる世界を僕だけにしたら、憎しみや恨みでも僕だけを見てくれる?

いっそそうしてしまおうか。
貴方への想いはこうも自身を掻き乱して狂わせていく。

僕がどうにかなってしまったなら、貴方のせいだ。
貴方が愛してくれないから
他の誰もいらないのに

貴方だけが特別で
貴方だけが、欲しいのに


どうしようもないくらい貴方が好き。