綺麗に笑うあなたが愛おしくて涙がでた。

「きょう…や?」

驚くあなた
(当たり前か、突然僕が『泣く』なんて)


金が視界に入るたび、どんなに大切なのかとひどく実感してしまうのだ。
胸がいっぱいになって、溢れ出す感情。

きらいだった。
始めはきらいできらいで否定して
けれど今は、嗚呼この苦しさも愛しい。日々も愛しい。


「価値観って、案外簡単に変わるものなんだね。」


ねぇ貴方がいると僕は、なにもかもが色づいて見えるよ

全ては必要だからあって、ひとつでも欠けたら、きっと僕らは出会わなかったし、
こんなに好きにもならなかったのかもしれないと思うと
なにもかもが、やさしくあたかかくなるよ


(ため息がでるくらいにしあわせってどうなんだろう)

涙のあとはため息かとディーノは焦って心配している。
僕は大丈夫、と軽くキスを落として

ぜんぶ、今がしあわせすぎるからだよ、と言った。




あまりにあなたの笑顔はきれいで
あまりにやさしいから

僕はまた涙がでる。














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ほの甘。二人は幸せしかかけないです(笑)
今までの不安さも乗り越えてしまった、成長している雲雀さん。
10年後とまではいいませんが数年後くらいイメージ。

涙が出るくらいにふと実感するときは、自分は恵まれてるなと思います。


『貴方も僕によって変わっていくのならいいな』

執筆 07/07/28 UP 07/07/30